虎模様の豆?『虎豆(とらまめ)』特徴+煮豆の作り方

虎豆
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乾燥豆で『金時豆(大正金時)』『うずら豆』といったものはよくお店で見かけることと思います。ですが、一風変わった『虎豆』という豆もあります。今回はその『虎豆』について簡単に書いていこうと思います。

特徴

半分は縞々のようなまだらっぽい模様があり、もう半分はクリーム色という特徴的な見た目。

名前の通り、虎の模様に似ています。

上の写真は冒頭で名前を上げた『大正金時』『うずら豆』です。虎豆も含めいんげん豆の仲間で、形や大きさは似ているのですが、色(模様)が全然違うことがわかります。

まだら模様は少し『うずら豆』に似ています。ただ、こちらは模様が全体にあります。また、『うずら豆』のほうが少し色が濃いです。

煮豆にしてみよう

砂糖と煮て甘煮にしたので記録しておきます。ちょっと正直反省点も多いですが、それも交えて書いていきますね。

豆を洗い、一晩水に漬けておく

まず豆を洗います。たっぷりの水といっしょに容器に入れ、一晩漬けておきます。

やまも
やまも

今回はボウルに漬けておいたけど、大きめの鍋に漬けておけばそのまま使えるからそれでもOK。

↑ 二時間後。皮がふやけてきてしわしわ。

↑ 10時間後。少し表面がなめらかになりました。あまり目立たないのですが、ちょっと色が抜けています。茶色い水が下の方にたまっています。

(量ってみたところ、1粒1.5~1.8gくらいでした。乾燥しているときの重さが1粒0.8~1.2gくらい。他の乾燥豆だと経験上大体2倍くらいに膨らむのですがあまり膨らんでいません。今回はこの時点で煮ることにしましたが、膨らんでいないということは十分に吸水してないと思われるため、もう少し漬けていたほうがよかったなと後から反省しました。おそらくきちんと吸水していれば他の豆同様2倍くらいの重さになるのではと思います。)

うめ
うめ

乾燥豆は使う前にしっかり吸水させる必要があるよ。使う前の晩に漬けておくとちょうどいいね。

※ただし小豆(あずき)は吸水させずにそのまま煮るため、上記には当てはまりません。

たっぷりの水で煮る

水を捨て、豆を鍋に移します。たっぷり水を入れ(豆がかぶるよりも多めに)、強火にかけます。

やまも
やまも

鍋にフタをしておいた方がいいけど、少しずらしておかないと吹きこぼれちゃうから注意!!

沸騰すると、このようにアクがたくさん出ます。

湯を捨て、水を入れ替える

沸騰した湯はゆでこぼします。やけどしないようにご注意ください。

また、先ほどと同じくらいの量の水を入れ、強火にかけます。

沸騰したら火を弱め、じっくりと煮ます。

アクもまだ出てくるので、おたまですくいとります。

煮ているうちにお湯が減ってくるので、減った分の水を足します。

やわらかくなったら砂糖・塩を加える

指で潰したり、実際に食べてみて硬さを確認します。やわらかくなっていたら、砂糖(乾燥豆の重量の半分~2/3くらい)と少量の塩を加えます。

おそらく通常ならば、2時間もかからずにやわらかくなると思います。

…が、今回、3時間ほど煮ても少し硬い感じでした。

やまも
やまも

何でこんなに時間かかってるんだろう?

うめ
うめ

この写真を撮ったのは2020年なんだけど、実は2018年産の豆を2019年に購入して保存していたものなんだよね…。

他の品種でも同様なんだけど、古い豆の場合、煮てもなかなかやわらかくならないよ。今回時間がかかってしまった原因はおそらくそれじゃないかな…。

買ってすぐならおそらくここまでなかったんじゃないかと思います。みなさんは買ったら早めに使ってくださいね。

一旦火を止めて、次の日2~3時間ストーブの上にのせてことこと煮たらやわらかくはなりましたが煮すぎて割れてしまいました。この状態になると混ぜるとき崩れやすくなります。

完成

こんな感じ。ちょっと潰れてしまいましたが、新しい豆なら煮る時間がもっと少なくてすむはずなのでもう少しきれいにできると思います。

しかし味や食感はよく、豆のまったりとした味・食感と砂糖の甘みがよく合っていておいしかったです。

模様はちょっと薄れてしまいましたが、目視できるほどに残っていますね。

ちなみに上はそれぞれ金時豆とうずら豆の甘煮(金時はちょっとアップしすぎたんですが大きさは同じくらいです)。うずら豆の場合、煮るとかなり色が出るためか、全体が茶色く染まってしまい模様が目立たなくなります。

※大正金時とうずら豆は別記事にて紹介しています。調理工程などにあまり違いはないのですが、ご興味ありましたらこちらもご覧いただけると幸いです。(別タグ出ます)

『大正金時』~特徴と煮豆の作り方~
『大正金時』は金時豆のひとつ。金時豆はいんげん豆の仲間です。小豆のような濃い色をしていますが、ゆでると薄い茶色になります。煮豆を作る際には前日から水に漬けてしっかり吸水させておくのがポイント。
『うずら豆』ってどんな豆?~特徴・甘煮の作り方~
『うずら豆』は茶色地に黒い不規則な模様が特徴。この模様が『うずらの卵』に似ていることが名前の由来になります。乾燥豆はスーパーなどで購入可。

オマケ:入手法や価格について

虎豆は金時豆やうずら豆・花豆などと比べると出回る量が少ないのか、あまりお店で見かけることがありません。ただ、お店によっては売っているので入手が不可能というわけでもありません。ちょっと珍しいかな?というくらい。

うめ
うめ

今回写真で上げている豆は2019年に地元のお店を何カ所かまわって探したんだけどその時は見つからなくて、遠出した先でようやく見つけたものなんだよ。ただ、後日普段あまり行かないお店に行ったところ取り扱いがあることがわかったんだよね。だから、いろんなお店を根気よく探せばもしかしたら見つかるかもしれないね。
※とは言え、このご時世にあまり広い範囲を出歩くのはリスクがありますし、行った先で見つかるかも不確定ですから、どうしても欲しい場合は通販が確実かもしれません。

また、虎豆はちょっと価格も高めです。入手の難しさもありますし、頻繁に使うのはちょっと難しいかなという印象です。

金時やうずら豆もおいしいですが、虎豆もおいしい豆ですので、何か特別なときなどに使ってみるといいかもしれませんね。

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