『摘果メロン』って何?特徴や食べ方について

摘果メロン

たまに青果コーナーで見かける『摘果メロン』。今回は摘果メロンについて簡単にご紹介します。

本来は果樹ではないので野菜として分類される場合もあると思いますが、便宜上ここでは果物として扱っています。ご了承ください。

摘果メロンとは?

読み方は『テキカメロン』または『テッカメロン』。名前の通り、『摘果』したメロンのことです。

やまも
やまも

野菜や果物を育てるとき、実を途中でいくつかとることを『摘果』っていうんだ。その分、残した実に栄養が集まるから大きく立派に育つというわけ。

ずんだ
ずんだ

『間引き』と同じような感じと思っていただければ……。

農業に携わる方々の努力で私たちはおいしい食べ物を食べることができます。摘果もそのための大事な作業の一つです。

見た目

薄緑色で、表面はなめらかです。

大きさは個体差がありますが、写真のものは大体こぶし大くらい、重さは上のものと一緒に購入したものとを合わせて平均260gでした。サイズのイメージとしてはオレンジが近いかな?

こちらは断面。

やまも
やまも

思った以上にメロン

ずんだ
ずんだ

ちょっとやわらかいですが、種も形がしっかりしていますね

生の状態での味・食感

食感はきゅうりに近い感じで、あまり硬くはありません。
味は少し甘みがあります。香りはあまり強くないようです。

調理してみよう

摘果メロンは主に漬物に利用します。今回は甘酢漬けと味噌漬けを作ってみました。

下処理をする

皮と種をとる

種は大きめのスプーンでえぐり取ると楽です。ある程度すくって、残りはこすりとるときれいにできます。

左の写真は4分の1に切ってから種をとったもの、右の写真は2分の1に切ってからとったもの。どちらでもやりやすいほうでいいと思います。

皮をむくとすべりやすくなるので、むく前に種をとったほうがやりやすいと思います。慣れている人であれば包丁のほうがおそらく楽。ピーラーも使えないことはないのですが、実が丸いのでちょっと勝手が悪いかもしれません。使う場合は手がすべらないようご注意ください。

ずんだ
ずんだ

実が手頃な大きさでそこまで硬くもないので、皮は割とむきやすいです。

塩をふる

適度な大きさに切って(今回は薄切りにしました)塩を少しふって10~15分ほど置きます。

その後、水洗いして塩を落とし、ぎゅっと絞ります。絞りが弱いと味をつけたときに薄まってしまうので、できるだけ水分を落とした方がいいです。ただし力が強すぎるとつぶれるので注意。

やまも
やまも

万一塩をふりすぎて水で洗っても塩辛い!というときは水に数分つけておくと塩が抜けるよ

ずんだ
ずんだ

味を確認しながらやってみてくださいね

A.甘酢漬け

酢、砂糖、塩を混ぜ、鍋に入れて火にかけます。ひと煮立ちしたら火をとめ、容器に移して粗熱をとります。
(冷めるまでの時間を考えると、こちらを最初にやってから切る作業を開始した方がいいと思います)

ちなみに今回2種類試しました↓

①摘果メロン1個に対し、
【穀物酢50㏄、砂糖大さじ1、塩少々】
②摘果メロン1個に対し、
【りんご酢50㏄、砂糖大さじ2、塩少々】

粗熱をとった調味液に下処理の終わった摘果メロンを入れて混ぜます。液はちょっと少ないかな?と思っても割と浸かるのでご心配なく。

この後すぐでも食べられますが、1~2日冷蔵庫においておくと味がなじむと思います。

上記分量の場合、できあがりは割とよさげな感じでした。ただけっこう酢が強いので、苦手な方は少し減らすか砂糖を増やして調整したほうがよさそう。

B.味噌漬け

ビニル袋に味噌、みりんを入れ、下処理した摘果メロンを入れてよく揉みます。冷蔵庫に入れ、2~3日たったら軽く洗って味噌を落とし、絞って食べます。

今回の分量は下記の通り。

摘果メロン1個に対し、
【味噌(白)80g、みりん大さじ1】

味噌の種類にもよるかもしれませんが、これだとちょっと辛かったですね…。もし2分の1サイズなど大きめのものに入れるならともかく、薄切りの場合はもうちょっと味噌は少なくていいかも。個人的には要調整。

※廃棄率どのくらい?

切った際に廃棄部分はどのくらいになるか量ってみました。今回買ったものについては捨てた部分(皮・種部分)が平均40%程でした。つまり食べられる部分は60%程ということになります。大きさにもよると思いますし、皮のむく厚さでも変わってくるかと思いますが、ご参考までに。

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