
今回は『アメリカンチェリー』について書いていくぞ!

名前の通り、『アメリカのさくらんぼ』です。5月後半あたりから出回り始めますね。国産のさくらんぼも同時期か少し遅いくらいに見かけるようになります。
【最終更新】
20.08.24:栄養成分に記述追加、国産さくらんぼの写真を追加しました。
特徴
見た目


すっごい濃い色してる…
日本のさくらんぼといえば赤(ピンク、オレンジ)ですが、アメリカンチェリーの場合は黒っぽい濃い赤色が特徴的。これは品種の違いによるものです。因みに、国産でも色の濃い品種はあるようですが、少なくとも私はお店で見たことがないため、あまり一般的には出回っていないと思われます。
※追記:2020年には国産の色の濃い品種を見かけたのですが(名前を忘れてしまいました、すみません…)ちょっとタイミングが遅く新鮮なものではなかったため見送りました。2021年に見かけたら買ってみようと思います。
触った感じ、表面がしっかりしています。ぶどうもそうなんですが、おそらく表面が丈夫なもののほうが輸送時に傷むリスクが少ないため海外への出荷に向いているのではないかと思います。

ハリやツヤがあるものを選ぶといいですよ

中の果肉まで濃い色をしています。また、果汁も同じように濃い色をしており、切るとまな板に赤い汁が付きました。洗ったらすぐとれたのでそこまで心配する必要はないかもしれませんが、服などに付かないように注意してください。
上の写真は国産さくらんぼの代表品種『佐藤錦(さとうにしき)』です。比べると全然色が違うことがわかります。
味・食感
果肉がしっかりしていて、噛んでるとシャクシャクと音がします。
味が濃いですがしつこくない甘酸っぱさで、おいしいです。
栄養成分

栄養成分を見てみよう。
※可食部100gあたり | 国産、生 | 米国産、生 |
エネルギー | 60kcal | 66kcal |
水分 | 83.1g | 81.1g |
たんぱく質 | 1.0g | 1.2g |
脂質 | 0.2g | 0.1g |
炭水化物 | 15.2g | 17.1g |
食物繊維 | 1.2g | 1.4g |
カリウム | 210mg | 260mg |
βーカロテン当量 | 98μg | 23μg |
出典:文部科学省『日本食品標準成分表2015年版(七訂)』第2章 日本食品標準成分表 PDF(日本語版)7.果実類
エネルギーは果物の中では高め。炭水化物も多いです。無機質(ミネラル)の一つであるカリウムが200mg以上とそこそこ多めですね。

エネルギーが高めといっても一粒が小さいですし、一度に大量に食べるようなものでもないので、普通に食べる分にはあまり神経質にならなくてもいいと思いますよ。
国産さくらんぼと比較した場合、大きな違いとして、βーカロテン当量は国産より少なめになっています。

カロテンって色が濃い野菜や果物に多い傾向があるけど、アメリカンチェリーの場合は違うんだな…

さくらんぼはポリフェノールの一種『アントシアニン』を含みます。主に濃い赤色や紫色などの野菜や果物に含まれている成分で、例えば『ブルーベリー』などが代表的かと。それぞれのさくらんぼにどのくらいのアントシアニンが含まれるかについてのデータを持っているわけではないのではっきりとは言えず、あくまで個人的な予想にはなりますが…おそらくアメリカンチェリーのほうがアントシアニンが多いため、そちらの色が濃く現れているのではないでしょうか。
ちなみに、アメリカンチェリーをゆでる…という機会はあまりないとは思いますが、アントシアニンやカリウムはゆでるとお湯に溶け出てしまいます。ちょっともったいないので、特に理由がなければ生で食べるのがオススメです。アントシアニンは目を守る役割等、カリウムはからだの余分な塩分を排出する役割等があります(栄養素には様々な働きがあり、これは一例になります)。
出回る時期が短いので注意

国産のさくらんぼもそうなんだけど、ほかの果物類と比べると出回る時期が短いんだよなぁ・・・

日持ちもしないので生のさくらんぼって貴重なんですよね…
おいしい時期は逃さないようにしたいです
※自分の地元(九州某所)では5月下旬から出回り始め、6月がピークで7月も少しは売っているなという感じです。気候などの関係もあるので年度で多少ずれはあるかもしれませんが、そこまで大きくは変わらないのではないかなと思います。また、日持ちしないゆえに、お店にあるものもたまに古くなっているものがあるため、購入する際はよく見て買うことをおすすめします。