『たれいわし』ってどんないわし?

たれいわしって何? 魚介類

煮干しを買う際に『たれいわし』もしくは『たれくちいわし』という名称になっていることがあります。

……タレ???

『たれ』って何?と思う人もいるんじゃないでしょうか。

この場合の『たれ』は上からかけるたれじゃなく『垂れ』

『たれいわし』は別称『かたくちいわし』。こっちなら聞いたことがあるという人も多いでしょう。たれいわしもかたくちいわしも両方口の形に名前の由来があります。

かたくちいわしの煮干しの写真で顔部分を見てみます。こう見ると、口の上部分、上顎のほうが目立っており、下顎はあまり目立ちません。

この形状から『片口(かたくち』という名前が付いています。『たれ』も同様に上顎の先が下がり気味で垂れているように見える、ということが由来のようです。

ちなみに煮付けなどで食べる大きいいわしは『まいわし』や『うるめいわし』などがありますが、これらは下顎が出ており形状が異なります。

同じ仲間でもけっこう顔が違うんですね

これもかたくちいわし。これは口が大きく開いているのでわかりづらいですが、かたくちいわしの特徴として『目が先の方に寄っている』というのがあり、その面影が残っているように見えます。

かたくちいわしは傷みが早いためか大抵加工済のものしか出回らず、わたしも残念ながら生のかたくちいわしの写真は持ち合わせておりません。一応今回は比較的形状が変わっていないものをチョイスしたつもりですが、やはり乾燥したものだと多少変形はします。なので気になる方は是非図鑑やインターネットで画像を調べてみてください。まいわしとここまで違うのか、とちょっとビックリするかも。

【補足】
だしをとったりするのに使う小さい煮干しはかたくちいわしが多いのですが、まいわしを使っている場合もあります。いろんなメーカーの煮干しの原材料を調べてみたところ、どちらかのみを使っていたり混合だったりと異なるようです。よく見ると微妙に顔が異なるのでご興味がある方は買った際に見比べてみると面白いかもしれません。
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