梨にはどんな種類があるの?~赤梨と青梨~

赤梨と青梨
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早ければ夏から出回り始める果物『梨』。ほかの果物と比べるとそこまで出回る品種は多くないものの、いくつかの品種が時期で入れ替わりながらお店に並びます。

今回は『梨』について簡単に書いていこうと思います。

『赤梨』と『青梨』の違い

まず、一般的に見かける梨は大きく分けて『赤梨』『青梨』に分類されます。

やまも
やまも

最初はちょっと見分けが難しいんだけど、見慣れてくると大体見た目でわかるようになる…かな?

ざっくり絵に描いてみました。↓

【赤梨】
・皮の色が赤っぽい(赤みがかった緑・オリーブ色・茶色)
【青梨】
・皮の色が緑(青)っぽい(薄緑色・黄緑色)

・・・といった感じでしょうか。とは言っても赤梨も出回りはじめのころはけっこう青いので間違えないようご注意を。

【追記】当初、果肉の色について『青梨は赤梨より少し白い』と書いていたのですが、改めて果肉のみを比べてみたところほぼ変わりが無いように見えたため訂正し、画像の変更を行いました。おそらく皮の色が透けてそう見えたものと思われます。

梨は大体8月のお盆あたりから多く出回り始めますが、7~8月くらいだとまだ時期的に早いので、色が薄い・青っぽいものが多いです。初期に出回るものはまだ青みがありあまり甘くはありません。どちらかというと『食べるため』というより『新物をお盆のお供えにするため』に購入する人も多いのではと思います。

もう少しすると、色の濃いものも出回ってきます。できるだけ甘くやわらかいものが買いたいという場合は、色が濃いものを選んだ方がよいでしょう。

ずんだ
ずんだ

とはいえ好みの問題もあるのでケースバイケースですね

ちょっと甘みが物足りないなと思う場合はコンポートなどに加工してもOK。せっかくなので自分が美味しいと思う方法でいただきましょう。

品種を見てみよう

やまも
やまも

今まで食べたことのある品種について書いていくぞ~!

…といってもあまり数は無いんですが、参考になりましたら幸いです。

※購入時期を記載していますが、2019年の筆者の地元で購入したときの記録になります。地域やその年の気候などで異なる可能性があるため、あくまで一例としてご覧くださいますようお願いいたします。

赤梨

出回っているものでよく知られているものはどちらかといえば赤梨が多いです。

幸水(こうすい)

その年のいちばん最初に出回り始めるのはまずこの品種。代表的な品種のひとつです。

ほどよく甘いですが、早い時期に出回るのでまだ青いことが多く、ちょっと味に物足りなさを感じるかも。体感お店から消えるのも割と早い気がします。気になる場合は逃さないよう注意。(ただ初物なりにけっこうお値段高めです。直売所だったら少し安いかも?)

豊水(ほうすい)

これも出回り始める時期が早め。幸水の後を追うように出てきて、時には幸水と同時にお店に並びます。

比較的やわらかい肉質ですが、緑が強いうちは少しシャキシャキ感が強いです。

時期が遅くなってくると見かけるようになる茶色いものはかなりやわらかく、甘みが強い。同じ品種でもここまで変わるのかとちょっとビックリしてしまいます。

※豊水の個別記事。青いものと茶色いものの違いも書いています↓

『豊水』ってどんな梨?~茶色と青色で食味が違う!~
赤梨の代表品種の一つ『豊水』。青いものはシャキシャキ感が強くあっさりめ、茶色いものはそれよりやわらかく甘みが強いです。甘みが足りない、または硬すぎると感じる場合はコンポートなどもおすすめ。

新興(しんこう)

特筆すべきはそのサイズ。写真左は量り忘れてしまったのですが、右は約640gありました。ほかの梨が大体300~400gくらいと考えるとかなりのビッグサイズです。ただ、特に大きいものだったと記憶しているのでもしかすると規格外だったのかも(確か直売所で購入したものです)。スーパーで通常見かけるものだともう少し小さいはず……。

豊水と比べて歯ごたえが強く、あっさりめの味です。やはり赤みの強いもののほうが甘みが増します。

※個別記事。こちらにも青いものと赤いものの違いについて書きました。↓

『新興(しんこう)』ってどんな梨?~青っぽいものと茶色いものの違い~
ビッグサイズな赤梨『新興』。青みが強いものは歯ごたえがあり、梨特有の渋みが少し強め。一方、茶色が強いものは少しやわらかく、渋みが減り甘みが増します。

新高(にいたか)

こちらも新興と同様、大型の品種。形は少し平たいかな?

写真のものは約430gだったのでそこまで大きくはなく、豊水などと比べてもちょっと大きいくらい。そこはものによるでしょう。

果肉はきれいなクリーム色をしています。

甘み・酸味ともにひかえめ。このあたりも新興と似通っています。

青梨

赤梨と比べると青梨はお店で見かける機会が少ないかなと思います。『二十世紀』が有名

二十世紀(にじっせいき)

サイズは豊水など通常見かける梨と同じくらい。写真のものはけっこう濃い緑色なのですが、これは直売所で購入したものです。スーパーなどで見かけるものはもう少し薄い色をしていることが多い気がします。

薄い色だとこんな感じ。

切る際に『ちょっと硬いかな?』と思っても食感はそこまで硬くありません。

豊水などの甘い品種と比べるとちょっと全体的に味がひかえめですが、やさしい甘みと酸味がありクセがなく食べやすいです。昔からある品種で、今でも多く出回るということはそれだけこれを好んでいる人がいるということでもあるんだろうと思います。

ずんだ
ずんだ

ひかえめ、とは言いましたが、前に食べたことのある二十世紀梨はすごく甘みが強かった記憶があるので全部が全部そうというわけでもなさそうです。

できるだけ甘いものを、と考える場合は青みの少ないものが狙い目かも。

注意:追熟はしない

ちなみに上で書いた赤梨や青梨はいわゆる『日本梨』または『和梨』と呼ばれるものです。これとは別に『洋梨』というものがあります。品種で言えば『ラ・フランス』『ル・レクチェ』が有名です。

大きな違いとしては『追熟するかどうか』があげられます。『洋梨』は追熟するのですが、『日本梨』は追熟しません。長期間保存していてもそれが理由で甘くなるということはありません。仮に『酸味が気にならなくなる』場合、おそらく酸味だけでなく全体の風味が落ちていると思われます。

あまり長持ちする果物ではなく、特に暑い夏場に室温放置すると傷みが早くなります。暑い中よりは冷蔵庫に保存したほうがいいですが丸ごと入れてそのままにしておくと傷むまではなくとも表面がふにゃふにゃになってしまうのできちんと紙にくるむなどの管理が必要。

何にせよ、購入したらできるだけ早めに食べることをおすすめします。

【更新状況】
23.08.25:全体の構成を少し変更、リンクの追加、画像の整理など。
23.09.20:赤梨と青梨のイラストを改訂版と差替しました。
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