『すもも』~品種ごとの特徴を見てみよう~

すももの種類について

初夏から秋ごろにかけて出回る果物『すもも』

人によっては食べたことが無い、名前は知ってるけどなじみが薄いというパターンもあることでしょう。

今回はすももについて簡単な説明と、よく見かける品種などについて書いていこうと思います。

《最初に》
・あくまで個人の感想を基に書いています。
・写真はそれぞれ別日・別時間帯に撮影しているため、色味が少し異なる可能性があります。ご了承ください。

『すもも』って何?

『すもも(李)』はバラ科の果物のひとつ。バラ科の青果は他に『りんご』『梨』などがあります。

『もも(桃)』もバラ科で名前が似ていますが、桃とはまた別物

味は全然異なり、桃はすっきりめの甘みを持つ一方すももは甘みもあれば酸味もそこそこ強めで甘酸っぱいです。

『すもも』の食べ方は?

すももは基本的に生で食べます。皮ごと食べられるのでそのままかじってもいいですが、皮はちょっと口の中に残りやすいので、舌触りが気になる場合は皮を剥いて食べてもOK。

やまも
やまも

桃みたいにカットしたい場合は先に半分に割ってから皮を剥くのがオススメ。先に皮を剥くと果肉がすべって切りづらくなっちゃうんだ……

先に剥いてしまった場合や半分に割るのが難しい場合は中心の種を避けながら削ぎ切りが楽です。

ソルダム

すももは表面に薄く白っぽいものが付いています。これは『ブルーム』と呼ばれるもので、体に害はありません。農薬が残っているとかではないのでご心配なく。水で洗えば割ときれいにとれます。

ずんだ
ずんだ

ブルームそのものに害はありませんが、すももの表面が衛生的かどうかはまた別です。どちらにしろ食べる前にしっかり洗ってくださいね

ほか、果実酒やシロップ漬、ジャム、コンポートなどの菓子にも使えます。加工によっては日持ちがするので、もし大量に入手する機会があれば検討してみてもいいと思います。

※湯剥きを試した結果を下記事に書いています(皮の色が残ってしまうのと湯を用意する手間がかかることを考えると包丁で剥いたほうが楽かなとは思います)。

すももの湯むき、どうすればやりやすい?実験してみた
すももの湯むきに適した切込みの入れ方やお湯にくぐらせる時間などについて調べてみた記録になります。参考になれば幸いです。

『すもも』の品種例

今まで食べたことのあるすももから5種類選抜して紹介します。

大石早生(おおいしわせ)

すももの代表的な品種で、年の最初に出回るのもまずこの品種。品種名が書いていないものでも初夏あたりなら大抵この品種と思っていいでしょう。

色は果皮が赤、果肉が黄色。果皮・果肉ともに明るめの色合いです。果皮が黄色に近いものはまだちょっと熟しきっていないため、硬く酸味も強め。すももは追熟するので、そういったものを入手した場合はすぐに食べずに少し待ってみましょう。

ちょっと酸味が強いですが、甘みもほどよくあります。食感はやわらかく、果汁もしっかりあり。

やまも
やまも

スタンダードなすももって感じかなぁ

※個別記事。見た目が黒っぽくなると熟れすぎなので注意↓

『大石早生』って何?特徴や食べ方を見てみよう
大石早生はすももの代表的な品種。明るい色をしており、少し酸味も効いていますが甘みもありおいしいです。色が薄い場合はしばらく追熟させるといいでしょう。傷まないよう温度管理にはご注意を。

ソルダム

ソルダムもよく見る品種で、大石早生と同じくらいかちょっと遅い時期から出回ります。

こちらは果皮が緑~濃い赤色、また、果肉の色が赤いのが大きな特徴で、ほかのすももとかなり異なります。香りはそんなに強くはないですが、果物らしいさわやかな香りがします。

甘く、少し酸味もあります。風味がちょっと独特で、少し桃に似ている気もするし、いちごっぽい感じもします。果汁が多く、ジューシーでやわらかいです。

ずんだ
ずんだ

ほかの品種と比べるとちょっとクセはありますが食べづらさは特に感じません。酸味がひかえめなのですっぱいすももが苦手な人にもおすすめの一品です

※個別記事。緑色のものは追熟を推奨↓

『ソルダム』って何?特徴や他品種との違いを見てみよう
『ソルダム』は、果肉の色が赤色をしている一風変わったすもも。風味もちょっと独特ですが、酸味がひかえめで甘みが強く、食べやすい品種。

