柑橘類にはいろんな種類があります。今回はその中から『河内晩柑(かわちばんかん)』について簡単にご紹介したいと思います。
河内晩柑の特徴は?
黄色く、どっしりとした見た目
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サイズが大きめの柑橘です。果皮は黄色、表面は特にゴツゴツした感じもなくなめらか。形は下の部分がどっしりしている印象。
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これが断面。皮が分厚いです。包丁などで切り込みを入れれば、そこから手でむくことができます。
![やまも](https://suzusyokumemo.com/wp-content/uploads/2020/12/7545c6f24cd608770acaa4d921c230f2.png)
『ジューシーオレンジ』って呼び名もあるんだけど、オレンジというよりはどちらかというと文旦とかグレープフルーツに近い感じがあるかな。
![バレンシアオレンジ・横切り断面](https://suzusyokumemo.com/wp-content/uploads/2024/01/27e8b62b24c99228689fb5734f1a3edf.jpg)
![グレープフルーツ白と赤・断面](https://suzusyokumemo.com/wp-content/uploads/2022/03/b360455dd8749287bc8f5f5e0fcb9db3.jpg)
一応比較用に、左が『バレンシアオレンジ』、右が『グレープフルーツ』。
春頃に多く出回る
柑橘類の多くは冬~春に出回り、気温が高い時期には減ってきます。一方、河内晩柑の場合ちょっと遅めで春~初夏あたりに多く出回ります。おそらく6月くらいまでは特に問題無く購入できるでしょう。7月に入るとちょっと少なくなってくるかもしれないので買い逃がしの無いようにご注意を。
※地域やその年の気候などで異なる可能性はあります。
![やまも](https://suzusyokumemo.com/wp-content/uploads/2020/12/7545c6f24cd608770acaa4d921c230f2.png)
基本的に柑橘類は涼しい気候で育つから、春から夏の暖かい時期に出回る国内栽培の柑橘って意外に少ないんだよね。初夏あたりまでならよく見かけるのはコレと日向夏くらいかな?夏になると温室みかん(温州みかん)が出てくる。
すこ~し苦みがある味
ほどよい酸味と甘みがあり、バランスがよくおいしいです。ちょっと苦みもあり。
薄皮はそこそこしっかりめですが、歯が丈夫な方であればそのまま食べることができます。噛みきれない場合は薄皮をむいて中の果肉だけ食べてもOK。
![ずんだ](https://suzusyokumemo.com/wp-content/uploads/2019/03/78a00e0d485ca4730439625dd1350d4b.png)
苦みが強めの柑橘といえば、『文旦(ぶんたん)』『八朔(はっさく)』『グレープフルーツ』『甘夏(あまなつ)』など色々ありますね。ですが、それらと比べると苦みはひかえめなので、苦いのが苦手な人でも割と食べやすいほうだと思います。(とはいえ苦み自体はあるので少しでも苦いとダメ!という人だとちょっと厳しいかもしれませんが…)
果肉の硬さはものによります。薄皮をむくと崩れてしまうほどやわらかい時もあれば、硬く身がしまってプリプリの時も。
![やまも](https://suzusyokumemo.com/wp-content/uploads/2020/12/7545c6f24cd608770acaa4d921c230f2.png)
一応、今まで食べたものの記録は↓のような感じ。
2019年6月:2回購入。うち1回は上記と似たような状態。もう1回は身がしっかりしていた。
2020年5月:やわらかいが、昨年5月のものほどではないと感じる。
2021年5月:2回購入。身がかたくしっかりしている。(一部、少し水分が抜けすぎているようなものもありましたが、気にするほどではありませんでした。たまたまかもしれません。)
こう見るとけっこうバラバラなのであまり参考にはならない気がします……。その年の気候なども関係するかもしれませんね。
食べやすい食べ方(切り方)は?
本来は房ごと食べるのがいちばん楽です。ただ、先ほど書いたことと重複しますがちょっと薄皮が硬いので、噛む力の弱い方だとちょっと厳しいかも。ということで、できるだけ薄皮を気にしない食べ方を模索してみました。
薄皮をむいて食べる
まずは単純に薄皮をむいてしまう方法。
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上の写真は『伊予柑(いよかん)』なのですが、薄皮が厚くしっかりしている柑橘全般このむき方が可能です。赤い線(内側)に包丁で切り込みを入れてむきます。青線(外側)は果肉がくっついているので非推奨。
ひとつひとつやるのは手間がかかるのですが、食べる時にはこれが非常に楽です。むいて食卓に出せばそのままつまむなり箸で取るなりして食べることが出来ます。
ただし、果肉がやわらかい場合は↓のようになってしまうことも……。
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![やまも](https://suzusyokumemo.com/wp-content/uploads/2020/12/4bae5db3f0ec052fb0d80787d8c8b75a.png)
ぐ…ぐしゃぐしゃ……
このくらいのやわらかさだと形を保ったまま果肉だけ出すのは至難の業なので、切れ込みだけ入れて、各自食べる時にむきながら食べたほうがよさそうです。
オレンジのようにカットして食べる
次に、カットして食べる方法を試してみました。
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上写真は8等分にしたもの。見た目はきれいですね。
ただ、オレンジほど薄皮がやわらかくないため、特に薄皮同士が重なっている部分が硬くなってしまい、ちょっと食べづらく感じました。個人的にはあまりオススメではないかなぁという印象。
スプーンですくって食べる
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最後に、半分に切ってからスプーンで果肉をすくって食べる方法。グレープフルーツでよく見かける食べ方と同じです。
1/2個だと大きく見えますが、実際は皮の部分が多いので、食べられる部分はそこまで多くはありません。1人分の量としてはちょうどいいんじゃないかと思います。スプーンは小さめのものだと食べやすいです。果肉と薄皮がくっついている部分はちょっとすくうのが難しいですが、そこはえぐるようにすくうと○。
![ずんだ](https://suzusyokumemo.com/wp-content/uploads/2019/03/78a00e0d485ca4730439625dd1350d4b.png)
汁がはねやすいので、服に飛ばないように注意してくださいね。
どの食べ方がいちばんいい?
3通りの食べ方を試してみましたが、総合すると、
果肉がやわらかい場合→③の半分に切ってスプーンですくう方法
…が食べやすいんじゃないかな?と思います。
![ずんだ](https://suzusyokumemo.com/wp-content/uploads/2019/03/78a00e0d485ca4730439625dd1350d4b.png)
あくまで個人的な感想ですので、是非貴方の食べやすい方法を探してみてくださいね。
果肉がやわらかいものはジュースやゼリーなどに加工するという手もあります。
寒天でゼリーを作った時の記事はこちら↓
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23.01.30:全体的に構成を少し変更。画像を追加。