『ネーブルオレンジ』と『バレンシアオレンジ』~違いを見てみよう~

ネーブルとバレンシア

わたしたちの身近にある柑橘類。その中の『オレンジ』と呼ばれるものにもいくつか種類がありますが、日本で知名度の高いオレンジといえば『ネーブルオレンジ』『バレンシアオレンジ』でしょう。

では、この2つのオレンジ、具体的にはどんな部分が違うのでしょうか。

今回は『ネーブルとバレンシアの違い』について簡単に書いていこうと思います。

ネーブルとバレンシアの違いはどこにある?

ネーブルには『へそ』がある

上画像はネーブルとバレンシアをそれぞれ上から見たもの。

パッと見た感じあまり違いはありませんが、バレンシアの方が少し黄色に近いかなと思います。また、バレンシアの皮は少しゴツゴツしています。重さは個体差がありますがどちらも大体200g前後くらいでしょうか。(ちなみに写真のバレンシアは約190gでした。ちょっと小さめかな?)

上から見た感じだとそこまで違いのわからないこの2つ、見た目の最大の違いはひっくり返すと見ることができます。

※こちらを見るとネーブルの方が黄色く見えるのですが、別日に撮影しているのでおそらく照明や角度の関係でこのように写ってしまったものと思われます、すみません……

それぞれのオレンジのお尻の部分を撮影しました。

ネーブルのほうにはぽっかりと穴が開いたようなくぼみがありますね。このくぼみは『へそ』と呼ばれています。へそは英語で『navel(ネーブル)』。…つまり、この『へそ』が名前の由来なのです。人によっては『へそみかん』と呼ぶこともあるので、『へそみかん』と言われたらまずこのオレンジを指すと考えて良いと思います。

一方、バレンシアには『へそ』はありません。

やまも
やまも

『へそ』ってネーブルオレンジにしかないのか?

ずんだ
ずんだ

ん~、必ずしもそうとは言い切れないですね…他の品種の柑橘にもたまに見られますよ

わたし個人の経験上、今まで食べた柑橘の中では『アンコールオレンジ』にそれっぽい窪みがあるものを見たことがあります。オレンジ以外であれば『南風(なんぷう)』や温州みかんにもたま~にあったりとか(温州みかんについてはたまたまそういうものができたというだけだと思いますが……)。ただいずれにしてもあまり見ない特徴ではある、とは言えますし、へそがあると言われればやはりネーブルが代表的ということには変わりないだろうと思います。

ネーブルにも個体差があり、へそ部分がきれいに丸く見えるものから大きく開いて中がボコボコしているものまで形状は様々。また、ほとんどへそが無いものも稀にあります。

※『カラカラ』というオレンジもあります。ネーブル系のようで、こちらにもヘソが見られます。通常のネーブルより果肉が赤いのが特徴。↓

バレンシアのほうが断面はきれい

さて、次は中身を見ていきましょう。

こちらは横に切ったもの。見た目はほぼ変わりません。

…が、縦に切ってみると違いが見えてきます。

一見あまり変わりないように見えますが、下の部分をよく見てみてください。

ネーブルにはへそがある部分あたりに小さい房があります。ネーブルであればほぼ全てこの特徴が見られるため、この向きに切るとどうしてもそこが目立ちます。ここから6~8等分にすると全てのカットに小房の跡ができてしまいます。また先ほどのように横切りをベースにカットした場合もヘソがある部分はあまりきれいにはなりません。別に食べるのに邪魔になるわけではないので気にしなくて大丈夫なのですが、見た目を気にする場合は注意が必要。

その点、バレンシアは断面がきれいなのであまりそこに気をつかう必要は無いでしょう。

ずんだ
ずんだ

バレンシアも中で房がいくつかにわかれているものを見たことがあります。ただ1回しか見たことがないのでおそらくレアケースかなぁ……

どちらも味が濃く、美味しい

ネーブルは酸味がちょっと強い気がしますが甘みも強く、味が濃い印象。苦みは特に感じません。果汁多め。種がほぼ無く、硬くないので食べやすいです。

バレンシアも味が濃く、甘みと酸味のバランスがいいです。市販のオレンジジュースにもよく使われる品種なのでそちらの味をイメージしてもらえればわかりやすいかと思います。こちらも苦みは特になく、果汁多め。こちらには種があるので飲み込まないように注意してくださいね。

バレンシアはほぼ輸入に頼った状態

ネーブルオレンジは輸入品もありますが、日本でも栽培されているため、旬の時期(大体2~3月あたり)になれば市場に多く出回ります。産地は地域によるかと思います。大体は柑橘の名産地である愛媛産が多いのではないでしょうか。九州であれば熊本産をよく見かけます。

一方、バレンシアオレンジは市場に出回っているものはほぼ輸入品です。どうもネーブルと異なり日本の気候的に栽培が難しいらしいとは聞いています。インターネット経由で探してみたところ、国内で栽培しているところも一応あることが確認できました。ただ、現在のところかなり国産は珍しいらしく、地元で栽培しているとかでなければお店で見かけることはまず無いと思って良いと思います。もしかすると技術や品種改良により今後出回ってくる未来も訪れるかもしれませんが、だいぶ先のことになるのではないでしょうか。

輸入柑橘はどうしても防カビ剤などを使用しないといけないので、皮を食用に使うことは個人的にはあまり推奨しません。使いたい場合は旬の時期を狙って国産のネーブルを購入することをおすすめします。

まとめ

やまも
やまも

それじゃあ今回の記事について簡単にまとめてみよう

ネーブルとバレンシアの違いは、

  • ネーブルにはヘソがあり、バレンシアには無い
  • 切り口はバレンシアのほうがきれい
  • どちらも味が濃くジューシー。バレンシアのほうがちょっと種が多いかな?
  • ネーブルは国産もあるが、バレンシアはほぼ輸入物

…と、こんな感じでしょうか。

特に国産ネーブルは旬の一時期にしか味わえません。食べたい人はタイミングを逃さないようご注意を。

【更新状況】
22.01.25:ネーブルオレンジとバレンシアオレンジの記事を統合しました。
22.11.04:『カラカラ』の記事のリンクを追加しました。
24.03.08:全体の構成見直し
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