夏の旬の野菜のひとつ、『ゴーヤ』。『ニガウリ』『ツルレイシ』など、いろんな呼び方があります。苦いので好みは分かれるところですが、あの苦さがクセになる!という人も多いでしょう。
普通見慣れているゴーヤは濃い緑色ですが、たまに薄緑色のゴーヤ(通称『白ゴーヤ』)を見かけることがあります。『一体何が違うの?』『食べ方は同じでいいの?』と疑問に思う人もいるかもしれません。
今回は白ゴーヤについて簡単に書いていきたいと思います。
白ゴーヤって?
名前の通り白っぽいゴーヤ
名前そのままなのですが、色が白い品種のゴーヤです。白といっても正確には薄緑色…といった感じ。
上記のような色合い。これはちょっと細くてよく見るゴーヤより長いものでした。
何cmくらいあるんだろ?
写真のものは測ってないんだけど、まとめ売りされてた残りの何本かを測ってみたら大体25~30cmくらいあったかな。
なっが……
とは言っても上のはたまたま細長いものを購入したので、必ずしも長いわけじゃないです。
こちらは別日に購入したもの。これは通常のゴーヤと同じくらいのサイズ。
品種が違うのかな……?
普通のゴーヤと並べてみました。
サイズの話は置いておくとして、色合いは並べてみると違いがよくわかります。
中身はそんなに変わらない
次に断面を見てみます。
両方、白いワタに種が入っています。
今回、普通のゴーヤのほうはちょっと熟してて種が成長してしまっているので見た目が違いますが、実際はそこまで変わらないと思ってよさそう。
ワタをくり抜くとこんな感じ。スプーンですくって残りは削ぐように取り除きます。
上みたいに細長いゴーヤの場合は小さいスプーンじゃないと難しいから注意してね
断面。普通のゴーヤだと濃い緑と内側の白っぽい色でけっこうコントラストが強いんですが、こちらはあまり色に違いは無いように見えます。
ちょっとやわらかい?
最初、細長いほうを調理したのですが、その際はけっこう切った感触が硬く、普通のゴーヤとあまり変わらないのかな?と思っていました。一方、後日に太いものを切った時は包丁がスッと入る印象でした。
鮮度やものによるのかもしれませんが、たぶん少しだけやわらかいんじゃないでしょうか。
苦いけど、ちょっとひかえめ
色が薄いと何となく『苦くないのかもしれない』という印象を受けませんか?
ちょっと生の状態でかじってみたのですが、
…うん!苦い!!
ゴーヤはゴーヤ、苦いには苦いです。じわじわきます、苦み。
…ただ、普通のゴーヤと比べるとちょっと苦みはひかえめに感じます。あまり後にはひかない印象。端っこより中心に近いほうが少し食べやすい。
細長いほうはちょっと苦みが強かったんですが、太いものはより苦みがひかえめ、かつみずみずしさがありました。
なので、苦みは少しひかえめなものの、おそらくものによって多少差があるものと思います。
白ゴーヤの食べ方は?※一例
さて、白ゴーヤはどんな料理に使えばいいのでしょうか?
…結論から言えば、
普通のゴーヤと同様に使えます。
ただし、色が薄いので普通のゴーヤと比べれば見映えはあまりしません。その点は注意が必要。
いくらか作ったものの感想と写真を置いておくぞい
(※分量適当なので書いてません)
ゴーヤチャンプルー
定番、チャンプルー。うすくちしょうゆと塩のシンプルな味付け。
肉はずっと炒めていると硬くなるので、できるだけやわらかく仕上げたい場合は火を通した後一旦皿に上げて後からまた加えてもOK。卵は入れても入れなくてもいいんですが、入れると少し苦みがまろやかになる気がします。
肉が無い時はツナ缶も割とイケる
おかか和え
茹でたゴーヤにかつお節とうすくちしょうゆを混ぜた簡単なもの。濃口しょうゆでも良いんですが、濃口の場合色が濃く甘みのある味なので出来上がりもちょっと変わります。お好みで。
これは和風の味付けだけど、和え物ならツナマヨコーンとかもオススメ。マヨネーズが入ると苦みがマイルドになるからちょっと食べやすくなるよ。
味噌汁
ゴーヤの味噌汁。上の写真のものは人参と油揚げが入っています。ゴーヤはよくよく見るとうっすら緑色が見えるんですが、正直あまり目立たないですね…。
汁まるごと苦くなっちゃうからかなり好みが分かれると思うけど、イケる人はイケるやつ(※一応我が家ではOKサイン出ました)
苦みのある汁がじんわりと体にしみる…ような気がする(あくまでイメージの話)。
全体が苦くなってしまうせいか、体感、和え物や炒め物と比べて苦みを強く感じやすい気がします。なので味付けを心持ち濃いめにするといいかも。気になる人はチャレンジしてみてください。
…と、大体こんな感じでしょうか。
色が薄く見た目のインパクトには欠けるものの、苦みが多少ひかえめなので、もしゴーヤ苦手もしくは初めて食べるという人は白ゴーヤから試してみてもいいかもしれませんね。
あまり頻繁に見かけるものではないので、どちらかといえば地元の農家さんなどが出している直売所のほうが見つけやすいかも。
それでは。