王林(おうりん)緑と黄色の比較~春版(2024.05)

王林比較レポ24.05 りんご

りんごは種類によっては貯蔵性が高く、初夏あたりまで購入できるものがあります(価格はちょっと高くなりますが……)。

今回はその中から『王林(おうりん)』をチョイスしました。この品種に限らずですが、青りんごは同じ種類でも青みの強いものと黄色っぽいものがあったりします。その違いについて、5月あたりの状態だとどうかな?ということで比較してみようと思います。

これはどちらも『王林』です。並べてみるとだいぶ色が異なるのがわかります。

どちらもちょっとサビ(ザラザラした部分)が入っていて、油上がりが少なく表面があまりべたついていないのも特徴。

黄色いほうがちょっと下が細いけどりんごの形は個体差あるから色とは関係無いよ

割るとこうなります。緑の方がちょっと果肉も青っぽい印象。

緑の部分はけっこう内側まで色が入り込んでいたので、普通に剥くと↑のように緑色が果肉に残ってしまうようです。ものによるかもしれないし黄色のほうも同じようになっていても色が果肉と同化して見えづらくなっているだけかもしれませんが……(緑の上にあるカットは黄色のほうです。こちらは目立ちません)

まありんごって皮ごと食べても大丈夫な果物だし、もったいないから特に気にならなければあまり深く剥かなくてもいいんじゃないかなぁ……(※個人的意見)

さて、肝心の味や硬さについて。一番気になるのはやはりココでしょう。

簡単にまとめると、

【緑の王林】
・食感はしっかりめ、シャキシャキ
・少し酸味が強いが甘みもある
【黄色の王林】
・食感は軽め、サクサク
・酸味はほぼ感じない、甘みが強い

緑のほうはこの時期のりんごにしてはけっこう噛み応えがあります。シャキシャキとした食感で、よく噛む必要があるので満足感もあり。酸味がちょっと強めで、一口目で『あっ、ちょっと酸っぱいかな』という印象を受けますが、食べ進めるとそこまで気にならなくなります。甘みも程よく、美味しいです。

一方黄色は果肉がやわらかく、サクサクと軽い食感。また、酸味をほぼ感じません。糖度自体はおそらく特段高いわけではないと思うのですが、酸味があまり無い分甘みを強く感じます。シャッキリした味の緑と異なりまろやかな味で、こちらも美味しい。

実際食べ比べてみるとだいぶ違うねぇ

どちらも美味しいです。ただ『甘いものが良い』『噛む力が弱いためやわらかいもののほうが良い』という場合はできるだけ黄色いものがオススメ。もし緑が濃いもので硬すぎると感じる場合はコンポートや焼き林檎などにしてみてもいいでしょう。

余談ですが、実は黄色のほうに少しだけ傷んでいる部分が見られました。この時期なのでお店で既に…という可能性もあるんですが、購入後数日家で常温保管していたのでどちらかというとその間に悪い部分が出来てしまったかもしれません(比較するにあたっては特に問題は無さそうだったのでそのまま使用しました)。おそらく、果肉がやわらかいため黄色のほうが日持ちが悪いのではと思います。ちょうど暖かくなってくる時期です。買ったらすぐ食べるか、保管はできるだけ涼しい場所のほうがいいでしょう。

冷蔵する場合はそのまま入れずにペーパーや新聞紙でくるんだり紙袋に入れたりしてワンクッション置いたほうがいいかな……

夏場はりんごの供給がほぼ無くなってくるのでりんご好きな人にはちょっと残念な時期ですが、その代わりいろんな果物が出回りはじめますし、早ければ8月くらいには夏りんごも出てきます。また、最近は輸入りんごも売っているようです。せっかくなんで、ケースバイケースで色々味わってみるのも良いかと思います。

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