『ブラッドオレンジ』、血のように赤い色合いの果肉が印象的でオシャレなオレンジです。
色だけでなく、味もちょっと特徴的。バレンシアやネーブルといった馴染みのある種類と比べると少し独特の風味があります。果肉が赤いものほど風味が強い傾向があり、たとえ同じ品種のオレンジであっても果肉の色の濃さで味が異なるのが面白いところ。
さて、そのブラッドオレンジなのですが、よく見ると皮に赤い色がにじんでいることがあります。ひょっとすると、この色が濃いほど中身の色も濃いのかも……?
……というわけで、今回は実際に比較して確認してみようと思います。
ブラッドオレンジの皮と果肉の色の濃さは比例する?
ブラッドオレンジは大きく分けて『タロッコ』『モロ』の2種類。今回使用するオレンジは記載はされていませんでしたが、特徴から『タロッコ』と思われます。
というかモロはほぼ見かけたことが無いから『ブラッドオレンジ』って聞いたら大体タロッコと思って良いと思う(※個人的意見です。地域によっては売ってるかもしれません)
比較1回目
ではまず皮の赤みが弱いものと強いものを用意します。今回はそれぞれA、Bとします。
Bはかなり色が濃いのがわかります。
下から見るとこんな感じ。
本来横向きにカットしたほうが見映えは良いのですが、上の方が色が濃いので縦向きに切ることにします。
うーん、やっぱりBのほうが濃い
皮の色の濃かったBのほうが明らかに果肉も濃いのがわかります。Aはどちらかというと普通のオレンジ色に近い。
念のため、皮と切り離して果肉だけにしてみました。左半分4切れがA、右半分4切れがB。
……やはりBのほうが濃い。
比較2回目
さて、先ほどの結果より
『皮の色が濃いと中身の色も濃い』
……と早々に判断してしまうにはちょっと早いかな?と思ったので2回目にチャレンジ。
今度はそれぞれC、Dとします。先ほどのABと比べるとちょっと分かりづらいかもしれませんが、Dのほうが色が濃いです。
さあ、1回目の結果からの予想が合っているならばDのほうが果肉の色が濃いはず。切ってみましょう。
……アレ?
……意外にも、皮の色が薄かったCのほうが果肉が濃いようです。DはAと比べれば赤いですがCと比べるとちょっと薄い。
一応Dは赤い箇所を割るように切っています。
皮と果肉を切り離し、並べたものがこちら。
少し影になってしまいわかりづらい部分はありますが、こう見るとやはりCのほうが果肉の色が濃いのがわかります。
……ということで、2回目は1回目とは逆の結果となりました。
結論:皮と果肉の色は比例しない(おそらく)
今回2回比較した結果、
皮の色はあまりあてにならないかも……
…という結論となりました。
そもそも仮に中の色が外までにじんで皮に出ているならば、境目の白い部分が赤くなっていないとおかしいんですよね……。しかし皮の境目は普通のオレンジとあまり変わらない白っぽい色です。また、皮の上部分が濃いのに果肉は上から下まで同じような色合いなので、この部分を見て考えてもやはり皮の色との関係性はあまり無いように思います。
つまり中身が赤いかどうかは切ってからのお楽しみ、……ということで。果肉の濃さで風味は変わりますが、薄いものも濃いものもそれぞれ違った美味しさがあるので、それを楽しむのも一興かと。
とは言え2回しか比較を行っていないので、今後も機会があれば試してみたいと思っています。また何か新しい発見がありましたら追記するか別記事にまとめてお知らせいたしますね。