通常、料理をする際の基本動作は素手で行います。ですが、例えば
・手が荒れやすい
・手に怪我をしてしまっている
・肉や魚などの生ものを直接触りたくない
…などの問題もあります。
そんなとき役に立つのが『使い捨ての手袋』。
今回は『料理をするにあたって必要な』使い捨て手袋の選び方について簡単にまとめてみようと思います。
料理用の使い捨て手袋を選ぶコツは?
食品衛生法に適合したものを選ぶ
まず、大前提として
『食品衛生法の基準に適合しているもの』
を選ぶようにしてください。
手袋のパッケージには使用例が文字やアイコンなどでわかりやすく表記してあることが多いけど、『食品を扱う用途』等の表記があればまず適合してるもの。
逆に無ければ適合していない、つまり食品を扱うことは想定されていない手袋って考えてよさそうだ。
『食品衛生法に適合している』ものは必ず商品のどこかにその旨が記載してあるはずなので、買うときによく確認してみてくださいね。
基準を満たしているということはつまり食材を扱う際の安全性が確保されているということです。それ以外は使わないほうがいいでしょう。必ずメーカーが推奨している用途で使ってください。
2種類の手袋の特性を知ろう
次に、料理に使える使い捨ての手袋はざっくりと分けて2種類。
一つは『ポリエチレン製』
もう一つは『ゴム製』です。
ポリエチレンの手袋の特徴
ポリエチレン手袋の特徴は以下の通り。
②フリーサイズなので誰でも使える(※メーカーによる)
③比較的安価である
④細かい作業には向かない
まずポリエチレン製(イメージ的にはよく食材入れるのに使うポリ袋が同じような感じ)なので透明。一応メーカーによってはサイズが決まっているようなのですが、ホームセンターなどにあるものはフリーサイズのものが多い気がします。フリーサイズは誰でも使えますし、安いこともあって頻繁に使う場合にはメリットと言えます。
ただ、フリーサイズゆえに人によってはブカブカします。特に手の小さい女性だと指先が余りやすい。なので包丁で食材を切るような指先を使う作業にはあまり向かないというかかなり勝手が悪いです。ハンバーグやつみれなどの肉ダネを捏ねる作業はコレでも問題ないと思います。
ゴム製手袋の特徴
ゴム製の手袋の特徴はこんな感じでしょうか。
②サイズが決まっている
③細かい作業にも向くので使いやすい
④ちょっとお値段が高い
⑤手が濡れていると装着しづらい
⑥ゴムアレルギーの人は注意
ゴム製のものは不透明です。大体青とか白が多いですね。一応何カ所か過去に大量調理の場を経験しましたがどこも青でした。万一切れたり破れたりして破片が混入した場合、食材にあり得ない色である青のほうが見つけやすいというのが理由にあるかもしれません(私が勝手にそう思ってるだけなんで違うかもしれませんが……)
手にピッタリとフィットしているので、包丁を使う作業も難しくありません。食材を混ぜたりするのももちろんOK。ポリ手袋と比べると使い勝手は良いと思います。ピッタリしている分、手が濡れているとうまく付けられないので、付ける前によく手を拭いてください。
難点としては、お値段がちょっと張るということ。また、ゴム製なのでゴム(ラテックス)にアレルギーがある人の場合かぶれる可能性があります(おそらく各々商品パッケージに記載があると思います)。ゴムアレルギー持ちの方は注意したほうがよさそうです。
まとめると…
ここまでのことを簡単にまとめてみよう
②細かい作業に使いたいならゴム製がオススメ
③使用頻度や予算を考えて購入する
…といっても①以外はあくまで私個人の所感も含まれているので、必ずしも『正解』というわけではないです。人によっては異なる可能性があります。なので最終的には使いたいものを使うのが一番いいと思います。
食品を扱うだけでなく、例えばちょっとした掃除など汚れているものを処理するときにも使えます。思わぬところで役に立つこともあるでしょうし、家にあると割と便利です。購入時は必ず商品の説明はよく読んでくださいね。
使い捨て手袋の注意点
最後に、使い捨て手袋の注意点をいくつか書いておきます。
使い回しはNG
まず、使い回しは厳禁です。例えば、もったいないから洗って再利用する…というようなことは避けてください。
仮に洗ったからと言って衛生面から安全性の保証ができません。どうしてもシワができたりして洗いきれない部分があるでしょうし、素手を洗ったときと同様には考えないほうがいいでしょう。
ゴミの種類は自治体による
一見、『両方とも燃えないゴミかな?』と思ってしまうのですが、おそらく分別は地域で違うと思われます。捨てる際にはお住まいの自治体のマニュアルにしたがって処分してください。
高熱に弱いので注意
ポリエチレン製もゴム製も高熱に弱いため、加熱中または加熱直後で高温になっている調理器具(鍋やフライパン、鉄板など)に触れると溶けてしまいます。意図的に触るということはまず無いと思いますがうっかり当たってしまうということは有り得ますし、最悪やけどに繋がる可能性もあるため、できるだけ火元では使わない(近くに置かない)よう、十分ご注意ください。