『新興(しんこう)』ってどんな梨?(※茶色と青色の新興を比較してみよう)

新興ってどんな梨?

夏から秋にかけて出回る果物のひとつ『梨』。出回る品種の数はそこまで多くはないものの、旬の時期には大量にお店に並んでいるのを見かけます。

今回はその中から『新興(しんこう)』という品種について簡単に書いていきます。

新興ってどんな梨?

『赤梨』のなかま

日本の梨には『赤梨』と『青梨』があります。新興は『赤梨』のほうになります

赤梨と青梨の違い・イラスト

赤梨は名前の通り、皮の色に赤みがある梨です。しっかり熟れたものは茶褐色、早いうちに出回り始めたものは青みがまだ残っており濃いオリーブ色をしています。

上写真はどちらも新興。こう見ると全然色が違うのがわかります。食味も異なるのでそれに関しては後の項にてお話します。

※他品種についてはこちら↓

梨(和梨/日本梨)にはどんな種類があるんだろう?
和梨(日本梨)は『赤梨』と『青梨』に分けられます。赤梨は皮が茶色っぽく、青梨は緑っぽいのが特徴。赤梨は『幸水』『豊水』『新興』など。青梨は赤梨ほど出回っている品種は多くありませんが、『二十世紀』は有名です。

サイズが大きい!

写真だとほかの梨とあまり変わらないように見えますが、新興の最大の特徴はサイズの大きさ。

上写真のものは特に大きめで、量ったところ約640gありました。普通の梨の重さが大体300~400gと仮定するとかなりのビッグサイズ。ただ、サイズはものによります。これは直売所で購入したものだったので少々規格外のものだった可能性があります。おそらくスーパーなどで普通に売っている新興であればもう少し小さいんじゃないかと思います(それでも大きいことには違いが無いのですが……。)

ちょっと味はひかえめ?

豊水などはけっこう甘みが強いのですが、新興はそれらと比べると少しひかえめな味をしています。

あっさりめの甘みで、ちょっと果肉が硬噛み応えがあるのが特徴。

…ですが、熟れ具合によっては味や食感が異なってきます。次の項でお話していきます。

同じ品種でも色で味が違う?

ほかの梨にも言えるのですが、早めに出回る青みが強いものと後から出る茶色いものだと見た目や味・食感に違いが出てきます。

緑が残っているものから茶色いものまで

先の項であげた写真をもう一度見てみましょう。

上2つの写真はどちらも2019年に撮影しました。

左は8月下旬に購入、右は9月下旬に購入したものです。大体1ヶ月時期がずれています。

左のものは全体的にまだ緑っぽい色をしており、表面の斑点(※果点といいます)が目立ちます。一方、右は完全に色が変わり、斑点も目立たず落ち着いた色味になっています。


ずんだ
ずんだ

あくまで目安のひとつとして一応購入時期を書いていますが、おそらく地域やその年の気候などで異なると思われます。場合によっては同じくらいの時期に両方お店に並んでいることもあるかもしれません

茶色に近いほど甘くやわらかくなる!

やまも
やまも

実際に食べた感じは下の通り。

①8月下旬購入【青っぽい新興】
果肉がしっかりめ、けっこう歯ごたえがある。
甘み・酸味のバランスがよく、梨特有の若干の渋みもある。

②9月下旬購入【茶色い新興】
シャキシャキした食感だが、①よりだいぶやわらかい
渋みをほとんど感じず、甘みと酸味を楽しむことができる。

やはり幸水・豊水などと比較すると少し味がひかえめかな?という印象ですが、あっさりめの味はクセがなく、パクパクいけます。

まだ緑っぽいものもおいしいのですが、茶色ほどの甘みは無いのに加え、ちょっと渋みを強く感じるかな?という気がします。一方茶色はやわらかく、甘みが強くなるので、緑の方より食べやすい印象。

緑の歯ごたえのある感じが好き、という人もいるでしょうし、あとは好みによるでしょう。

できるだけ甘いものややわらかいものを選びたい人は茶色に近い色を選ぶとよさそうです。

追熟はしないので注意

追熟する『洋梨』と異なり、新興などの『日本梨』は追熟しません。よって、緑の強いものを一定期間置いておいても茶色くはなりません。

あまり長期間保管しておくと、傷んでしまい風味が落ちることもあります。なので、購入してからできるだけ早く食べることをおすすめします。もし期間をおく場合はペーパーや新聞紙などにくるんで冷蔵庫に入れておくとある程度保ちます(丸ごとやビニル袋に入れた状態だと傷みが早くなる可能性があるので非推奨)。

やまも
やまも

甘みが物足りなくて食べづらい…と感じる場合はコンポートにしてみるのも手だよ。梨と水、砂糖(+レモン汁)で簡単に作れるから、もし興味がある人はチャレンジしてみてね
※りんごほどやわらかくはならないのでご注意ください

※『新高』は別の品種なので注意

補足。ほかの品種に『新高』というものがあります。

これも赤梨で、サイズが大きいという共通点があります。また、名前も似ており、同じ『しんこう』と読めなくもありません。ですがこっちの読みは『にいたか』です。混同しないようご注意ください。

一応親品種の片方が同じと言われているらしいので全くの無関係というわけでもなさそうです(確定ではないようですが……)

まとめ

やまも
やまも

じゃあ簡単にまとめて終わろう

梨『新興(しんこう)』は、

・皮に赤みがある『赤梨』に分類される
・ほかの品種と比べるとサイズが大きい
甘みはちょっとひかえめ、果肉は硬め
茶色いものはしっかり熟れていて甘くやわらかい(まだ緑が残っているものは甘みが少なく硬い)
追熟しないので注意
・同じような特徴や名前を持つ赤梨に『新高(にいたか)』があるが別品種

クセがあまり無く食べやすい梨です。ご参考までに。

※代表的な赤梨『豊水』の青と茶色の比較も行っていますもしご興味がありましたらこちらからどうぞ

『豊水』ってどんな梨?(※茶色と青色の豊水を比較してみよう)
赤梨の代表品種の一つ『豊水』。青いものはシャキシャキ感が強くあっさりめ、茶色いものはそれよりやわらかく甘みが強いです。甘みが足りないと感じる場合はコンポートなどもおすすめ。追熟はしないので注意。

【更新状況】
23.08.25:全体の構成を変更。青梨についての項目追加。写真を品種名入りのものと差替
26.06.11:全体の構成の見直し

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