『ぽんかん』と『みかん』の違いを見てみよう!

ぽんかん

冬から春にかけてたくさんの柑橘類が出回りますが、その中に『ぽんかん(椪柑)』というものがあります。一見みかんにそっくりなので、『一体何が違うの?』と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は『ぽんかんとみかんの違い』について、見た目や食味などの観点から書いていきたいと思います。

『ぽんかん』と『みかん』の違い

ぽんかんはデコボコ、みかんはなめらか

まず、見た目について。先ほども書いた通り、ぽんかんはみかんと似ているのですが、実際に並べてみると案外違うことがわかります。

※日付を別個に記載している写真以外は20年12月に撮影したものです。

左が『ぽんかん』、右が『温州みかん』。

単体で見るとそこまで感じないのですが、見比べてみるとぽんかんのほうがちょっとデコボコというかザラザラというか、皮がごわついている印象を受けます。一方、みかんは少しざらついてはいるものの前者と比べればつるっとなめらかな輪郭。

22年12月撮影

上写真のようにもう少しデコボコ感がひかえめなものもあります。

ヘタの部分を見るとこんな感じ。ぽんかんはヘタ周辺が絞ったような形になっています(※)。この部分は触ってみると硬いです。温州みかんのヘタ部分はそこまで大きく目立つシワはありません。

※ものによってはここまで目立たないものもあります。

ぽんかんは中心の空洞が大きい

次は切って中を見てみましょう。

断面はそれぞれこのようになっています。

やまも
やまも

ぽんかんの方が中心の空洞がでかいな……

別日に撮影したものも上げておきます。

多少差はあれど、中心に空洞がみかんより目立ちます。あと、最初に上げた写真だと種が見られないのですが、上写真のように種があることが多いです。

ぽんかんの方がビッグサイズ

やまも
やまも

大きさはだいたい同じくらい?

ずんだ
ずんだ

規格によると思います。今回は家に買い置きしていた温州みかんがたまたま同じくらい(直径7cmほど)でした。実際のところぽんかんのほうがサイズが大きい傾向にあります。

袋入りで売っているリーズナブルなものは少し小ぶりサイズなことが多いのですが、箱入りで売っているものだったりするとかなり大きく立派です。

食味について

そこまで大きく違う…というわけでもないのですが、温州みかんの場合甘み・酸味ともに濃いことが多いのに比べると、ぽんかんは酸味がひかえめかな?というくらい。(※1)。とびきり甘い!というほどの突出した甘さではないのですが、甘みと酸味のバランスがよく苦みも無く、クセが無いので食べやすいです。(※2)

また、みかんもぽんかんも薄皮ごと食べることができますが、ぽんかんは少し薄皮が丈夫なので噛み応えがあります。果肉自体はやわらかく果汁をしっかり含みます。

※1:時期が早いものは酸味が強いことがあります。
※2:食味に関してはあくまで個人的な主観が強いです。ご了承ください。

両方手でむいて食べられる

食べ方に違いは特にありません。温州みかん同様、ぽんかんも手でむくことができます。ただ、ぽんかんの場合皮の厚みはそこまでないものの少し硬めなので、むくときに皮がボロボロとなりやすいのが人によっては気になるかも。

薄皮ごと食べることができますが、ぽんかんの薄皮はちょっと硬めなので、噛む力の弱い高齢の方などだとそのまま食べるのは難しいかもしれません。薄皮は割と丈夫で破れにくいので、その場合はむいて中身を食べると良いかと思います。

ずんだ
ずんだ

もしたくさん入手できた場合は搾ってジュースにしたりゼリーを作ったりしてもいいと思います。前にジュースにしたことがありますが、濃厚で美味しかったですよ。

以上、簡単にでしたが参考になりましたら幸いです。それでは。

最終更新:23.02.03
全体的にリニューアルしました。
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