いろんな種類があり、それぞれが強い個性を持っていて面白い果物『りんご』。今回はその中から『あおり27』について簡単に書いていこうと思います。
あおり27の特徴は?
果点が目立つかわいい模様
まず見た目の特徴。
表面の斑点みたいな模様は『果点』と呼ばれるものですが、この品種はそれがかなり大きく、目立ちます。



何か細かい水玉みたいで可愛らしい印象だなぁ
上写真のようにけっこう発色が良いものもあれば、もう少し薄い色をしているものもあります。

別のりんごと並べてみました。左が『あおり27』、右が『サンふじ』。このサンふじはちょっと果点が大きいみたいで思ったより比較にならないかもしれないのですが、それでもよく見ればあおり27のほうが果点が大きいのがわかります。
りんごの表面のベタベタ(油上がりと呼ばれます)は品種によって異なりますが、この品種はそこまで強くないようで、触った感じは割とサラサラ。
ちょっと果肉がボコボコ
切ると断面がちょっとボコボコしています。果肉のきめが粗い印象です。

写真ではちょっとわかりづらいですね……。断面の下、外側あたりが特にゴツゴツしています。

『秋映(あきばえ)』っていう赤黒っぽいりんごがちょっと前の時期に出回るけど、それに果肉の質感は似てる気がするな…アレもけっこう断面がボコボコしてるよ
念のため後日別の品種を切った際に確認してみましたが、そっちは特にボコボコした感じはありませんでした。実際に別のりんごと比べてみると面白いかも。
しっかり甘く、シャキシャキ
最後に味・食感について。甘みが強く酸味はほどほど、すっぱさはあまり感じないので食べやすいりんごだと思います。果肉の歯ごたえは強すぎないものの、そこそこの硬さでシャキシャキ感がすごく、噛み心地が良いです。
元々がおいしいりんごなのでオススメの食べ方は生食ですが、少しだけ果肉が硬いので、ちょっと食べづらい場合は焼きりんごやコンポートにしてもよさそう。

1回コンポートにしてみたんだけどおいしく作れたよ。甘いりんごだからそこまで砂糖は多くなくてもいいかも。酸味は少しだけレモン汁を足した方が味が引き締まるかな。
ちなみに、ちょっと前に購入していて『もう古くなっているかも……』と思っていたこの品種のりんごがしっかりとした硬さと甘さを保っていたので、貯蔵性はそこそこ高いのかな…?と思います。先ほど比較で上げた写真をよ~く見ると実は少し表面にシワが寄っているのがわかるのですが、その状態でもかなりのシャキシャキ感と甘みを保っていました。ただ購入時の状態やその後の保存環境にもよるでしょうし、たまたまかもしれません。通常のりんごと同様、表面のハリの良いものを選び、できるだけ新鮮なうちに食べるのがいちばん良いと思います。
他のポピュラーな品種と比べるとあまり見かけることがなく少し珍しいりんごです。もし購入機会がありましたら是非ご賞味くださいね。それではまた。