こちらは19年4月に『ゆで卵を家にある材料で何とか色付けできないか?』と考え、実験してみた記録になります。よかったら参考にご覧ください。
何を使って染める?
カレー粉やしょうゆなどメジャーどころは染まることがわかっているため除外し、とりあえず思いついたもので4種類試してみました。また、今回はうずらの卵で実験しています。
赤しそ(※出がらし)

まず、市販の梅干しに入っていた『しそ』を選抜。少しお湯といっしょに煮たものを使用。
しかし既に出がらし状態のものなのであまり色が出る気配がなく、あまり期待はできないかも。
ケチャップ

次に『ケチャップ』。小皿に入れて絡ませてみました。
しかし粘度が高く、うまく絡まない…。ムラができそうな気がします。
ターメリック(うこん)

3番目に『ターメリック(うこん)』。粉末をお湯にとかして使用。
ターメリックは実際パエリアの米の色付けなどにも使用されるのでこれは期待ができそう。

ただちょっと粉入れすぎたっぽくてにおいがすごい
抹茶

最後に『抹茶』。粉を少しの湯で溶かして使用。

…何となくだけど染まらない気がする
結果は……?

さて、どうなったかな?

それぞれ軽く水ですすいで並べてみました(※7時間後というのは最初の1時間+6時間です)。
写真だとちょっとわかりづらいのですが、時間を置いた方がよく染まっているようです。
では、7時間後のものを個別に見ていこうと思いいます。
赤しそ

まず赤しそと一緒に漬けた卵。うっすらピンク色になりました。
思ったよりは色付いたのですが、葉が当たっていた部分だけ濃くなったようで色ムラができてしまい、見た目はあまり良いとは言いがたいです。あと色が薄すぎるのも物足りなさを感じます。

たぶん出がらしのしそじゃなくてきちんと最初から新しいしそと漬ければしっかり染まるのかも
味はほんのりしその味がします。割とおいしいです。
ケチャップ

次にケチャップ。赤ではなく茶色っぽくなりました。
そしてこれも色ムラがあります。あまりきれいとは言いがたい。
味はほんのりケチャップの味。思ったよりおいしいです。

でもどうせ茶色になるなら普通に醤油で良いかなぁ
ケチャップも勿体ないし……
ターメリック

ターメリックは前2つのものと違い、しっかり染まりました。あざやかな黄色。

そもそもカレー粉で黄色に染まるのもターメリックによるものだから、ターメリック単体でも染まるよなぁ……という印象
味は特に普通と変わりません。カレーの風味を付けたいならカレー粉のほうがいいでしょうが、できるだけ味を変えたくない場合はこっちを使うのも手かなと思います。
抹茶

さて、最後に抹茶ですが……

コレは…ちょっと……
あまり食欲のそそらない色になってしまいました。食べ物に対する表現としてよろしくないですが…、例えるなら油粘土のような色。
肝心の味がよければまだマシでしたが、中まで抹茶の苦みが浸透しています。
単刀直入に言ってしまうと…おいしくないです……。
まとめ
今回わかったことは、
②抹茶はNG
③卵全体が浸からないと色ムラが出てしまう
と、こんな感じでしょうか。
ターメリックはちょっと粉を入れすぎたので本来なら少量で大丈夫でしょう。先ほどの話と重複しますが、カレー粉があるならカレー粉で良いと思います。
抹茶は見た目・味ともにオススメしません。苦くて食べづらいです(1個だったので何とか食べましたが……)。抹茶粉も良いお値段しますし、別のものに使ったほうがよさそうです。
あと、卵全体が浸からないと色ムラが出るのでケチャップのような粘度の高いものはあまり向かないように思います。液状のものにしっかり浸したほうがいいでしょう。
『色を染める』という目的を考えると今回の実験においてはターメリック以外あまり有用とは言えませんでしたが、味は抹茶を除いて悪くなかったと思います。
染める手段はもっとあるはずなので、もう少し材料の選定が必要かも。また機会があれば、ほかの材料でリベンジしたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。それでは。


