
『天草(あまくさ)』っていう柑橘を買ってきたからご紹介するぞ!!
天草(あまくさ)とは?
農林水産省品種登録ホームページでは、次のように記載されています。
この品種は,(「清見」×「興津早生」)に「ページ」を交配した交雑実生であり,果皮色が紅橙で,果面が滑らかで果皮が薄く,果重が200g程度になる,育成地(長崎県南高来郡口之津町)において12月下旬から収穫できるかんきつである。
『清見(きよみ)』はタンゴールの一種、『興津早生(おきつわせ)』は温州みかんの一種です。『ページ』というのはあまり耳にしないのですがオレンジの一種のようです。

『タンゴール』っていうのは『みかん類』と『オレンジ類』をかけあわせた品種を指すぞ。

『タンゴール』で他によく聞くのは『いよかん』あたりでしょうか。『マーコット』はあまり見かけない印象ですが、大きなお店なら販売しているかもしれません。
(『清見』は『みかん』『オレンジ』という名称で売られていることもよくあります。あくまで個人的な予想ですが、『タンゴール』という名称があまり一般的ではないのため、わかりやすい表記で販売しているのかもしれません。両方の特徴を受け継いでいるわけなので、間違いということではないんだと思います。もちろん『タンゴール』の名称で販売していることもあります。)
重さは、バレンシアやネーブルといったオレンジ類が個体にはよるものの大体200g前後といった感じなので、サイズ的にはオレンジと同じくらいかなと思います。
育成県は長崎県。他にも、熊本県や大分県、宮崎県などでも栽培されているようです。
特徴等
見た目


果皮はオレンジ色。少し平べったい形をしています。

断面。果肉がみずみずしいです。
先程の引用部分にもありましたが、果皮がかなり薄いです。

例えば上の写真は『清見』です。比べてみるとだいぶ違いますね。
(※個体差があるかもしれません)
因みに写真には写っていないのですが、種はあります。
硬さ
実を言うと最初みかんと思っていて、皮をむこうと爪を立てたんですが、

ちょ、か、かったい・・・
皮の厚さは薄いのですが、かなり丈夫で、爪痕が残るだけでした。
包丁で半分に切る際もけっこう力がいります。

半分に切った後にむいてみました。むけなくもないんですが内皮までいっしょに破けた部分もあってちょっと難しいですね。
内皮は薄く、やわらかいです。
味・食感など

前述のとおり、内皮がやわらかく内皮ごと食べられるため、上写真のように切って食べるのがおすすめです。(ちょっとはがしづらいので皮と果肉の間に切り込みを入れると食べやすい)
果肉はやわらかく果汁がたっぷり。味は酸味がおだやかでほぼ気にならず、甘みが強くておいしいです。すっぱいものが苦手な人でも食べやすいと思います。
全体的な感想としては、みかんよりオレンジに近い感じだなと思いました。(家族曰くネーブルに似た味)
お店で見かけたら是非買ってみてくださいね。
それではまた!