ハニーローザ

オシャレな名前で小ぶりのかわいいすもも。酸味が少ないため食べやすいです。

写真のものは色合いと実際食べてみた感じから『ちょっと熟れすぎてるかな……?』と思ったので、もっと色が明るい時期に買ったほうがいいと思います。本来は桃色っぽい色をしているようです。

※2023年に初めて購入。皮を剥く前の断面もこちらに載せています(断面の写真を2種類撮影したのですがあまり画像が多いと見づらいかもと思ったのでこちらには果肉のみ載せました)。↓

『ハニーローザ』ってどんなすもも?
ハニーローザ。小ぶりでかわいいすもも。写真のものだとちょっと熟しすぎていると思われるのでもう少し明るい色のものがオススメです。

太陽(たいよう)

果皮は濃い赤紫

果肉は薄い黄色で、大石早生と少し似ています。

上写真のものは23年に購入したもので1個150gほどあったのですが、19年に購入したものは70gほどと記録していたので大きさは規格によるものと思われます。大きいもののほうが見かける頻度は多い気はしますが…。

酸味が落ち着いていて甘みをしっかり感じられます。食感もやわらかく美味しい。

当初『食感は割としっかりしていて、シャキシャキ感があります。味は酸味が少し強めですが、同時に甘みも強いです。』と記載していたのですが、上記よりおそらくもう少し追熟が必要だったものと思われます。ただこちらも濃く甘酸っぱいのでどの程度の段階で食べるかは好みにもよるかなと思います。

※個別記事はこちら↓

『太陽』ってどんなすもも?~特徴を見てみよう~
太陽(たいよう)の名を持つすもも。果皮は色濃い一方、果肉はやさしい色合い。酸味が比較的おだやかで甘みを強く感じます。熟したものは舌触りもよく美味しいです。

秋姫(あきひめ)

名前の通り、秋に出回る品種。画像には10月上旬と書いていますが早ければ9月には出回っています(※番号は別記事に使う用に打ったのをそのまま持ってきただけなのでここでは気にしないでください……)

果皮は赤色。大石早生と比べると淡い色合い。

果肉は光沢のある濃い黄色で、中心は少し薄い色をしています。皮は薄いです。

写真のものは約130g程と思われます(量り忘れたためサイズの似た別の個体を量りました)。すももの中ではけっこう大きめかなという印象。また、果実の大きさに対して種が小さいように思います。

甘みがほどよくあり、酸味はひかえめ。やわらかく食べやすい。

ずんだ
ずんだ

食べる部分が多めなので満足感があります

※秋姫の色と中身、追熟具合や味などに関しての記録はこちら↓

秋姫(すもも)リベンジマッチ~2023~
秋姫すももの食べ比べ。元々大石早生ほど色が濃くないので、あまり濃くなると食べ頃を逃してしまいます。個人的には皮の黄色が残らない程度がいいかなと思います。

※プルーン

この項目はオマケとして載せておきます。

『プルーン』は別名『西洋すもも』

逆に今まで紹介した品種(『大石早生』など)は日本すももと呼ばれます。

プルーンと聞くとまずドライフルーツを連想する人が多いと思いますが、生で食べられるものも売っています。

色や形は品種で異なります。

※写真のものは購入して割とすぐに撮ったものですが、この段階だとかなり酸味が強く感じました。日本すもも同様に追熟するので、すっぱい場合はしばらく待ったほうがいいかも。

プルーン(西洋すもも)実食メモ~2019.09~
2019年9月、生食用プルーンを購入。酸味が強かったため追熟させたところ、少しやわらぎました。それでもけっこうすっぱかったのでたまたまそういうものだったのかも。次はできれば甘いものを狙いたい。

すももは夏~秋の時期にしか出回らないので旬の時期に是非ご賞味ください。

【更新状況】
23.07.06:ハニーローザの項目を追加。また大石早生など個別記事のリンクを追加しました。
23.08.22:太陽の個別記事作成につきリンクを追加。それに合わせて太陽の項目を少し変更しました。
24.07.23:全体の構成見直し。秋姫の画像差し替え+リンク追加。またプルーンの詳細について記事を分離しリンクを追加しました。
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