夏の定番野菜のひとつ、『ピーマン』。主に野菜炒めや肉詰め、和え物にも使ったりします。
ピーマンと聞いてまず思い浮かべるのは緑色でしょう。ですが他にも赤や黄色といったカラフルなものもあります。
緑のピーマン以外に馴染みの無い人だと
『色が違うと味も違うの?』
……と気になってしまうかも。
結論から言えば、
ピーマンは色で味が大きく異なります。
ではどのように違うのか、実際に書いていきたいと思います。
今回は色の違うピーマンを4種類用意してみました
左から緑、赤、黄、橙(オレンジ)。※黄色と橙色は本来並びを逆にしたかったんですが撮影時に間違えてしまいました……
ヘタだけ緑がそのままで、果肉の色が異なります。
別の向きから。
断面。果肉の厚さは同じくらいっぽい。
それぞれの味の感想を簡単にまとめると以下の通り
これぞピーマンといった味。特段苦い…とまではいかないが、あくまで大人の舌なのでこれが特に味覚に敏感な子どもだとやっぱり苦いと思う。後味がけっこう残りやすい。
緑と比べて味が一気に変わる。甘みと酸味を兼ね備えている。苦みは特に無いが、ピーマン特有の風味は完全には消えていない。緑とはまた違う独特の後味が残る。
赤と比べて甘みが少し落ち着き、逆に酸味が強くなっている。
橙色より更に変化あり。甘みはそこまでなく、どちらかというと酸味が強い。クセはいちばん少ないので食べやすいが、赤を食べたあとだとちょっと物足りなさはあるかも。後味すっきりめ。他より少しだけやわらかい気がする。
体感、緑と他の色は大きく異なり、赤橙黄はじわじわと味が変わっている印象。
『色が赤に近いほど甘みが濃く、黄色に近いほど酸味が強い』と思ってよさそう。
どれがいちばん美味しいか?というのはおそらく好みで分かれると思います。個人的には赤がいちばん味が濃く感じて好きですね……。
ちなみに『パプリカ』はカラーピーマンとはちょっとまた異なるんだけど、味に関してはほぼ似たようなものと思って良いよ
※赤いピーマンとパプリカの比較はこちら。味はほぼ同じでした(厳密に言えば少しパプリカのほうが酸味強いかな?と思ったけど色合いとか品種とかにもよりそう)↓
さて、各ピーマンの生食の味は上記のような感じでした。では加熱したらどうでしょうか。
油炒めをしてみます。
ある程度シャッキリ感を残した状態で皿に上げたのがこちら。
……で、味の違いはというと、
うーん、多少やわらかくなって食べやすくなったけど、概ね全体的な評価は生の時とそんなに変わらないかなぁ
あえて言うと、赤の甘みが炒めたことで薄れちゃった気がします。酸味の方がちょっと前面に出てきた印象。油は素材の味をマイルドにする効果もあるのでその影響もあるかも。個人的には炒めたものだとオレンジ色くらいが好きかな……?
ただ料理に使うなら味付けすると思うんで、そこまで気にするほどの違いじゃないと思います。今回炒めたものは最終的に茹でたマカロニと混ぜた卵とじになりました。カラーピーマンの酸味が卵とマッチしていて美味しかったです。
最後に簡単にまとめると、
②色が赤に近ければ甘みが濃く、黄色に近ければ酸味が強くなる
……ただしピーマンの風味が完全に消えているわけではないという点は注意が必要。味覚に敏感なお子さんや、大人でもピーマンがすごく苦手っていう人だとちょっと苦手かも。
何にせよ食べてみないことにはわからないので、気になる場合はまず食べてみることをおすすめします。