春先、たくさんの柑橘類がお店に並んでいます。
その中でも黄色く明るい色合いで目を引くのが『日向夏』または『はるか』。
柑橘類は種類によって味や食べ方が大きく異なるため、
『どんな味がするの?』
『日向夏と似ているけれど何が違うの?』
『どうやって食べればいいの?』
…など、気になる点もあるかもしれません。
今回は『はるか』について、特徴や味、食べ方など、日向夏との違いも交えながら簡単に書いていこうと思います。
みかん『はるか』の特徴は?
お尻の部分にコブがある
![](https://suzusyokumemo.com/wp-content/uploads/2024/04/294521f43856681bcf99bdad49e24738.jpg)
果皮は明るい黄色、丸っこい形をした柑橘です。
出回っているものは上写真のように丸いものが多いですが、サイズの大きいものだとヘタ周辺が出っ張っていることもあります。
日向夏を親とするとされており、色味や形ともに日向夏とソックリ。
ですがこの2つ、明らかに違うところが一カ所あります。
![](https://suzusyokumemo.com/wp-content/uploads/2024/04/586384f3734e6af109ca66e829ada9cb.jpg)
ひっくり返して下から見るとこんな感じ。
![やまも](https://suzusyokumemo.com/wp-content/uploads/2020/12/7545c6f24cd608770acaa4d921c230f2.png)
何かコブがある……
尻の部分をぐるっと囲むように丸く溝が入っているというか、ポコッと出ています。ヘタ部分が出ているものなら『不知火(しらぬい)』や『ミネオラ』といった柑橘もありますが、尻部分にコブがあるのはかなり珍しいです。
![ずんだ](https://suzusyokumemo.com/wp-content/uploads/2020/12/21384ee0b4cbddfb8defa21c5054a202.png)
コブは個体差があるので、中にはあまり目立たないものもありますよ
![](https://suzusyokumemo.com/wp-content/uploads/2024/04/1c7cbb25a59316ab78a2548010386e78.jpg)
日向夏の尻部分にはこのようなコブは無いため、ここを見れば違いは一目瞭然。
中身も日向夏ソックリ
次に、切って中身を見てみます。
![](https://suzusyokumemo.com/wp-content/uploads/2024/04/67324a9f0752404b84ad85b5310c1b9c.jpg)
果肉は淡い黄色。こちらも日向夏とかなり似ています。
![日向夏・横切り断面](https://suzusyokumemo.com/wp-content/uploads/2024/03/e7fb0f8b5914ba445e1a59790306fed6.jpg)
日向夏の場合、種無し処理をされているものもあります。はるかはそれとは異なるようで、種がちょっと多いです(もしかするとあるのかもしれないのですが、少なくともわたしは今まで見たことがないのであまり浸透はしてないと思います。もし今後見かけたら追記します)。
ちょっと果肉と果皮が粗い?
これに関しては個人的な所感なのですが、包丁で皮を剥いた感じ日向夏よりプチプチ感があるというか、剥くときの音とか指触りが違うように感じました。日向夏の皮の硬さと比べると切れ味が軽いというか……
何となくデコボコが大きく、皮や果肉がちょっと粗いのかな…という印象。
![やまも](https://suzusyokumemo.com/wp-content/uploads/2020/12/7545c6f24cd608770acaa4d921c230f2.png)
まあこれは何となく、なんで特に気にしなくていいよ……
(気のせいだったら申し訳ないので……)
すっぱくないので食べやすい!
さて、いちばん気になるのは味だと思います。黄色い見た目からすっぱさを警戒する人もいるかもしれません。
はるかは酸味がかなり抑えられており、すっぱいとは感じません。甘みはさっぱりめでかなり食べやすいです。
すっぱいものが苦手な人にはオススメ。ただ日向夏のキリッとした酸味を好む人にとってはちょっと物足りないと感じるかも。
果肉はやわらかく果汁がたっぷりで、薄皮も薄く舌触りが良いです。種がちょっと気になる場合は先に指で除いておくと食べる時に楽。
みかん『はるか』の食べ方は?
ここまで見た目や味などの特徴についてお話しました。ではこの『はるか』、どのように食べればいいのでしょうか?
……あくまで個人的にですが、
![やまも](https://suzusyokumemo.com/wp-content/uploads/2020/12/7545c6f24cd608770acaa4d921c230f2.png)
オレンジみたいにカットして食べるのがいいかな……
![](https://suzusyokumemo.com/wp-content/uploads/2024/04/4d97b8dcbc40fd42c9c152fd2c5ba64a.jpg)
横向きに半分に切って8等分にしたもの(縦半分からでもいいし6等分でもOK)。
皮と中身は剥がしやすいので食べているとき潰れにくく、種も中心に近いため除きやすいです。
日向夏は他の皮が硬い柑橘類と異なりワタ部分に苦みが無いという特徴があります。よって丸ごと皮をくるくると剥いて削ぐようにカットし、ワタごと食べられます。
![日向夏の剥き方](https://suzusyokumemo.com/wp-content/uploads/2024/03/ff30a03269e6e994b270fb6460747dcd-1.jpg)
![日向夏の切り方](https://suzusyokumemo.com/wp-content/uploads/2024/03/fb8c5d6f50aba056b2292bef9a1d90cf-1.jpg)
(※上写真2枚は日向夏です)
はるかもワタに苦みが無いため、日向夏と同様の食べ方はできます。
![](https://suzusyokumemo.com/wp-content/uploads/2024/04/918a971c8949d1decfcc488cf2db1f8a.jpg)
…ただ、日向夏と違いはるかは酸味が少なく、甘みもそこまで強いというわけではありません。よって、果肉そのものの味を楽しみたい場合はワタは除いたほうがいいのではないかと思います。
種が中心に集中しているのでこの切り方だとどうしても種ばかりの部分が出てきてしまうのもちょっとネックなところ。
![ずんだ](https://suzusyokumemo.com/wp-content/uploads/2020/12/21384ee0b4cbddfb8defa21c5054a202.png)
そこは好みの問題もあると思うので必ずしも正しい方法というわけではないです
あしからず……
ちなみに、クセが無いので野菜と混ぜてフルーツサラダにしても美味しいです。削ぎ切りにしたものを少し細かくカットすればOK。日向夏は酸味が比較的強めなので果汁を利用してドレッシングにしても向きますが、はるかは酸味が少ないので果汁を使うより果肉そのものを利用することをおすすめします。
まとめ
![やまも](https://suzusyokumemo.com/wp-content/uploads/2020/12/7545c6f24cd608770acaa4d921c230f2.png)
最後に簡単にまとめてみよう
『はるか』はどんなみかんかというと、
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日向夏ソックリだが尻にコブがある
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甘みがあっさりめですっぱくないので食べやすい
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日向夏くらいの酸味も求めるならちょっと物足りないかも?
-
削ぎ切りでもいいけれどオススメはオレンジカット
……と、こんな感じです、個人的に。
好みは分かれるかもしれませんが、味にクセが無く果肉がやわらかいので食べやすい柑橘です。
食べたことの無い方は是非一度ご賞味ください。
※日向夏についてはこちら↓
![](https://suzusyokumemo.com/wp-content/uploads/2023/02/5806762bc352adb1de4e654e9fdd1276-160x90.jpg)