『日向夏』って何?特徴やほかの柑橘との違いを見てみよう

日向夏

柑橘にはいろんな種類があります。その中に『日向夏』というものがあるのですが、地域によっては珍しいかもしれません。どんな味がするのか、どんな食べ方をするのか。ほかの柑橘との違いも見ながら簡単に書いていこうと思います。

日向夏の特徴は?

明るい黄色の鮮やかな柑橘

表面は黄色(若干緑色が残っている場合もあり)。黄色い柑橘といえば文旦とかグレープフルーツなどありますが、あちらより少し色が鮮やかです。

上写真のものは温州みかんのS~Mくらいの大きさで、量り忘れてしまったのですがおそらく60~80gくらいだと思います。だいぶ小ぶりのものなので、通常はもっと大きいです。

横切りと縦切りの断面。瑞々しく、淡い透き通った黄色の果肉が美しいです。こちらも文旦系に似ています。形状は丸っこかったり、右写真のように下が少しどっしりして三角形っぽかったり。割と形が整っている印象。

※文旦ってこういう柑橘

これが文旦。黄色い果皮や果肉が似ています。大きめでちょっと苦味があるのが特徴。土佐文旦とか高岡文旦とかいろいろあります。写真のものは少し色が暗いですが(もしかしたら写真写りのせいかも…)もっと色が淡いものもあります。また形は少し縦長だったりぽってりしてたりと様々。

白い部分が苦くない!

文旦やグレープフルーツなどは白い部分がかなり苦く、とてもそのまま食べられる状態ではありません。ですが、日向夏は白い部分が全く苦くないため、白い部分込みで食べることが可能です。この点が日向夏最大の特徴と言えるでしょう。

やまも
やまも

白い部分だけ食べるとほとんど味しないんだ。ほかの柑橘の白い部分の苦さを知ってるとビックリするくらい違うよ。

種ありと種なしがある

種はあるものと無いもの両方売っています。種なしはおそらくパッケージ等に記載があると思います。

どっちがいいかは好みによりますが、種が無いものは手間がかかっている分比較的お値段が高めの傾向があります。

これは種有り。

甘すぎず、酸味が少し強め

ほどよい甘みと、キリっとした酸味を持ちます。最初の一口が少しすっぱく感じるかもしれませんがすぐ慣れるのでそこまで気になりません。果肉の色合いが文旦やグレープフルーツなどと似ているのでそのような苦味を連想するかもしれませんが、実は苦味はほぼ無し。薄皮はそこまで硬くないので、薄皮ごと食べて大丈夫。果肉はやわらかく、果汁をたっぷり含み口当たりがいいです。

ずんだ
ずんだ

出始めのころはもしかしたらもう少し酸味が強いかもしれません
(これに関しては柑橘類全般に言えますが……)

初夏まで購入が可能

柑橘と言えば、大体秋~初春あたりに出回るものが多いです。日向夏は早ければ年末あたりにも入手できるのですが、大体初夏あたりまで売っていることが多いです。

やまも
やまも

ほかに初夏まで売ってる柑橘といえば河内晩柑(かわちばんかん)あたりかな?それ以外はあまり見かけず、河内晩柑や日向夏を見かけなくなってから今度はハウスみかんがお店に並ぶようになる感じ。

一応甘夏とかも同じくらいの時期なのかなと思うのですが、わたしの地元だと甘夏はあまり遅い時期まで無い気がします。(※地域によって時期がずれる可能性はあります)

※河内晩柑はこんな柑橘です↓

河内晩柑(かわちばんかん)ってどんな果物?特徴や食べ方など
河内晩柑は、ほどよい酸味と甘みがあります。柑橘特有の苦みも少しありますが、文旦やグレープフルーツなどと比べると控えめで食べやすい。果肉がやわらかい場合は絞って寒天液と混ぜてゼリーにしても◎。

日向夏の食べ方は?

おすすめの食べ方は、『丸ごと皮をむいてからそぎ切り』です。

まず、日向夏を洗い、丸ごとヘタ部分からくるくると皮をむきます。

その後そぐように薄くカットします。乱切りっぽくなってもOK。

このように切ることで白いわた部分も食べることができます。

オレンジのようにカットしても食べられます。皮ははがれやすいので手でむけます。

ただ、オレンジカットの方法だと白いわた部分が皮のほうにくっついてしまい果肉のほうにあまり残らないので、食味が変わってきます。白い部分そのものはほぼ味が無いのですが、果肉と一緒に食べると少し酸味が落ち着いて感じるというか、果肉だけ食べるのとはまた違う食感・味わいになります。オレンジカットだとより味がダイレクトな印象。あくまで私個人としては、折角白い部分も食べられるのに捨ててしまうのはもったいないし、食味も白い部分があったほうが好みではあります。

ずんだ
ずんだ

味の違いに関してはちょっと説明が難しいですね…ただこの2つだとやっぱり違う感じがするので、気になる方は是非自分の舌でで確かめてみてください……

甘すぎず、風味が豊かなので、ドレッシングやサラダなど野菜との組み合わせも相性が良いです。また、酸味と砂糖との相性も良いため、デザートにも使えます。生食だけだと物足りないという方はそちらにチャレンジしてみてもいいと思います。

オマケ:甘夏との違いは?

同じく『夏』と名前が付いている『甘夏』はこのような柑橘。紅甘夏は甘夏より少し色が濃いめ。

オレンジ色で、手で皮をむけます。味は『甘』と付いているものの柑橘独特の苦味がけっこう強く、日向夏と比べるとちょっと好みが分かれそう。少し大人の味というか、苦みのある柑橘が好きな人向けです。

※『甘夏』と『紅甘夏』についてはこちら↓

『甘夏』と『紅甘夏』、どこが違うの?~特徴や味を比較してみよう~
甘夏は黄色い果皮、果肉で味はあっさりした甘みとそこそこの酸味、苦みがあります。一方紅甘夏は色が濃く、甘夏と比べると少し甘みが強め。どちらも苦みがけっこうあるので大人の味。
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