3月あたりから『清見(きよみ)』という柑橘が多く出回るようになります。
ただ、同じ『清見』でも
『清見みかん』
『清見オレンジ』
『清見タンゴール』
のように、名前がバラバラなことがあります。これを見て、
『清見って書いてあるけど同じもの?それとも違う種類なの?』
……という疑問を持つ人もいるんじゃないでしょうか。


結論から言えば『同じもの』です
『タンゴール』というのは『みかん×オレンジの掛け合わせ』で生まれた柑橘のことです。例えば今回の清見だと『宮川早生(みやがわわせ)』という温州みかんと『トロビタ』というオレンジが親品種とされています。

温州みかんって品種名まで記載されてることはあまり無いけど、宮川温州は有名な品種だから耳にしたことがある人もいるんじゃないでしょうか……
(ちなみにわたしの地元の九州某所だと青島温州をよく見るので地域にもよるかもしれません)
『トロビタ』についてはあまり馴染みの無い名前だったので国内で入手が可能なのかどうかを一応調べたのですがよくわかりませんでした。少なくとも一般には出回ってないものなのではないかと思います。
ほかに国産のタンゴールの例として『桶柑(たんかん)』『天草(あまくさ)』があげられます。
……ということで、本来であれば『清見タンゴール』が正解、のはず。
ではどうして同じ清見でも『みかん』『オレンジ』という名前でも出回っているのでしょうか。
正直に言うとそのあたりの分野には明るくないためあくまで個人的な予想にはなるのですが、おそらく『タンゴール』という名称が一般的に広まっておらず、どんなものが伝わりにくいということが理由のひとつではないだろうかと思います。聞き慣れない名前だと手に取るかどうか迷ってしまうという人もいるでしょう。その点『みかん』や『オレンジ』というわかりやすい名前であれば手に取ってもらいやすくなります。
あと、清見はみかんとオレンジから生まれた柑橘なので、どちらの性質も受け継いでいる以上どっちを名乗っても別に間違いというわけでもないのかな、とも思います。
ちなみに、清見は割と規格がバラバラです。小さいものもあればオレンジなみに大きいものもあります。


写真みたいに大きいものだと個売りしてることも多いです
経験則から言えば、小さいものは『みかん』、大きいものは『オレンジ』の表記をよく見かけたような記憶はあるのですが、おそらく明確な基準は無いと思われます。メーカーやお店によるでしょう。
余談ですが、厳密にはオレンジではない柑橘に『オレンジ』と名前を付けているパターンは清見だけでなくほかにもあります。例としてタンジェロ(タンゼロ)の仲間である『ミネオラ』や純粋なオレンジではない『ノバ』など。
※タンジェロ:みかん×ポメロ系を掛け合わせた柑橘
ということで、清見『みかん』も『オレンジ』も『タンゴール』も同じものです。
クセがなく食べやすい、美味しい柑橘なので、旬の時期に是非ご賞味ください。


