
今回のテーマは『オレンジの切り方』について。

基本の切り方のほか、オレンジの種類によってどの切り方が合うか、ということについても考えていきます。
22.01.28:わかりづらい部分があったため全体の構成を変更、ブラッドオレンジの項目を追加。
オレンジの簡単な切り方
簡単かつポピュラーな切り方は『くし切り』。櫛(くし)のような形からそう呼ばれます。縦切りと横切りで見た目などが異なってくるため、まずはそれを見ていきます。また、個人的に感じたメリットとデメリットについても記載しました。
※この項目にはネーブルオレンジを使用しています。
縦切りからの8等分



②半分になったオレンジをさらに4等分に切る。
房にそって切るような形になります。

この状態から上の写真のように手でむくこともできますが、ここ(皮と果肉の間)に包丁で切り込みを入れると食べやすくなります。

この切り方で感じたメリットとデメリットはこんな感じ↓。
・断面がシンプルですっきりしている。
・切り込みを入れると特に食べやすい。
・大量にカットしなければいけない場合、切り込みを入れていると時間がかかる。けっこう大変。
・包丁を使い慣れていないと切り込みを入れる時に果肉が皮に多く残りやすい。
切り込みを入れるのに数切れならそんなに気にならないのですが、大量にカットする場合は時間のロスになる可能性があります。とはいえ食べる時は楽ですし丁寧ではあるのでケースバイケースかなと思います。
横切りからの8等分



②半分になったオレンジをさらに4等分に切る。
すると、このようになります。先程のカットと異なり、扇子のような模様ができました。こちらもきれいですね。

こちらの切り方の場合、切り込みを入れようとすると房の部分が引っかかってしまいうまく切れず、果肉が潰れてしまうためオススメしません。

こちらで感じたメリットとデメリットは以下の通り。
・扇子のようなきれいな模様ができる。
・房が分かれているので皮からとれやすい。
・薄皮が噛む向きに対して垂直なので、運が悪いと歯の間に挟まることがある。
・切り込みを入れづらい。
(もしかしたら私だけかもしれないのですが)薄皮がたまに歯の間に挟まって勝手が悪かったです。人によっては注意したほうがいいかも。
上記の理由により私個人はAの縦切りのほうが食べやすかったです。 家族にも聞いてみたところ、横切りのほうが食べやすいと好評でした。 人によって感じ方も違うんじゃないかと思います。まずは両方試してみて、食べやすい切り方を見つけてみてください。
オレンジの種類と切り方について

次にオレンジの種類ごとに先程の切り方をするとどうなるか見ていこう。
『バレンシア』『ネーブル』『ブラッド』『ミネオラ』の四種類を試してみました。
バレンシアオレンジ

バレンシアオレンジだと縦でも横でも切り口はきれいになります。いちばん悩まなくていい品種はこれかなと思います。
ネーブルオレンジ

ネーブルオレンジは『へそ』のような窪みがあるのが特徴。この窪み周辺には小さな房があるので、縦向きに切るとそこが目立ちます。一方、横向きに切った場合、『へそ』に面する部分はきれいに模様ができませんが、それ以外の部分は大丈夫です。几帳面な人だとちょっと悩むかも・・・?ただ、(ここまで言っておいて何ですが)味に影響があるわけではないですし特に理由がなければそこまで気にせず食べやすさで判断していいんじゃないかなと思います。
ブラッドオレンジ




ブラッドオレンジは果肉が赤いのが最大の特徴。形状としてはバレンシアと大きく変わらないので、切り方はどちらでもOK。ただし、ブラッドは皮と薄皮が強くくっついているため、手ではがすのが困難です。縦切りにする場合は切り込みを入れたほうがよさそう。
また、切り方・・・というわけではないのですが色の濃い品種(特にモロ)だと果汁の色が濃いため、切るときや食べるときに汁がはねると服に色が付いてしまいます。切るときはエプロンを着ける・食べるときはおしぼりなどを準備するなどの対応をおすすめします。
ミネオラ



※今回オレンジと同等に扱っていますが、正確には『タンジェロ』という柑橘です。
ミネオラの場合、頭にコブのような部分があります。均等に切ることを考えると、その部分を切りとってから縦向きの方がよさそうです。コブが小さく目立たないものもあるので、それであれば横切りでもあまり気にならないと思います。
最後に

あくまで個人的にやってみた感想だから、どっちの切り方が正しいという訳じゃないよ。

他にも飾り切りとか色々ありますし、慣れてきたらそちらに挑戦してみてもいいと思います。
参考になりましたら幸いです。それでは。