個性的な形の『ロロン』かぼちゃ~特徴や食べ方などを見てみよう~

ロロンかぼちゃ
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夏から冬にかけて、日本産のかぼちゃをお店で見かけるようになります。

今回は少し珍しいかぼちゃ『ロロン』について、簡単に書いていきたいと思います。

ロロンの特徴

レモンのような不思議な形

ロロンかぼちゃ最大の特徴といえばその見た目。

上写真は1/4カットのもの。この状態で売っていました。

全体はレモンのような、菱形のようなちょっと細長い形をしています。

残念ながらきちんとした形の全体写真を現段階で持っていないので、上写真を基に反転させてくっつけて再現してみました↓

できるだけ違和感無いように編集しましたがどうでしょう?

編集したものではありますが、とりあえず大体こんな感じと思っていただければと思います。

果肉の写真を撮り忘れましたが普通にオレンジ色(一応別のロロンの写真を後の項目に上げているのでそちらをご参考ください)。

ロロンかぼちゃの種

種はこんな感じ。普通のかぼちゃとそこまで変わらないかな?

サイズは普通のかぼちゃと同じくらい?

先ほどの1/4サイズの重さを量ってみたところ、『えびす』などの一般的に売っている西洋かぼちゃの1/4サイズと比べて少し軽いかな?といった感じでした。

予想するに、おそらく1個丸ごとの大きさはそこまで変わらないのではないかと思います。

やまも
やまも

ただあくまで推測なんでもし丸ごと入手できたら量ってみよう……

コレもロロン

22年8月に直売所で見つけたロロンがこちら↓

やまも
やまも

でっか……

先ほどのものとだいぶ形が異なりますね。たぶん本来よりかなり育ちすぎたものでしょうか。重さは当時体重計に乗って確認したはずなんですが何故か記録しておらず…。たぶん4kgくらいあったのかなぁ……?

けっこう種とワタ部分が多め。果皮はちょっと薄い色でしたが中身はしっかり熟れたオレンジ色。

ちゃんと美味しかったですよ。

西洋かぼちゃ?それとも日本かぼちゃ?

かぼちゃには大きく分けて『西洋かぼちゃ』『日本かぼちゃ』があります。

やまも
やまも

あくまで見た目の特徴でざっくりと判断すると下のような感じ。

西洋かぼちゃと日本かぼちゃの見た目での見分け方

西洋かぼちゃは通常よく見かけるかぼちゃで1/4サイズで売っているのもコレです。代表的な品種としては『えびす』があげられます。緑のほか白っぽい薄緑や赤色などもありますが、大抵は上の図のような丸っこい形をしていて凹凸が少ないのが特徴。

一方日本かぼちゃは品種によって見た目が大きく異なり、個性派揃い。デコボコした黒っぽい『黒皮かぼちゃ』、ひょうたんのような形の『ひょうたんかぼちゃ(※総称)』など。

さて、では今回の『ロロン』はどうでしょうか。変わった形状なので日本かぼちゃ?

…上画像の西洋かぼちゃの下に『品種によっては違うものもある』と記載しました。ロロンはまさにそれに当てはまります。つまり、

ロロンは『西洋かぼちゃ』

細長いものは大体日本かぼちゃ、というイメージを持っている人もいらっしゃるでしょう。初見では間違えてしまうかも。

うめ
うめ

実を言うと、いちばん最初に買った時はてっきり日本かぼちゃと思ってたんだよ。でも実際使ってみたら身がしっかりしていてビックリしちゃったんだよね。

西洋かぼちゃと日本かぼちゃは果肉の特徴も違うので、料理すればどちらか大体わかります。そちらは後述にて。

※西洋かぼちゃと日本かぼちゃについては今まで使った品種も合わせてこちらにまとめています↓

かぼちゃにはどんな種類があるの?~西洋かぼちゃと日本かぼちゃの特徴を見てみよう~
西洋かぼちゃと日本かぼちゃ。いろんな種類のかぼちゃがあり、それぞれ個性があるので買い物の際にもいろいろ見てみると面白いですよ。

生の硬さもそこまで変わらない

通常の西洋かぼちゃと同様、皮や果肉は硬めのようです。切るのにけっこう力が要ります。

あまり安定性のある形状ではないので、手が滑らないように注意してくださいね。

どんな食べ方が合う?

さて、気になるのは調理法について。ちょっと変わったかぼちゃなので普通に使って良いのかな?と疑問がわくかもしれません。

結論から先に言うと、

かぼちゃを使うレシピなら大抵どれでも使えます。

先ほど、西洋かぼちゃと日本かぼちゃはそれぞれ果肉の特徴が違うとお話ししました。

やまも
やまも

ざっくりとした違いは下のような感じ。

【西洋かぼちゃ】
・身が締まっていて硬く、煮崩れがしにくい。
・加熱するとほっくりする
味が濃い
【日本かぼちゃ】
・生でもやわらかく切りやすいが、煮崩れしやすい
・加熱するとねっとり・しっとりした食感になる
・味はちょっとあっさりめ

西洋かぼちゃは加熱しても崩れにくいので煮物や焼き物、汁物などいろんな料理に使えます。

一方、日本かぼちゃは加熱すると崩れやすくなるので汁物の実にするのはちょっと厳しいかと思います。煮物は上品な仕上がりになりこれはこれで美味しいのですが、やわらかいので西洋かぼちゃと比べるとちょっと難易度が上がります。ペーストにして固めるプリンや羊羹、ポタージュスープなどであれば形を残す必要が無いためあまり気にせず使えます。

うめ
うめ

特性上、日本かぼちゃのほうが工夫が必要かな?

ちょっと話が長くなってしまいましたが、ロロンは西洋かぼちゃなので、大抵の料理に使うことができます。また、かぼちゃそのものの甘みがしっかり感じられます。

ただ、えびす等と比べると少しだけやわらかいように思います。煮崩れる…まではいかないですが、少し食感がしっとりめかなという印象。

煮物。形はしっかり残しつつも少しやわらかい食感。

味噌汁だとこんな感じ。皮付きで心持ち厚め(1~1.5cmくらい?)で作りました。

上の方はちょっと割れてしまったんですが全体的にほぼ煮崩れは無し。

ほかの品種でも同じですが、西洋かぼちゃであっても皮が全く付いていないと溶けやすくなるので、特に汁の実にする場合は少し大きめに、皮付きのまま使った方がいいでしょう。また、長時間加熱するとおそらく溶けるのでご注意を。やわらかくなるまでにそこまで時間はかからないと思います。

どこで売ってるんだろう?

最後に。ロロンはなかなかスーパーなどの野菜売り場ではお目にかかれません。かく言う私もあまり見たことが無いのです。前に1回スーパーで形状の似たかぼちゃを見たのですが、品種名が記載されていなかったので違う品種のような気がします(ちょっと今でもはっきりわからないです)。

地域によるかもしれませんが、地元の農家さんが育てていれば直売所で買う機会があるかな?といった感じでしょうか。なので気になる人はそういった場所を覗いてみると見つかる可能性があります。

少しレアな存在ですが美味しいかぼちゃなので、もし見かけたら是非購入して食べてみてほしいなと思います。

【更新状況】
23.08.17:全体的に再編集、画像の追加など。
23.08.29:調理後の写真が撮れたので追加しました。
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