
今回のテーマはさつまいもの一種『黄金千貫(こがねせんがん)』。特徴や調理法について簡単に説明するよ。
『黄金千貫』ってどんなさつまいも?
冒頭にも書いていますが『こがねせんがん』と読みます。焼酎の原料として有名なさつまいもです。
どこにでも売っているわけではないのですが、地元に栽培している農家さんがいればスーパーや直売所などで購入できると思います。
ほかのさつまいもと異なる大きな特徴としては下記の2つが上げられます。
見た目の違い
まず一つ目は見た目。普段よく食べられているさつまいもは、皮が紫または紫っぽい茶色をしています。一方、『黄金千貫』は薄茶色というかクリーム色に近いような色をしています。


写真左が『高系14号(こうけい14ごう)』、右が『黄金千貫』です。実際に比べてみると違いが一目でわかります。果肉の色も少し薄いです。
※写真写りがあまりよくないのか少し暗い色に見えますが、肉眼だともっと明るい色です。
味の違い
もうひとつの特徴は味。普段食べ慣れているさつまいもは甘いですが、この品種は甘みがひかえめです。なので、普段の甘いさつまいもを想像しているとちょっと物足りないかもしれません。逆に、甘い芋が苦手な方には向くと思います。
おいしい食べ方は?
素材そのままを活かすのは難しい…かな?
…と、個人的に思います。
例としては芋をまるごと、または切った状態で焼く方法。

元々甘みがひかえめなため、素材そのままの味だと物足りなく感じます。また、焼くと果肉がボロボロと崩れてしまいます。過去、輪切りにしたものをオーブンで焼いてみたことがあるのですが、割れてしまいうまくいきませんでした。全くできないということはないと思いますが、工夫しないとちょっと難しいと思います。
上記以外であれば大抵可能
上記のように丸ごと、または固形の状態で焼く以外の方法であれば、通常のさつまいものレシピでも大体は応用が可能です。
例えば、焼くとボロボロになる一方、煮ると少し崩れはしますがある程度形を残すことができます。煮たものはさつまいもらしいねっとりとした食感です。また、つぶしたものは砂糖を加えればしっとりし、形を作るのにも全く問題ありません。芋そのものの味は薄いですが、逆に言えばクセがないので調味料との相性は悪くない。それを考えれば調理向きと言えるのではないでしょうか。

あえて気をつけるポイントを上げるなら下のような感じかな……
経験上、元々甘いor甘辛いような味付けのレシピならば分量を変えなくてもそこまで問題ありませんでした。もし通常のさつまいものレシピを使う場合は、最初は分量通りに作り、味見をしてから調整したほうがよろしいかと思います。

オススメのひとつとして『巾着しぼり』を上げておくね。
1.ゆでてor蒸して熱いうちにつぶす
2.砂糖(お好みで塩少々)を加えてよく混ぜる
3.ラップに適量をのせ、くるんで巾着の形を作る
材料がシンプルで手順も少ないから比較的失敗なく簡単に作れるよ。つぶしたお芋は漉さなくても作れるけど、漉した方が食感はなめらか。もし時間があったらやってみてもいいかも。

簡単にでしたが、参考になりましたら幸いです。
今後もおいしい食べ方について模索していこうと考えていますので、何かありましたらまた追記したいと思います。