本日のテーマは『ブラウンえのき』。よく使う白いえのきだけと比較しながら特徴をみていこう。
だし汁の比較写真など追加し大幅にリニューアルしました。
『ブラウンえのき』と『白いえのき』の違い:生の状態
見た目
上が『ブラウンえのき』、下が『白いえのき』です。
実際に見比べてみるとよくわかりますが、
②ブラウンえのきは名前のとおり茶色で、特にカサと下部分の色が濃い
という特徴があるのがわかります。(下部分に関しては切ってしまったので写っていませんが、おそらく培養容器に入っていたであろう菌床に近い部分の色は濃くなかったです)
茶色といっても『ヒラタケ』や『シイタケ』ほどの濃さじゃなく、淡い赤茶っぽい色です。ほかのキノコで例えると『なめこ』の色に似ているかなと思います。
色が濃いからか、白いものよりカサの光沢が目立ちますね。
触感・硬さ
白えのきはやわらかいのですが、ブラウンえのきは一本一本がしっかりしている印象で、実際包丁で切ってみると『ジャキッ』といい音がします。
カサの部分については、前回購入したときはブラウンえのきのほうがペタペタ感が強いように思ったのですが、今回触ってみた感じそんなに違いはないように思いました。(前回のものは買って少し経っていたように記憶しているのでもしかしたらちょっと古くなっていたのかもしれません……)
香り
白えのきもキノコのいい香りがするのですが、ブラウンえのきのほうがちょっと濃厚な香りがします。
『ブラウンえのき』と『白いえのき』の違い:加熱した状態
上の項目では生の状態について書いてきましたが、キノコなので加熱しないことには食べられません。次は加熱したものについて見ていきます。
見た目
白えのきは加熱してもそこまで色が変わらないのですが、ブラウンえのきは加熱すると赤茶色から濃い茶色に変化します。
だし(旨み)
やっぱり色が濃いと旨みが強いのかな?気になるのでやってみたぞ
ほぼ同じ条件になるよう、下記のように茹でて味を確認しました。
②さっと洗ったえのき一束(101g)※を入れ、9分ほど茹でる
③両方同じくらいの温度まで冷ます
左が白えのき、右がブラウンえのき。鍋に入っている段階だとちょっとわかりづらいのですが、白い容器に並べてみると右のほうが少し色が濃いのがわかります。また、茹でている段階でも感じましたが、生の時と同様、右の方が香りも強いです。
両方飲んで味を確認してみたところ、白のほうはあっさりめの甘みがありますが、ブラウンのほうは少し濃く、後にひく感じがありました。ただ、実際飲み比べたらわかるのですが、単体で飲んだらあまり違いがわからないかもしれません。濃いには濃いものの、そこまで大きく違うというわけではなさそうです。(※あくまで個人的な感想です)
味・食感
白えのきは食感がやわらかくなめらかである一方、ブラウンえのきはけっこう長く加熱しても歯ごたえが残ります。食感はいいのですが、逆に言うと硬いので、噛む力の弱い方だとちょっと食べづらいかもしれないのでご注意ください。
それぞれどのような調理法が向くの?
基本的に、どちらも同様に使うことができます。鍋物や汁物、炒め物など。クセが少ないので応用がききやすいと思います。
今までに上げたそれぞれの特徴から、
茶:白より少し濃厚、食感しっかりめ。
といった感じなので、例えば『薄い色に仕上げたい、やわらかく仕上げたいなら白』『食感を楽しみたいなら茶色』といったように使い分けるといいかもしれません。とはいえ、どれが正解というわけでもないので好みで選んでいいと思います。
最後に
さっきも少し触れたけど、キノコ全般についての注意だよ
取り扱いがあるかどうかはお店によりますが、スーパーでも入手できることがあります。(近年、前よりは見かけるようになったような気がします。流通量増えたのかな?地域によるかもしれないのでちょっとそのあたりははっきりわからないですが……)珍しいですがおいしいキノコなのでオススメです。
また使ってみたら追記するね!
個人的には、せっかくやってみたので記載はしましたが正直なところ茹でる前に洗ってしまったのがあまりよくなかったかな…というのが反省点でした。なので、リベンジの機会があれば追記したいと思います。参考になりましたら幸いです。それでは。