夏から秋にかけて出回る果物『梨』。種類はそこまで多くはないものの、さっぱりとした甘みとシャキシャキとしてみずみずしい果肉は暑い時期のデザートに最適。
今回はその中から『二十世紀(にじっせいき)』という梨について簡単に書いていきたいと思います。
二十世紀ってどんな梨?
『青梨』と呼ばれる梨
まず、日本の梨は大きく分けて『赤梨』『青梨』に分かれます。赤梨は純粋に赤…というより茶色っぽい梨、青梨はそれより緑の濃い梨です。
出回っている梨はメジャーなもので言えば『幸水』『豊水』『新興』など、りんご等と比べると種類はちょっと少ないものの、いろんなものがあります。ですが見渡してみると、ほとんどが『赤梨』なんですね。
二十世紀は名前の知られている梨の中でも数少ない『青梨』になります。
※赤梨と青梨についてはこちらに簡単にまとめています↓
緑~黄色っぽい見た目
実際どのくらい青いのか見てみよう
まず1個目。これは19年9月上旬に地域の直売所で購入したもの。かなり緑が濃いのがわかります。おそらく若いうちに収穫したものと思われます。
ただ、スーパーなどで売られているものでここまで濃いものはあまり見かけた記憶は無いので、直売所ならではの個体かも。ちょっと青すぎますね。
そして2個目。こちらは確かスーパーの購入だったかな……(購入場所の記録を残していなかったのではっきりしないのですが)。さっきのものと比べるとかなり色が薄いというか、淡い黄色になっているのがわかります。まるで別物のようです。熟れ具合はこちらのほうが上。
けっこうお値段の高いものだと見た目ももう少しきれいかもしれません
赤梨とも比べてみよう
ついでに赤梨のひとつ『豊水』とも比べてみました↓
この色合いの豊水であればかなり熟れているのですが二十世紀はちょっとまだ青いかな?という気がしますね…比較対象としては正直ちょっとイマイチだったかも。
ただ全然違う色合いなんだなぁというのが伝わるといいかなと思います。
今回の豊水は袋入りのまとめ売りのものを購入したのでちょっと小さいんですが、立派に大きいものもありますよ。
切ったらこんな感じ。
…ん?意外と変わらない…のか?
ちょっと右のほうに影ができてしまってわかりづらいんですが、肉眼で見た感じだと果肉そのものの色はあまり違いが無い気がします。
正直私自身、赤梨のほうがちょっと果肉の色も赤っぽいと認識していたんですが、どうも今まで皮が付いた状態からの断面しか見ていなかったので、皮の色が透けてそう見えていたんじゃないかと思います。りんごと違い梨の果肉は透明感が少し強いので……。
味はあっさりめ、食感シャキシャキ
さて、肝心なのは見た目以上に味と食感です。
味はそこまで濃くは無く、あっさりめの甘みを持ちます。噛むとほどよい甘みとさっぱりした少しの酸味が果汁とともに口の中に広がります。
梨特有のシャキシャキ感が強く、少し硬めで噛み応えがあります。
基本的にあまり甘みが強くない品種なので、味の濃い豊水などと比べるとどうしても物足りなさを感じてしまうかもしれません。ですが、さっぱりした味とシャキッとした食感でクセが無く食べやすいし、こちらのほうが馴染むという人もいらっしゃるでしょう。要は好みかなと思います。
できるだけ甘くやわらかいものを、と考えるならば緑が濃いものより黄色寄りのもののほうが良いかと思います。ものによってはけっこう甘いですよ。
冷やして食べると美味しいぞ!
特に暑い時期のデザートにするならあらかじめ冷やしておいたほうがいいですが、素手で切ってから冷蔵庫に長時間保管するのは衛生面から見て個人的にはオススメしかねます。どちらかというと丸ごと冷やしておいたものをできるだけ食べる直前に切るほうが良いかと思います。
23年度は例年より梨の値段が高いように感じます(地域によるかも……)。ですが、梨は旬の時期にしか味わえない果物です。おいしい時期を逃さないようご注意くださいね。
※コンポートを試してみたのですが、りんごほどやわらかくはならないようです。ですが美味しいので気になる人はチャレンジしてみてください。レシピは書いていないのですがりんごと同様でいいと思います、酸味は足りている気がするのでわたしは入れませんでしたがそこはお好みで。↓
※下記はサブブログの記事です。
23.10.25:二十世紀梨のコンポート調理の感想についての記事のリンクを追加しました。