りんごを触ってみると表面が油っぽく、ベタベタしていることがあります。
『これって農薬?』
『ワックスが塗ってあるの?』
…など、心配になってしまう人もいるかもしれません。

結論から言うと気にしなくて大丈夫です
これはりんごが自分で作り出すものです。『油上がり』と呼ばれています。
決して農薬などが原因ではありませんのでご安心ください。
面白いことに、このりんごのべたつきは品種によって異なります。ベタベタが強いものもあれば、あまりベタベタしていないものもあります。

例として一部あげておきますね
べたつきが強いものの代表例として、
『ジョナゴールド』
『シナノスイート』
があげられます。


これらはりんごの中でも特に油上がりが目立ちます。
こういったりんごの特徴として以下があげられます。
・表面に光沢が出て発色が良く見える
【デメリット】
・触った時に不快感がある
・手がすべりやすい
例えばワックスやニスなどを塗ってコーティングすることで発色が良くなるのと同様に、りんごの表面に光沢が出てきれいに見えます。上の品種で言えば、シナノスイートは少し暗め、ジョナゴールドは明るめの赤がはっきりわかります。
べたべたする(※油が手に付いたときのような感触)ので触った時にちょっと気持ち悪いなと感じる人もいるでしょう。また、ものによっては手にべたつきが残ります。つかむ際にすべりやすいので持つときはしっかり持つように注意してください。
一方、べたつきのあまり無いりんごの例としては
『ふじ』
『早生ふじ』
があげられます。


こちらの特徴としては、
【デメリット】光沢があまり出ない
あまりベタベタしておらず手触りは比較的さらさらしています。切ったりするのに扱いやすいのはこちらでしょう。
ただ光沢があまり無く、ちょっと色が暗く見えるかもしれません。見た目はやっぱり油上がりの目立つもののほうがきれいに見えます。

まあ一長一短ですね
さて、このベタベタですが、体に影響があるわけではないので丁寧に水洗いして使えば問題ありません。ただ、洗っても簡単にとれるものでもありません。この成分自体には問題ないとはいえ、流通および店頭に並んだ時点で不特定多数の人が触っている可能性がある(特にりんごはばら売りが多く、人が触れる機会は多いと思われます)ので、衛生面を考えるとどちらにしても皮は剥いたほうが無難かなとは思います。
もしどうしても心配…という場合は野菜や果物用の洗剤を使うという手もあります。ただし食物専用の洗剤は特殊なので一般のスーパーやホームセンターなどにはまず置いていません。お店によっては置いてある可能性はありますが……(だいぶ前に食器と兼用で使えるものが売ってたような気がしたんですが、現在いくら探しても見つからないので記憶違いだったかなと思っています)。仮に使いたい場合は、安全性や効果などをきちんと調べる必要があります。
とりあえずまとめとしては、
『りんご表面のベタベタは特に問題あるものではない』
『それはそれとして不特定多数の人が触っている可能性があるので皮は剥いて食べたほうが無難(※あくまで個人的な意見ですが……)』
こんな感じです。ご参考までに。

