『ボラのへそ』実食レポ~2020.01~

20年1月、鮮魚コーナーにて『ボラのへそ』というものを見つけ、購入。

名前のとおり、『ボラ』という魚の体の一部。

魚なのにヘソ……?

『へそ』といえば哺乳類の腹にあるへそを想像しますが、『中央あたりにあるもの』という意味もあるため今回の場合はおそらくそっちだと思います。

部位は幽門部(ゆうもんぶ)にあたるそう。大体胃の下部あたりと思えばたしかに体の真ん中あたりにはなりそう。

ちなみに人間の体にも『幽門』はあります。胃の出口あたりを指します
※人間と魚では体のつくりが違うため例えとして合うかはわかりませんが……

横から見るとひし形。形状がそろばんの玉と似ているため、『そろばん』とも呼ぶそう。ただ実際はそろばんの玉よりかなり大きいです。上写真のものは量ってみたところ大体10g前後でした(サイズは当時測ってないんですが大体3~4cmくらいだったように記憶しています)。

触った感じ、コリコリしています。けっこう硬く、内側に骨が入っているような印象。実際は骨は無いんですけどね。

よく『ボラはくさい』と言われるので、これはどうかなとにおいを嗅いでみたところ、ほぼ無臭でした。そこはものによるかもしれません。

さて、気になるのは食べ方。

新鮮なものであれば刺身でもいけるようなのですが、スーパーに出荷されているのは基本加熱用だと思われます(これに限らず生食用などの記載が無い魚は必ず加熱して食べてください。今回のものはパッケージに塩焼きが例としてあげられていましたが、店員さんに聞いたところ煮物でも美味しいとのこと(初めて購入だったので教えていただきました。ありがとうございます)。

どちらにするか迷った結果、とりあえず初回はシンプルな状態で食べてみようということで塩焼きに決定。

加熱すると白っぽくなります。これについては切り身と同様。

分厚いため、火が通るのにけっこう時間がかかります。焼いて食べる場合は生焼けにならないように弱めの火でじっくりと焼いたほうがよさそう。

焼き加減が心配な人は煮物のほうが安心かもしれません

焼き上がったものは歯ごたえがあり、シャリシャリとしていました。ボラの魚肉はもちろん、知っている限りだと他の魚や魚介類などにも似たようなものは思い当たらず。

ただ魚以外なら鶏の砂肝とよく似ているように思います。不思議ですね。

味付けは塩だけでしたが、素材の味とマッチしておりとても美味しかったです。砂肝が好きな人はたぶんこれも好きだと思います。

なかなかお店では見かけない珍味のようで、実はこの1回以降一度も見かけたことがありません(※魚はその日によって出回るものが異なることがよくあるのでタイミングの問題の可能性あり)。海が近い地域ならまた違うのかもしれませんが……。

ボラの身も美味しいですがボラのヘソも美味しいので、もし見かけたら是非食べてみてくださいね。

わたしも次見かけたときは煮物にチャレンジしてみたいと思います

※ボラの切り身についての記事はこちら↓(メインブログに飛びます)

『ボラ』の切り身~特徴や食べ方について
ボラはちょっと赤みが強い魚肉を持つ白身魚。少し淡白なものの、身が柔らかくおいしい魚です。ものによりますがにおいが強いものもあるため、薬味や味噌などでにおいを目立たなくする調理法がオススメ。
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