『富士柿』ってどんな柿?特徴を見てみよう

富士柿の断面

秋の味覚のひとつ『柿』。いろんな種類がありますが、その中から今回は『富士柿』について簡単にご紹介したいと思います。

富士柿ってどんな柿?

見た目

通常の柿は丸みがあり少しつぶれたような形をしています。それと比べると『富士柿』は円錐を逆さにしたような、尻のとがった形をしています。横から見ると三角形。

やまも
やまも

この形が富士山に似ている…というのが名前の由来だそう

『甲州百目(こうしゅうひゃくめ)』とも呼ばれるのですが、大体お店で見かける名称は『富士柿』ですね。

ほかの柿と比べると、果皮に黒い傷がよく見られます。むしろ傷のないもののほうが珍しいかもしれません。むけば中身はきれいですし、特に食味に問題は無いのでご安心ください。

断面。ハートのような形をしています。

果肉はゴマがほとんど入らずきれいな見た目。

種はこんな感じ(上写真はちょっと時間がたってしまって乾燥していますが……)。通常の柿と比べると長くてスリム。

とは言え、スーパーなどで売っている富士柿に種はあまり見られません。たまに少し種があるくらいかな?ごく小さい種が入っていることもあり。

※ちなみに…

尻がとがっている柿に『筆柿』というのがあります。名前の通り筆の先に形が似ていますが、富士柿と比べるとサイズが小さく、かなりほっそりしています。

サイズ

もうひとつ特筆すべき特徴は『大きさ』。通常の柿と比べるとかなり大きく、手に持つとずっしりと重みを感じます。大きいものだと500gくらいあります。

ずんだ
ずんだ

大きさはものにより、小さいものもあるのですが、それでも普通の柿よりは大きいです。

味・食感

甘みが強いのですが、後に引く甘さというよりは後味がさっぱりとした甘さ。元々は渋柿なのですが、渋は抜いてあるので渋みはほぼ感じません。初めのうちは少し硬いですが、追熟したものはやわらかく果汁もしっかりあり、口当たりがなめらか。特に繊維が口に残ることもなく食べやすいです。

もし硬い場合は少し追熟を待ってみるとよいかと思います。

ものによるかもしれませんが、お店に出ている段階でけっこう熟れてるのか他の柿と比べてやわらかくなるのが早い気がします。油断するとやわらかくなりすぎている…ということもあるので注意してください。

富士柿は少し出回り始めるのが遅く、大体11月くらいにたくさん見かけるようになると思います。大きいゆえに少し価格はお高めになります(小さいものだと200円くらいかな?)が、食べ応えがあるおいしい柿ですので、時期になりましたら是非ご賞味ください。それでは。

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