孟宗竹(モウソウチク)よりちょっと遅めの時期に出回る『コサンチク』。その特徴や茹で方について簡単に書いていきます。
コサンチクの特徴

孟宗竹と違い、細いのが特徴。長さは短めのものから長いものまであります。

皮をむくとこうなります。先端近くに切込みを入れて折り、そのまま皮をむくとやりやすいです。皮が固いのでケガしないようにご注意を。

断面はこんな感じになっています。

断面に付いている白いつぶつぶみたいなものは『チロシン』という成分によってできたものだよ。ちょっと気になるかもしれないけど、食べても問題ないものだから安心してね。
茹で方(※一例)
鍋に水、お米といっしょに入れて火にかける

皮をむいたコサンチクとそれが浸かる量の水、お米(軽くひとつまみくらい)を鍋に入れて火にかけます。たけのこはアク(シュウ酸)が含まれるためアク抜きをする必要があり、通常は米ぬかを使用します。生のたけのこが出回る時期は一緒に売っているお店もありますね。米ぬかが無い場合は代わりに少量のお米を一緒に入れて茹でます。今回はお米を使用しました。

※コサンチクは通常のたけのこに比べてアクがあまりないからお米は入れなくても大丈夫かもしれないんだけど、今回は念のため入れているよ。
火が通るまでゆでる

火が通るまでゆでます。竹串を刺してみてスッと通ればOK。今回は沸騰して約10分ほどで火をとめましたが、コンロの火力やコサンチクの分量などで時間は多少変わってくると思います。
ちなみに、コサンチクはアクが少ないこともあってか茹でるのに必要な時間も少なめですが、通常のたけのこであれば少なくとも1時間ほどかかります。
火を止めて冷ます

火からおろして粗熱をとります。
洗って保存する

冷めたら洗ってお米を取り除き、保存します。

生のたけのこ自体も鮮度が落ちやすいから早めに茹でたほうがよさそう。
おまけ

今回茹でたものは、次の日に味噌汁に入れて食べました(上写真)。おいしかったです。
折角旬の時期ですし、他にも若竹汁や若竹和え、木の芽和えなどもおすすめです。

通常のたけのこに比べると下処理も楽なので、生から調理して食べたいという人にはおすすめだよ!
生たけのこは春にしか味わえない食材ですから、是非今の時期に味わってみてくださいね。それでは。