柑橘類にはいろんな種類があります。みかんのように甘みや酸味がほどよくあるものやオレンジのようにさっぱりとした風味のもの、文旦やグレープフルーツのように独特の苦みが強いものなど様々で、好みも分かれることでしょう。
今回はその中から『河内晩柑(かわちばんかん)』という柑橘について、特徴を簡単に書いていこうと思います。
河内晩柑の特徴は?
黄色く、どっしりとした見た目
河内晩柑は黄色の柑橘。サイズは大きめで、表面は特にゴツゴツした感じもなくなめらかな輪郭。
形は下の部分がどっしりしている印象。
こっちは断面。皮が分厚いです。
包丁などで切り込みを入れれば、そこから手で剥くことができます。
河内晩柑には『ジューシーオレンジ』って呼び名もあるんだけど、オレンジっぽい印象はあまり無いかな。どっちかというと文旦とかグレープフルーツに近い感じがある
例えばオレンジはこんな感じ。赤みが強く、皮はそこまで厚くない。中まで果肉ギッチリ。
文旦のほうが見た目は似ています。ただこっちのほうが果肉の色は薄い印象。
春頃に多く出回る
流通している柑橘類の大部分は冬~春に出回り、気温が高くなるにつれて減ってきます。一方、河内晩柑の場合はちょっと時期が遅めで、春~初夏あたりに多く出回ります。おそらく6月くらいまでは特に問題無く購入できるでしょう。7月に入るとちょっと少なくなってくるかもしれないので、買い逃がしの無いようにご注意を。
※地域やその年の気候などで異なる可能性があります。
基本的に柑橘類は涼しい気候で育つから、春から夏の暖かい時期に出回る国内栽培の柑橘って意外に少ないんだよな。初夏あたりまでならよく見かけるのはコレと日向夏くらいかな?夏になると温室みかん(温州みかん)が出てくる
※日向夏はこんな柑橘↓
すこ~し苦みがあるが美味しい
ほどよい酸味と甘みがあり、バランスがよくおいしいです。ちょっと苦みもあり。
苦みが強めの柑橘といえば、
『文旦(ぶんたん)』
『八朔(はっさく)』
『グレープフルーツ』
『甘夏(あまなつ)』
…など、色々あります。ですが、これらと比べると苦みはひかえめなので、苦いのが苦手な人でも割と食べやすいほうだと思います。(とはいえ苦み自体はあるので少しでも苦いとダメ!という人だとちょっと厳しいかも……)
薄皮はそこそこしっかりめですが、歯が丈夫な方であればそのまま食べることができます。噛みきれない場合は薄皮をむいて中の果肉だけ食べてもOK。
果肉の硬さはものによります。薄皮をむくと崩れてしまうほどやわらかい時もあれば、硬く身がしまってプリプリの時も。
一応、今まで食べたものの記録は↓のような感じ。
2019年6月:2回購入。うち1回は上記と似たような状態。もう1回は身がしっかりしていた。
2020年5月:やわらかいが、昨年5月のものほどではないと感じる。
2021年5月:2回購入。身がかたくしっかりしている。(一部、少し水分が抜けすぎているようなものもありましたが、気にするほどではありませんでした。たまたまかもしれません。)
う~ん…こう見るとけっこうバラバラなのであまり参考にならない気がしますね……
その年の気候なども関係するんじゃないかなと思います。
※河内晩柑の食べ方(切り方)の例はこちら↓
まとめ
じゃあ最後にまとめよう
河内晩柑は、
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黄色く大きい柑橘、ちょっと文旦やグレープフルーツに似ている
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皮が分厚い。切り込みを入れれば手で剥きやすくなる
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ほどよい甘みと酸味のほか、少し苦みあり。苦みはそこまで強くはないが好みは分かれそう
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柑橘類にはめずらしく、春~初夏あたりによく出回る
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果肉の硬さはものによる
大体こんな感じです。少し苦みはありますが、グレープフルーツ系が苦手でないのであればそこまで気にならないはず。是非食べてみてくださいね。
※果肉がやわらかいものはジュースやゼリーなどに加工するという手もあります。寒天でゼリーを作った時の記事はこちら↓
23.01.30:全体的に構成を少し変更。画像を追加。
25.01.20:全体的に構成を見直し。食べ方についての記事を別に作成したためこちらの項目は削除。