皮が硬い柑橘にはどんなものがあるの?~種類や特徴を見てみよう~

皮の硬い柑橘
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寒い時期によく出回る『柑橘類(かんきつるい)』。種類がとても豊富で、生食できるためビタミン源としても嬉しい存在です。

今回は多くの柑橘類の中から『皮や薄皮が硬い柑橘』をピックアップしてみました。気になるものがあれば是非ご参考にどうぞ。

※オレンジの仲間もしくはそれに類似したものはこちらに上げています↓

オレンジにはどんな種類があるの?それぞれの特徴を見てみよう
オレンジにもいろんな種類があります。ポピュラーなバレンシアやネーブル、中身の赤いブラッド。ほか、正確にはオレンジではないものの清見やミネオラなどもオレンジのように食べることができます。

皮の硬い柑橘類とその特徴は?

伊予柑(いよかん)

温州みかんに近いオレンジ色の柑橘。みかんと比べてサイズが大きくちょっとゴツめ。

甘みが強く酸味もほどよく。苦みはほぼありません。

薄皮ごと食べられますが、少し硬いので剥いてもOK。

不知火(しらぬい)

ヘタ周辺(頭の部分)がポコっと出ているのが特徴。いわゆる『デコポン』と呼ばれるものはこの品種です。

デコポンはJAで特定の基準をクリアしたもののみに付けられる商標名です。たとえ不知火であっても勝手にその名称で売っていいものではありません。また、全てがJAを通して販売されているわけではないので必ずしもデコポンのほうが優れているということでもありません。
やまも
やまも

上写真のはかなりわかりやすいんだけど、ものによってはそんなに頭が出てないものもあるぞ

また、色も写真だと黄色っぽいですがどちらかといえばオレンジに近い色合いと思っていいです。

甘みはじゅうぶん、酸味もほどよくあります。苦みは特に感じないので食べやすいと思います。

甘夏(あまなつ)

少し黄色がかったオレンジ色の柑橘。いわゆる『夏みかん』

『甘』と名前に付いているので甘みが強いのかな?と思いがちですが、実はけっこう苦みが強め。甘みや酸味はさっぱりしていて、どちらかといえば大人向けかも。

上写真のようにちょっと赤みが強い『紅甘夏(べにあまなつ)』というものもあります。一般的に紅甘夏のほうが甘いと言われています。

ずんだ
ずんだ

食べ比べた感じだと確かに少し甘いというか、酸味がおちついてるかな?という印象です。ただ苦みはあまり変わらない気がします

苦みの強い柑橘が好きな人におすすめ。

八朔(はっさく)

こちらも黄色に近いオレンジ色。甘夏と出回る時期が近いです。

甘みがある一方、酸味もそこそこあり、ちょっと苦みもあります。苦みは甘夏よりはひかえめな印象なのでこちらのほうが食べやすいかも。

甘夏同様、少し赤みの強い『紅八朔(べにはっさく)』があり、はっさくよりちょっと甘みが強いです。

やまも
やまも

上写真はけっこう色の差が大きいけど、はっさくもものによっては割と赤かったりするぞ

文旦(ぶんたん)

皮が黄色い柑橘。中の果肉も薄い透き通った黄色。

少し酸味強めですが、甘みもほどよくあります。苦みが少しあり。ちょっとグレープフルーツに似たイメージ。

ずんだ
ずんだ

文旦にも種類があります。土佐文旦なんかは有名ですね。
(上写真は高岡文旦です)

河内晩柑(かわちばんかん)

こちらも皮が黄色い柑橘。別名『ジューシーフルーツ』

名前の通り、果汁が多くジューシー。初夏あたりまで売っているのでちょっと暑い時期に絞ってゼリーにしても美味しい。

文旦やグレープフルーツに似ていますが、それと比べると苦みがちょっとひかえめでさっぱりした風味。

大橘(おおたちばな)

別名『サワーポメロ』。

これまた皮の黄色い柑橘。文旦などと比べるとちょっと明るめの色合い。

やまも
やまも

中には黒い斑点の入ったものもあるけど中身には問題無いから大丈夫

甘みも酸味もほどよくあり、苦みも少しあり。

スイートスプリング

緑~オレンジ色の柑橘。時期で色が異なります。

大きめな柑橘の中でも表面のゴツゴツが目立つのが特徴。見慣れるとすぐ判別できます。

果汁がかなり多くジューシー。スイートの名前に違わず甘みが強く、酸味はひかえめ。意外にも苦みはありません。

グレープフルーツ

おなじみの黄色い柑橘。果肉が薄い黄色のものと赤いものがあります。白いものはホワイト、赤いものはピンクとかルビーなどの呼び名があります。食べたことの無い人でもジュースは見たことあるかも。

さっぱりした甘み・酸味と特有の苦みが特徴で、赤いもののほうが少し甘みが強めです。

やまも
やまも

たまーに国産も売ってるけど、見かけるのは大体輸入物かな?

