りんごの代表格『ふじ』の名前はよく耳にすることでしょう。
この『ふじ』の名前が付くりんごに『サンふじ』と『早生ふじ』があります。名前が似ていて文字数が同じなのもありちょっと混同しやすい(正直わたしも一瞬『どっちだったかな』と思ったりします)のですが、この2つの違いはどこにあるのでしょうか。
今回は『サンふじ』『早生ふじ』の違いについて簡単に書いていこうと思います。
サンふじと早生ふじの違いは?
品種は別!
まず、『ふじ』と名前は付いていますが、以下のような違いがあります。
『早生ふじ』は『ふじ』の仲間の総称
まず、『サンふじ』。これはおなじみの品種『ふじ』そのものです。『サン』と名前につくものは袋を外して栽培されたもの。
ほかに『サン』が付くりんごといえば
・サンジョナゴールド
・サン北斗
・サンむつ
……などがありますね。
一方、『早生ふじ』は『ふじ系りんごの仲間の総称』であり、正しい品種名とは異なります。
いろいろ品種はあるようなのですが、明確に品種名まで表記されているパターンはあまり無いように思います(たぶんお店による)。
一応、わたしが23年12月現在名称までしっかり把握できている早生ふじは『弘前(ひろさき)ふじ』のみになります。
たぶん名称までまとめて売られているくらいだからどの品種もそこまで大きな違いは無いんじゃないかなぁ(※あくまで個人的な意見です)
見た目はソックリ
次に見た目について。
上からの写真。
すごいソックリじゃん
サンふじは日光に当たった関係で色むらが出やすいようです。そして今回上げている早生ふじ(弘前ふじ)も同じ様な色合いなのでおそらくこちらも同じように袋無しでの栽培であると思われます。
ちなみに色づきのいいもの…の写真も一応あるのでこちらも上げておきますね。
残念ながら今のところ『ふじ』の国産物の写真を持っていないので過去に購入したニュージーランド産のもの(小ぶり)になります。また、早生ふじは細かい品種は不明。ちょっと照明や時間帯などの関係で色合いの比較としては微妙かもしれませんが、やっぱり似ている気がします。
どちらが美味しいの?
さて、この『サンふじ』と『早生ふじ』、どちらが美味しいのでしょうか?
……個人的な体感から申し上げると、
どっちも美味しい
…です。と言うより『どちらもあまり大きい違いは無い』ように思います。
双方に共通する部分としては『クセが無く、硬すぎず食べやすい』こと。
例えば、『ぐんま名月』という品種はかなり甘みが強いという特徴を持ちます。また、『秋映(あきばえ)』は甘みも強ければ酸味もそこそこ強く、甘酸っぱい。このように味の濃いりんごは確かに美味しいし、私も気に入っている品種ではあるのですが、逆を言えば『クセが少し強い』ともとれます。好みは分かれやすいかも。
また、『秋映』や『金星』などは身が締まっていて硬いため、噛む力が弱い人は食べづらいと思います。
一方、サンふじや早生ふじなどはそれらに比べれば突出した特徴は特に持たないですが、甘みと酸味のバランスがよく、硬さもほどよくといった感じです。
でも味が薄いとかじゃないんだよ。甘いものはしっかり甘いしシャキシャキしてて美味しい。
ただ時期が早めのものなどちょっとまだ熟れ方が足りてないかな……?というものに当たる場合もあります。結局のところ、品種がどうあれ、ものによるかなという印象。もしあまり甘くないものに当たった場合はコンポートや焼きりんごなどにしてもいいと思います。
以上、サンふじと早生ふじについてでした。食べやすく、入手もしやすいりんごなのでデザートに是非。