『イシモチ』ってどんな魚?(+ムニエルを作ってみた)

イシモチってどんな魚?

今日は鮮魚コーナーからこういう魚を購入してきました。

『イシモチ』という魚の切り身。

いし…もち……???

何だか硬いモチのような名前。知らない状態で聞くと魚のイメージはあまり湧かないかも。

別名『シログチ』だそう。

あ、『グチ』なら聞いたことある(あまり詳しくはないけど)

ひっくり返した魚肉の色はこんな感じ。

まあまあ赤っぽくは見えますがおそらく白身魚(白身魚はものによっては割と色が濃いものもあります)。

触った感じ、肉質はやわらかそうです。皮もしっかりウロコが取ってあって触感がやわらかい。

あと生臭さも特に感じません。処理がしっかりなされているというのもあるんでしょうが、元々そんなににおいの強い魚ではなさそう。

手頃なサイズの切り身だし、ムニエルにしてみよう

初めて使う魚は大抵シンプルに焼くかムニエル、煮物などスタンダードな調理で試すんですが、今回はちょっと崩れそうかなと思ったのでムニエルで。

今回の手順としては

①下味として塩を両面にふって5分ほど置く
②ペーパーで軽くおさえて水分をとる。
③小麦粉をまぶし、余分な粉をはたいて落とす
④オリーブオイルを熱したフライパンでじっくり焼く(※中火~弱火)

そこまで難しい工程はありません。ただ注意点を以下に書いておくのでもし参考にされる場合はご一読ください。

ウロコは処理済みでしっかり取ってはあるんですが、皮の部分に取ったあとのウロコがくっついていることがあります。下処理ついでに指で撫でてくっついていないかどうか確認することをオススメします。薄く透明なので目視では見つけづらいです。
①②は魚の臭みを抑えるためのテクニックのひとつでもありますが、イシモチはそこまでにおいが強くないので下味を付けて時間をおかずに衣を付けてもいいかもしれません。今回の場合もそこまで臭みをとるために水分を出す必要は無いと考えて5分という短い時間に設定しました。実際5分程度ではそこまで水分も出ないので不要の行程だったかもしれません。ただ、表面の水分が多いと衣がドロッとなってしまう可能性があるし粉を余分に使ってしまうので、軽く拭くくらいはしておいたほうが無難かなと思います。

油は少し多めのほうがフライパンにくっつきづらくなるのでおすすめです。

完成するとこんな感じ。けっこう縮みます。

調理時の所感について言うと、思ったよりは崩れないなという印象でした。箸でもひっくり返しやすいです。ただ、つかむ場所やフライパンの状態(塗装が剥がれているとこびりつきやすい)によっては崩れる可能性があるのでフライ返しのほうが安定はするかなと思います。

加熱後の魚肉の状態。やわらかく、きれいな白色をしています。

さて、肝心の食味について。

淡白な味ながら、塩とオリーブオイル(※焼いたときの油)だけでも十分に美味しいです。

身はやわらかくほぐしやすい割に、全然パサついておらず舌触りがいい。皮もやわらかく、弾力もそこまで感じず噛み切りやすいのも◎。

弾力が強い皮だともっちりしていてあれはあれで美味しいんだけど、噛み切りづらいから人によっては食べづらいのがネックなんだよね。でも今回のはそうではなさそうだから食べやすいよ

クセもなく美味しく、食べやすい魚だと感じました。家族からの評価も大変よかったです。我が家ではムニエルはオリーブオイル派で今回のものも物足りなさは特に感じませんでしたが、もっとこってりとしたコクがあったほうが好みという人はバターで焼くと良いでしょう。レモン汁も合いそう。

今回は衣をつけて焼いたので、そのまま焼いた場合はもしかすると多少パサつきは出るのかな…という点はちょっと気になっています。あと素焼きの場合崩れやすくなるかどうかも気になるので、次購入したときはそのあたりを確認してみようと思います。

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