オロブロンコ

輸入柑橘。早い時期だと緑、後から更に黄色く熟れたものが出回ります。『メロゴールド』と呼ばれるものは産地が異なるだけで同一です。

緑のうちからでも食べられますが、黄色のほうが酸味が落ち着いていて食べやすい。さっぱりした甘みとほどよい酸味。苦みもあり。

ずんだ
ずんだ

果肉がやわらかいため、薄皮を剥こうとするとと崩れてしまいます。

半分に割ってスプーンで食べたほうがいいかも。

日向夏(ひゅうがなつ)

かなり明るい黄色をした柑橘。サイズは大きいものからみかんくらい小さなものまで。

皮の硬いほかの柑橘との決定的な違いは『白いワタ部分が苦くない』ということ。ここで紹介している他の柑橘のワタはとても苦いため、取り除いて食べる必要があります。ですが日向夏のワタはほぼ無味。なので、外側の部分だけくるくると包丁で剥いて、白いワタごと薄切りや乱切りで食べることができます。

ずんだ
ずんだ

知ってる限りだとこういう食べ方ができるのは日向夏の仲間だけなのでかなり特殊な存在と言えると思います

果肉は少し酸味が強いですが、甘みもしっかりあります。少し苦みもありますがそこまで気にならない。

種ありと種なしが売っていますが、種なしはちょっとお値段高め。

※日向夏についてはこちら↓。食べ方についても少し触れています。

『日向夏』って何?~特徴や食べ方をみてみよう~
日向夏は白いわた部分が苦くないという珍しい特徴を持つ柑橘です。ほどよい甘みとキリッとした酸味を持ちます。苦みはほぼ無く食べやすいです。生食のほか、サラダやゼリーなどにも。

まとめ

やまも
やまも

じゃあ最後にまとめ…というか、特色ごとに分類してみようか

皮の硬い柑橘を味で分けると↓

  • 【苦みがほぼ無い】
    伊予柑、不知火、スイートスプリング、日向夏
  • 【苦みがある】
    甘夏、八朔、文旦、グレープフルーツ、河内晩柑、大橘、メロゴールド

産地で分けると↓

  • 【国産】
    伊予柑、不知火、甘夏、八朔、文旦、河内晩柑、大橘、日向夏、スイートスプリング
  • 【外国産】
    グレープフルーツ(※一部国産)、メロゴールド

食べ方で分けると↓

  • 【皮や薄皮を剥いて食べる】
    ほぼ全部
  • 【特殊】
    日向夏(ワタも食べられるため)

時期で分けると↓

  • 【冬~初春あたりまで】
    下記以外ほぼ全部
  • 【初夏あたりまで】
    河内晩柑、日向夏
    ※地域や気候によると思います

…ざっくりこんな感じです。いろいろ違って面白いですね。

あくまで食味などについてはわたし個人の感想によるところが大きいので、もし気になるものがあれば是非購入して食べ比べてみてくださいね。

※皮の剥き方の例についてはこちらにまとめています(日向夏以外)↓。

皮が硬い柑橘類~皮の簡単な剥き方は?~
皮の硬い柑橘類は、ヘタ付近を薄く切ると手で剥きやすくなります。また、薄皮は軽く切れ込みを入れると剥きやすいです。ただし果肉がやわらかいと失敗しやすいので状況によってご判断ください。

※柑橘類ごっちゃのまとめです↓。

柑橘類ってどんな種類があるの?それぞれの特徴を見てみよう
柑橘類にはいろんな種類があります。温州みかんやバレンシア・ネーブルオレンジなどの有名なものからブラッドオレンジなどちょっと変わり種のものまで。それぞれ個性があり面白いです。
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