ぶどうにはどんな品種があるの?11種類のぶどうを見てみよう

ぶどうの品種
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夏から秋にかけておいしい果物『ぶどう』。黒系の紫や赤紫、緑などの色があり、形状もよく見ると異なるというそれぞれの個性が強い果物です。

今回はその中から国内で栽培されている11種類について、感想を交えながら簡単にご紹介したいと思います。参考になりましたら幸いです。

※撮影日および時間帯にばらつきがあるため、写真の明るさに若干差があります。ご了承ください。

黒ぶどう

まずは黒系。青みの強い(黒っぽい)濃い紫色をしています。

キャンベル・アーリー

略して『キャンベル』のみ表記することもあります。

粒は少し小さめ。酸味が強く、果肉はやわらかくかなりもっちりした食感。皮は剥きやすいのですが種が多いです。味や噛みきりづらさ・種の多さから、ちょっとほかより食べづらい印象を受けます。すっぱいものが好きな人ならそのまま食べてOKなのですが、苦手な人はジャムなど菓子や料理の材料にしたほうが食べやすいかも。ネットに色々レシピが出ているので自分に合いそうなものを探してみてください。

ただし、果実酒にぶどうを使うのは酒税法違反になりますので絶対NGです。注意!!

ほかの品種と比べると価格がちょっと安く、買い求めやすいです。ただ地域やお店によるかもしれませんが、体感出回る時期がけっこう短い気がします。買いたい場合はよくチェックしておいたほうがいいかも。

やまも
やまも

大体8月上旬あたりかな?(年や気候によって少しズレはあるかも)

巨峰(きょほう)

おなじみの黒ぶどう。

名前のとおり大粒で、甘みが強く、酸味もほどよくあります。

ぶどうの品種の中では長い期間出回り、入手もしやすいです。種ありと種無しが売っているのでパッケージの記載はよく確認してください。種無しのほうが手間暇かかるからか少し価格が高い傾向があります。

ずんだ
ずんだ

正確には『巨峰』という名前は品種ではなく商標名なのですが、既に品種名のような扱いになっています。

ピオーネ

巨峰と同様、長い期間出回る品種。巨峰と見た目は似ていますが、よく見ると果肉全体に少し赤みがあります。

甘みが強く酸味はひかえめ。キャンベルほどではないのですが、食感がもっちりしています。

やまも
やまも

『ニューピオーネ』は種が無いピオーネのこと。

藤稔(ふじみのり)

甘みしっかり、酸味もほどよくあります。みずみずしく、少しもちもちしていますが、ピオーネなどのもっちり感が強いものに比べるとやわらかく歯切れ良い食感。

たまたまこの写真のものは種が無いのですが、このとき購入したのは種ありでした。種が無いものも売っているようなので、買う際は確認してみてください。おそらくパッケージに書いてあると思います。

マスカット・ベリーA

ワインの材料として有名なぶどう。略して『ベリーA』と呼ぶことも。

酸味はそこまで強くなく、甘みもほどよくあります。果肉はみずみずしく、少しもちっとしつつもやわらかく歯切れよい食感。

皮を剥くと少し果肉に皮が残ってしまいますが、それでも割と剥きやすいほう(写真のものは色をわかりやすくするため少し包丁で削ったのできれいに見えると思います)。たまに種があるので注意してください。

やまも
やまも

名前に『ニュー』が付いた『ニューベリーA』は種が無いもの。ピオーネと同じだ。

マスカットといえば緑色のイメージが強いのですが、実際はいろんな色があるようです。

赤ぶどう

黒系と比べると色が薄く、赤みの強い紫色の皮を持つ品種です。

安芸クイーン(あき)

今回の写真のものは少し緑色が残っていますが、ものによってはもう少し濃い赤だと思います。

甘みがかなり強く、酸味はひかえめ。果肉がやわらかく果汁がたっぷり。一応緑っぽい粒と赤みの強い粒を両方食べ比べてみたところ、緑は少しだけ酸味が強かったです。ただそれでもかなり甘く美味しい。

皮はかなり分厚く、そのまま食べると口の中に残り渋みを強く感じるため、個人的には剥いて食べることを推奨します。

※もう少しだけ詳しく↓

『安芸クイーン』ってどんなぶどう?
安芸クイーン。赤系のとても甘いぶどうです。皮ごとでも悪くないのですが皮が丈夫で厚く口に残りやすいので、剥いて果肉だけ食べた方が美味しいと思います。

甲斐路(かいじ)

