
今回のテーマは『さつまいも』。どんな種類があるのか、どんな食べ方ができるのかざっくりと解説していくよ。
さつまいもの種類について
さつまいもにはいろんな品種がありますが、特色で大きく分けると下のようになります。
②安納芋
③黄金千貫
④紫芋
ひとつずつ、簡単に説明します。
普通のさつまいも



普段お店でよく見かけるさつまいもです。皮が紫または紫がかった茶色、果肉は黄色。
品種は『高系14号』『紅あずま』など様々なものがあります。おそらく、どのような品種が売っているかは地域によって異なるのではないでしょうか。

例えば『紅あずま』は有名な品種だけど、私たちの地元(※九州)ではあまり見かけたことないかな……。
加熱すると果肉が鮮やかな黄色になります。甘みがあり、肉質はほっくりorちょっとしっとり(品種や時期によってちょっと違うと思います)。
安納芋(あんのういも)

先述の芋と見た目は似ていますが、皮の色が少し薄茶っぽく、果肉はオレンジ色。
強い甘みとねっとりとした食感を持ち、人気の品種です。お菓子づくりにもよく利用されています。

普通のさつまいもと比べると少しクセがあるから好みはわかれるかもしれないけど、おいしい品種だよ。
黄金千貫(こがねせんがん)


皮や果肉の色が薄く、白っぽいさつまいも。焼酎の原料として知られています。
地域によってはスーパーまたは直売所で販売されています。
上記2つのさつまいもと比べると味が薄いです。なので、他の品種をイメージして食べるとちょっと物足りなさを感じるかもしれません。

おいしく食べるにはちょっと工夫が必要かな?
紫芋


果肉の色が紫色をしている品種の総称。皮の色は普通のさつまいもとほぼ変わりません。
味は通常のさつまいもと比べると甘さがひかえめで、少し独特の風味があります。

色が濃く鮮やかだよ。
おいしい食べ方は?

次に、おいしい食べ方について見ていこう
普通のさつまいも:焼き芋のほか料理全般にOK
まず普通のさつまいもについて。オールマイティに何にでも使えますね。
焼き芋にしてもおいしいし、煮物や揚げ物、汁の実、菓子の材料にも。

ものによってはちょっと甘みが薄いときもあるよ。その場合はつぶしてポタージュやお菓子に使ってもいいかも。
その年の気候や購入時期などで若干変わってくる可能性があります。なので、そのシーズンに初めて購入した場合はまずは1本焼いてみて、その状態から判断してもいいかもしれません。
安納芋:焼き芋や菓子作り向き
次に安納芋。まず焼き芋がおいしいですね。甘みが強くねっとりとした食感。また、その肉質からつぶして使うお菓子(スイートポテトや芋ようかんなど)にも向きます。
料理に関してですが、ここは好みがわかれるところかと思います。個人的には、素材そのもののクセがあるため、調味料との相性があまりよくないかな…と感じることがありました。ただ、調味料の配分等にもよると思うので全く合わないということはないでしょう。
黄金千貫:焼き芋以外の料理向き
黄金千貫は、焼き芋にはあまり向きません。元々の甘みが薄い上に、焼くとボロボロになってしまいます。
ただ、クセがないので調理向きともいえます。少しくずれやすくはありますが、焼き物以外であれば普通のさつまいものレシピで大抵応用が可能です。ペースト状にしてお菓子に使ってもOK。
紫芋:菓子作り向き
最後に紫芋について。焼き芋にした場合、やさしい甘みですがやはり普通のものと比べると味に物足りなさがあります。ですが、鮮やかな紫色はほかの品種にはない特徴です。昔からお菓子づくりによく使われています。

ゆでるとかなり色が出るため、料理に使うのはなかなか難しいかもしれません。また、食品の色として紫色はあまり食卓には出ない色のため(ナスなどはありますが)、人によっては拒否感がある可能性もあります。ですが、うまく使えばオシャレな料理にもなります。気になるという人はチャレンジしてみる価値は十分あると思います。
ざっくりとまとめ

ここまで簡単にまとめてみるとこんな感じ
②安納芋:茶色い皮・オレンジ色の果肉。甘みが強いが少しクセあり。焼き芋・菓子向き。
③黄金千貫:全体的に白っぽい。味が薄く焼き芋には向かない。調理次第でおいしく食べられる。
④紫芋:果肉が紫。甘みひかえめでお菓子向き。ゆでると色が出るので注意。
かなりざっくりとでしたが、ご参考までに。