『天成り日向夏』~実食レポ~2024.03~

天成り日向夏のレポ 果物

もう3月の話を今(5月)するんですが、『天成りの日向夏』というのが売っていたので1個買ってみました。

洋梨みたいな形してる

普段丸っこい日向夏を見慣れているのでちょっと違和感あるかも。

(ただ大きく育ったものだとこういった風にヘタ周辺が盛り上がっていることがよくあるのでそこまで珍しいものではないと思います)

1個税込みで大体200円くらいだったかな?サイズを考えるとけっこうなお値段するな~と思ったんですが、1回くらい食べておかないと何も語れないので今回ちょっと奮発しました。

『天成り(てんなり)』っていうのは上の方に成る実のことで、大きく育つ一方水分が抜けていたりと味はちょっと落ちる……という印象(※ものによります)。これはどうでしょうか?

日向夏は白いワタごと食べられるので、外側の皮を包丁で剥いていきます。

まず頭の部分を切り取ります。ワタしか詰まっていません。

不知火(しらぬい)とかミネオラと似たイメージね

皮と中身はこんな感じ。

…皮、厚いな……

いつも食べる日向夏より皮が分厚いように思います(量っておけばよかったけど当時そこまで思考が至らず)。

剥いたら食べる部分がだいぶ小さくなってしまいました。何となく寂しい。

丸っこいのを削ぐようにカットします。

今回のは種無しだったのでだいぶ切りやすかったです(種があると中心近くが引っかかってしまうので……)。あと切った感じ、だいぶやわらかい。

さて、肝心の味はというと……

…うまっ……

…かなり美味しい。

甘みがしっかりあり、酸味もシャキッとしています。果肉はトロッとやわらかく、果汁が多く舌触りが良い。薄皮も硬くないので食べやすいです。

ちょっとお値段が張る上に可食部分が少なく思えますが、この品質であれば納得。

正直、わたしの中の『天成りの柑橘』のイメージをだいぶ覆すものでした。おそらく、天成りとはいえ選抜したものを市場に出しているんじゃないでしょうか。新たな発見だなぁとちょっと感動を覚えました。

最後に。今回のことから『天成りの柑橘』にもしっかり美味しいものがあることがわかったのですが、これを読んであまり期待しすぎるといけないのでひとつお伝えさせてください。

今回のことと過去の経験から、天成りの柑橘で美味しいものを判断する材料として見るべきポイントは『重さ』と『値段』の2つと考えます。特に値段ですね。大きいけれどあまりに安い、持ってみて何か軽い、というものは中身の水分が抜けてパサついていたりするのでやっぱり『それなり』なんですね……。生食にはあまり向かないのでそういったものは絞ったり果肉だけ料理やお菓子に使った方が美味しく食べられると思います。今回の日向夏はお値段はちょっと張りましたが食味はよかったです。高いのには(詐欺やぼったくりを除けば)きちんと理由があります。あくまで個人的な意見ではありますが、ご参考までに。

ここを読んでいる貴方が美味しい天成り柑橘に出会えることを微力ながら祈っています。

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