粒は少し細長い形。写真のものは量ったところ1粒5~7gといったところでした。中粒~若干小ぶりかな?という印象。ですが、その分たっぷり房に実が付いています。

皮、果肉ともに明るめの色合い。

甘みが強く酸味はひかえめ。食感はやわらかく、果汁も多めで食べやすい。

皮ごと食べられなくもないですが、ちょっと口の中に残ってしまうので人によっては舌触りが気になるかも。剥きやすいので気になる人は剥いて食べたほうがよさそう。

デラウェア

少し酸味が強めですが、甘みもじゅうぶんにあります。

国産ぶどうの中ではいち早く出回り始める品種がこちら。一粒が約2g程と、かなり小粒なのが大きな特徴。

やまも
やまも

小さいビー玉くらいのイメージかな

断面写真はちょっとやわらかくなったものを切ってしまったようで形が崩れてしまっているので、次回購入したら差替をしたいと思います。

白ぶどう

白…というか緑色の品種。マスカットのイメージが強いですがもちろんそれ以外もあります。

黄玉(おうぎょく)

甘みが強く、マスカットのような味。もちろん美味しいのですが、個人的には少しクセが強いような気がします。

果肉はやわらかく、果汁が多め。

皮は硬くないので、皮の状態がきれいであればそのまま食べても問題はなさそうです。種があるので飲み込まないように注意。

やまも
やまも

ぶどうの皮って渋いイメージがあるけど、これはどっちかというと酸味が強い感じ。渋みはあんまり感じなかったな。

翠峰(すいほう)

粒が一際大きく、どっしりした印象。写真のものだと一粒15~20g前後、最大で25gとかなり大粒。少なくとも私が今まで食べた中で一番大きかったのはこの品種です。

甘みが強く、酸味はひかえめ。マスカットのような風味を持ちます。

表面が少し硬めですが、果肉はとろけるようにやわらかい。果汁もしっかりあり。

皮は薄いためピオーネなどと比べれば少し剥きづらいものの、きれいに剥くことはできます。皮ごとでも食べられますが剥くかどうかはお好みで。

※もう少しだけ詳しく↓

『翠峰(すいほう)』ってどんなぶどう?特徴や味を見てみよう
『翠峰(すいほう)』白ぶどうの一種で、『翠』の名の通りきれいな緑色。少しサイズは大きめ。甘みが強く、マスカットのような風味。皮ごと食べられますが少し口の中に残りやすいのでそこはお好みで。

ロザリオ・ビアンコ

写真のものだと10g前後とそこまで大きくはないのですが、実が細長い形状なので何となく大粒に見えます。

マスカット系の風味があり、甘みが強い。果肉は割としっかりめですが硬すぎず、果汁も多めで食べやすいです。

皮は薄い割にはけっこう硬くて丈夫。まあまあ剥きやすいですが途中でちぎれてしまうのでつるりとは剥けません。皮ごと食べられますが、硬いので口の中に残りやすい印象。気になる人は剥いた方がいいと思います。

ずんだ
ずんだ

以上、11品種の紹介でした。気になる品種がありましたか?
時期やお店によって出回るものが異なるので食べたい品種は注意深くチェックしておくことをおすすめします。

今後また違う品種を食べた際はその都度追加していきたいと思います。

ほか、補足など

最後に。補足とか注意点をちょっと書いておきます。

日持ちはあまりしない

どの品種でも言えるのですが、古くなってくると果肉がもろくなり風味も落ちます。もっちりしているはずの果肉でも古くなるとボロボロです。

また、房に小さい実が密集している構造上、カビも生えやすいので注意が必要。

できるだけ早いうちにご賞味ください。

皮ごと食べられる?

いくつかの項目で皮ごと食べられるかどうかの話をしました。本来ぶどうは皮ごと食べられるもので、栄養面を考えれば皮付きのまま食べた方が良いと思われます。ただし、国産のぶどうは皮が分厚いものが多く、口の中に残りやすいというネックな点もあります。品種によっては皮は渋いので、いつまでも口の中に渋い部分だけ残る形になってしまいます。なので、美味しく食べたいのであればちょっともったいないですが皮は剥いた方がいいだろうと思います。

ずんだ
ずんだ

ちなみに輸入ぶどうの場合は上記と異なり、皮がかなり薄くパリッとしているのでそのまま食べやすいです。ですが逆に皮は非常に剥きづらいです。

ぶどうといってもいろんな特徴があるんですね。

輸入ぶどうも今までいくつか食べたことがあるので、そちらもそのうち記録としてまとめておこうかと思います。その時はまたお読みいただけると光栄です。それでは。

【更新状況】
22.08.29:画像を少し整理しました。
23.09.07:安芸クイーンの項目および最後の補足の項目を追加しました。
23.11.13:翠峰の項目を23年度ベースに修正+単独記事へのリンクを追加しました。
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