ケーキやマフィンなどといった焼き菓子のレシピを読んでいると、『牛乳は(人肌に)温めておく』などといった表記がされていることがあります。
あれにはきちんと理由があります。
何故かというと、バターや卵を混ぜたものに冷たい牛乳を注いでしまうと、
あら、これは……
このようにバターが冷えて固まり、分離してしまうのです。せっかくバターや卵を室温に戻しておいてここまできれいに混ざっていたとしても、後から冷たい牛乳を入れてしまうとこうなります。
牛乳だけじゃなくて卵も同じ!
クッキーの場合は牛乳を入れることはあまり無いと思いますが大抵卵は使います。冷たい卵を使った場合もバターと混ざらず分離します。
久しぶりに菓子作りをしたのですっかり忘れており今回失敗してしまいました。
分離したタネをそのまま使ってしまうときれいな仕上がりにならないため、このまま使うわけにはいきません。
さて、ではこうなってしまったらどうにもならないのでしょうか?
ご心配なく。
ある程度のリカバリーは可能です
今まで何回かやって失敗と言えるほどの仕上がりになったことは無いのでそこまで心配することは無いかと思います。
その方法は簡単。
湯煎で溶かすこと。
別のボウルにお湯(※触ってみてちょっと熱いと感じるくらいの温度で大丈夫)を注ぎ、タネを入れたボウルの底をお湯につけ、温めながら混ぜるだけ。
手順は簡単だけど注意点もあるから気をつけて
先ほどの写真の分離したタネが、5分ほどで溶けてなめらかになりました。
※かかる時間は分量や気温などで異なります
分離しているところが無くなったのを確認したら粉類を入れ、また手順通りに進めます。
ちなみにこれはマフィンのタネだったんですが、出来上がりはこちらです。
まあまあ上手くできた……かな?
…ということで、もし分離してしまっても慌てなくてOKです。
とはいえ、手間が増えてしまうのは確かです。多少面倒かもしれませんが、言われている通りに温めておいたほうがいいでしょう。
皆さんもお気を付けくださいね……