秋から冬の寒い時期によく食べる甘いほくほくの芋『さつまいも』。
買ってしばらく置いておくと芽が出ていることがあります。
『芽が出ていても大丈夫?』
『じゃがいもみたいに毒は無いの?』
…と心配になる人もいるかも。
今回はさつまいもの芽について簡単に書いていこうと思います。
さつまいもの芽ってどんな見た目?
さつまいもの芽は細く、ニョキニョキと生えます。
例えば上の画像は普通のさつまいも(品種不明ですが紅系かな?)。
照明の関係かちょっと青っぽく写ってしまったのですが肉眼だともう少し赤っぽい。
こっちは黄金千貫。本来は上に向かって伸びるはずなんですが、うっかり逆さに写してしまいました……。
芋の色は薄いけど芽は赤いんだ……
赤…というより赤紫でしょうか。まだ初期段階なので芽は小さいです。
芽が生えたさつまいもは食べてもOK?
芽に毒は無いので安全
さて、ここを読んでいる貴方にとっていちばん気になる部分は『安全性』についてだと思います。
芽が生えてもさつまいもなら食べられるぞ
『芽が生えたら危険なのでは?』と不安になってしまう大きな原因はおそらく『じゃがいもの芽の毒』があまりにも有名なためでしょう。ですが、さつまいもはじゃがいもとは異なり、芽が生えても毒にはなりませんし、緑色になったりもしません。
一般的に芋と呼ばれているものは『芋』という括りに入ってるだけで分類はそれぞれ別です。
例えば日本で一般的に見られる芋を分けてみると、
・じゃがいもはナスの仲間
・さつまいもはヒルガオの仲間
・菊芋は菊の仲間
・里芋は名前そのまま『サトイモ』の仲間
…といったように全部バラバラです。
つまり、さつまいもとじゃがいもは似ていても別物なのです。気にしなくても大丈夫。
さつまいもの芽も食べられるみたいだけど美味しいかどうかは別かな…
我が家だと芽は切って捨てちゃうから調理したことはないんだよね……
(※試さないままだと書く者としてはちょっと中途半端だなと個人的に思うので今後検証予定です。やってみたら追記します)
※じゃがいもの芽や緑になった部分についてはこちらに書いています↓
安全だけど放置はNG
安全とは言いましたが、放置していいかと聞かれると基本的には『NO』です。
何故なら『芽は芋に含まれる栄養を使って成長するから』。放置すると芋にたくわえられた栄養分がどんどん芽の成長に使われ、芋の品質や風味が落ちることが考えられます。
コレ芋だけの話じゃなくて、例えば『買ったにんじんから新しく葉が生える』とか『白菜から茎が伸びる』とか、そういうのも同じような感じ。育つために栄養分を使っちゃう。
そのまま育ててみたい、観察してみたいといった理由があれば別なのですが、特に理由が無いのであれば気づいた時点で取り除くことをおすすめします。
芽の取り除き方は?
さつまいもの芽は1,2本程度であれば指でポキポキ折れます。気になればその部分だけ包丁で削いでもいいでしょう。芽がガッチリ太く育ってしまってもその部分だけ包丁で切ってしまえばOKです。
何にせよ、じゃがいもの芽をとるときほど神経質になる必要はありません。
逆にじゃがいもの芽は雑に扱うと残ってしまう可能性があるから、深めに包丁でえぐって取り除くようにしてね
(※あくまで芽が小さい段階の話なので、成長してしまっているものはもう使わない方がいいです)
できるだけ生えないようにする方法ってある?
そもそも芽を生えさせないためにはどうすればいいのか?という話なのですが、
たぶんどう頑張っても生えると思う
さつまいもの保存するときには
などが条件となります。また、ビニル袋は湿気がたまりやすくカビが生えたり傷みが早くなる原因になるため、購入したら早めに開封し、紙袋や新聞紙に包みます。
もし芋が湿気で濡れてたらしばらく新聞紙の上に置いて乾かすといいよ
…と、上記は保存するときの一例ではありますが、これですぐにカビたり腐ったりを防ぐことができます。ただ、芽が出るのを遅らせることができるのか…という点に関しては個人的にはあまり効果が無い気がします。(あくまで体感なのでもしかすると多少効果はあるのかもしれませんが、気をつけていても生える時は生えるので……)
前にさつまいもを買ったとき、すぐ使うだろうと思ってそのまま台所に置いてたらなかなか使う機会なくて、気づいたらモリモリ芽が出てたことがある……
…気をつけようね……
最後に。
芋の美味しさを保つためにはできるだけ芽が出る前に食べるのがベストですが、時にはタイミングが悪かったり、大量にいただいたものを消費しきれなくて芽が生えてしまうこともあるでしょう。芽が生えるのは自然なことなのであまり落ち込まず、生えたら生えたでその時に対処する、くらいの気持ちでいたほうがいいと思います。
23.10.04:全体的にリニューアル。画像を追加。