『金星』ってどんなりんご?ほかのりんごとの違いは何?

金星りんご
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秋から冬あたりにかけて美味しい果物『りんご』。果物の中でも出回る品種が幅広く、それぞれ見た目だけでなく味や硬さも異なります。

今回はその中から『金星(きんせい)』というりんごについて書いていこうと思います。

『金星』ってどんなりんご?

淡いやさしい、黄色い見た目

まず見た目でわかる特徴として『色が淡い(薄い)』という点があげられます。

青(緑)や黄色系のりんごは数あれど、ここまで薄い色はほかにあまり見かけません。なので見慣れていればすぐ『これは金星りんごだ』とわかると思います。

ちょうど同じ時期に『サンむつ』が売っていたので一緒に買って並べてみました。こうして比較してみると色の違いがよくわかります。サンむつは鮮やかな色をしているのに対し、金星はクリームのような色合い

上写真の金星はザラついた模様みたいなものが入っていますが、スーパーなどで売っているものであれば同じようなものはけっこう多いです。このような状態は『サビ』と呼ばれ、ほかの品種にもよく見られます。

ちょっと見た目に不安を覚える人もいるかもしれませんが、味や食感に問題はないので気にしなくて大丈夫。

こちらのようにツルツルしているものもあります。ものによりますね。

こちらは断面。写真だと違いがよくわかりづらいのですが、果肉の色も少し薄いです。

少し出回り始めるのが遅い?

自分の知る限りだと、ほかのりんごと比べ出回り始める時期がいちばん遅い印象です。地域によるかと思いますが大体11月~12月くらいからではないかと思います。

ずんだ
ずんだ

念のため過去にとった写真(18~21年)を確認してみましたが、撮影日が12月または2月だったようです。やっぱりけっこう遅めですね。

ちなみに値段は贈答用であればそれなりにはるでしょうが、スーパーなどで普通に売っているものであれば他のりんごとあまり変わりません。

ちょっとひかえめな味?

さて、気になるのは味ですが…金星はほかのりんごと比べると少し味がひかえめです。やさしい味でクセが少なく食べやすい。

硬さは割としっかりめで、サクサクした食感。

やまも
やまも

古くなってくるとやわらかくはなるけど風味が落ちるからあまり長く保管するのはおすすめしないかな……(※金星に限らずりんご全般あてはまります)

金星りんごを『まずい』と感じる人もいらっしゃるようです。現在出回っている品種は味が濃いものが多いので、おそらくそちらに慣れていると物足りなさを感じてしまうのではないかと思われます。また、果肉が硬めなので、噛む力が弱い方だと食べづらいかもしれません。

甘みが物足りない、硬くて食べづらいといった場合は生食ではなくジャムやコンポートなど菓子や料理に使うのも手です。特にコンポートは水・砂糖・レモン汁と一緒に煮るだけで簡単だし火の通りも早いのでオススメ。

ずんだ
ずんだ

前にコンポートにして食べてみたのですがおいしかったですよ。素材の甘さがひかえめで紅玉ほどの強い酸味も無いので、しっかり味が付いているほうが好みという方は砂糖とレモン汁を少しだけ多めにするといいかもしれません。お好みで調整してみてくださいね。

『金星』と『サン金星』

最後に。『サン金星』というりんごも見かけることがあります。

品種が違うわけではなく、『栽培時に袋をかけていない金星』のこと。

ずんだ
ずんだ

ほか品種でも名前に『サン』が付いているものは無袋栽培のものを指します。例えば先ほど金星と比較した『サンむつ』もですね。あと有名なものなら『サンふじ』『サンジョナゴールド』などがあります。

上写真のものは所々赤いすじのような模様が見られます。見た目は少しよくないですが、中身に問題はありません。むしろ一般的に袋なしのほうが日光を浴びているため味がよいと言われています。

やまも
やまも

見た目がよく保存性が良いのが袋あり、見た目と保存性は下がるけど食味がより良いのは袋なし…みたいな一長一短な感じ

なかなか売っておらず、わたしが食べたのも19年の一度きり。普通の金星と比較してどうだったかは現在はっきり覚えていないのですが(申し訳ないです)、当時『甘くておいしい、少しクセがあるかな?(※要約)』と記録していました。やはり普通の金星より甘みは強かったようです。クセに関しては私個人の感覚ですし、ものによるかもしれないので、今後また購入機会がありましたらこのあたりを再度確認したいと考えています。

地域やお店にもよるかもしれませんが割と珍しいものなので、今これを読んでいる貴方もお店で見かけましたらぜひ買って食べてみてほしいなと思います。

【更新状況】
24.01.10:全体的に構成を見直しました。
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