『もちとうもろこし』と『スイートコーン』の違いは何だろう?

もちとうもろこしとスイートコーン

穀類の一種『とうもろこし』。日本では黄色い『スイートコーン』が主流です。甘みがあるためおやつ代わりにもなるし、サラダや炒め物、スープにも使える万能な食材。

地元のスーパーや直売所などに行くと、たまに小さく細いとうもろこしが売っていることがあります。これは『もちとうもろこし(もちきび)』と呼ばれるもの。

初めて見る人は

『もちってどういう意味?』
『小さいだけでとうもろこし(スイートコーン)と似たようなものかな?』

……と思ってしまうかもしれません。

もちとうもろこしはいくつか違う点があるので、スイートコーンと同じように考えているとちょっと失敗してしまうかも……。

今回は『もちとうもろこしとスイートコーンの違い』について書いていこうと思います。

もちとうもろこしとスイートコーンの見た目の違い

まず、見た目からわかる違い(見分け方)について簡単に書いていきましょう。

やまも
やまも

一応パッケージに『もちとうもろこし(もしくはもちきび)』って書いてあるはずだから購入時にわかるんだけど、ざっと覚えておいても損は無いはず……

もちとうもろこしはサイズが小さい

まず、明らかに違うのは『サイズ』スイートコーンは大きくしっかりしていることが多いです(ただカット状態で売っていることも多いので皮付きでないとなかなか全体を目にすることが無いかも)。

それと比べるともちとうもろこしはだいぶ小ぶり。

やまも
やまも

今まで何回か購入した経験上、大体15cm前後って感じ

文房具で売ってる手頃な長さの定規が15cmなので、大体その定規より小さいくらいのイメージで良いかと思います。明らかにサイズが違うので、パッと見てすぐ分かるはず。

もちとうもろこしのほうがカラーバリエーションが多い?

もちとうもろこしのほうがカラフル…と言うとちょっと語弊があるのですが……

正確には『スイートコーンは黄色以外あまり見かけない』と言ったほうがいいかもしれません。

もちとうもろこしは黄色・白・紫・バイカラーとカラーバリエーションが多いです。そもそももちとうもろこし自体見る頻度が少ないので何とも言えないのですが、個人的な経験上どの色も割と見かける気がします(※24年現在黄色だけまだ見たことが無いです)。広く出回るというより地元の人が栽培しているパターンが多いと思うので、どの色がお店に並ぶかは地域やお店次第ではないでしょうか。

スイートコーンも白・紫・バイカラー…と、カラーバリエーション自体はあります。ただし先ほどの記述の通りあくまで主流は黄色です。たまに白やバイカラーを見かけることもあります。紫も存在はするようですが余程のことが無い限りはお店で見かける機会は無いと思われます。直売所ならワンチャンあるかも……?(わたしはまだ見かけたことは無いです)

うめ
うめ

とりあえず、『紫のとうもろこし』って聞いたらほぼもちとうもろこしの方を指してると考えていいと思うよ

※もちとうもろこしのバリエーションと茹でた後の色の変化などについては写真をこっちに載せています。ご興味ありましたらご覧ください↓

カラフルな『もちとうもろこし』~特徴や茹で方などを見てみよう~
『もちとうもろこし』はスイートコーンより小さめの硬いとうもろこし。茹でたものはもっちりとした歯ごたえのある食感とやさしい甘みがクセになります。白や紫、バイカラーなどカラフルで見るだけでも楽しいです。

もちとうもろこしは少し粒が不揃い?

個人的に感じることなので必ずしもそう、というわけではないのですが、もちとうもろこしはスイートコーンと比べるとちょっと粒が不揃いな部分があるように思います。

これはスイートコーンの写真。粒は規則的でまっすぐきれいに並んでいます。

こちらはもちとうもろこし。こちらはまっすぐ並んでいるものもあれば、ちょっと不揃いな部分もあります。スイートコーンも端の部分は割と不揃いなのでその点は似ていますが、スイートコーンと比べるとちょっと目立つかなという印象。

うめ
うめ

コレに関してはものによるからオマケ程度に考えていいかな……

もちとうもろこしとスイートコーンの食味の違い

次に食味について。いちばん気になる点はやはりここでしょう。

それぞれ全く異なるので注意してください。

もちとうもろこしはもっちり硬め、スイートコーンはシャッキリやわらかめ

もちとうもろこしの粒はかなりもっちりとした食感で硬く、噛み応えがあります。スイートコーンの粒はシャキッとしつつもやわらかくプチプチした食感なので、そちらを想像してるとかなりビックリすると思います。それくらい硬いです。噛み応えがあるので食べた時に満足感があります。

また、もちとうもろこしの味は甘みの強いスイートコーンと比べるとひかえめで、ちょっとナッツっぽいというか、素朴な甘みを持ちます。人によっては物足りなく感じるかもしれませんが、これはこれでクセになる味です。

やまも
やまも

美味しいけど好みは分かれるかな~……

かぶり付くのが難しい場合は包丁で削ぐなど粒を切り離して食べてもいいと思います。食べやすい方法で召し上がってください。

とうもろこしは品種によっては生食も可能です。ただ、消化効率が落ちると思われるため基本的には加熱して食べることを推奨します。

『もち』と『うるち』

名前に『もち』と付いている理由については、上記のことから察しの付いた方もいるかもしれません。

お餅やおこわに使う米は『もち米』と呼びますよね。普段食べている米はあまり呼ぶ機会は無いですが『うるち米』というものです。成分が異なるため食味も異なります。

それと同様に、とうもろこしも『もち』『うるち』で分けられるのです。普段食べているスイートコーンは『うるち』、もちとうもろこしは『もち』です。

やまも
やまも

言われてみればもちとうもろこしのもっちり感、おこわのもっちり感とちょっと似てるかも……

地域によっては『もちきび』とも呼びます。ただし『黍(きび)』のほうを指す場合もあるため混同にご注意ください。

もちとうもろこしとスイートコーンの茹で方の違い

最後に調理法について。蒸す方法もあるかと思いますが今回は茹で方をご紹介します。

どちらも基本的な手順自体は同じです。

①とうもろこしをよく洗う(皮付きの場合は皮を剥いてヒゲを取り除いてから洗う)
 ↓
②大きめの鍋にとうもろこしと被るくらいの水を入れ、火にかける
 ↓
③沸騰してから一定時間茹でる
 ↓
④火を止め、そのまま一定時間蒸らす
 ↓
⑤ざるなどに上げる(完成)
やまも
やまも

必須じゃないけど途中で塩を少し入れるとほんのり塩味が付いて美味しい

気をつけるのは③と④の茹で時間と蒸らし時間スイートコーンはそこまで長い時間茹でなくてもいいのですが、もちとうもろこしは硬いのでスイートコーンより長い時間茹でる必要があります。

当ブログで紹介している茹で時間は

・スイートコーン:沸騰後5~10分+蒸らし30分
・もちとうもろこし:沸騰後30分+蒸らし10分

……になります(スイートコーンの蒸らし時間は少し長めにとりましたがおそらくもっと短くていいはず……)。

うめ
うめ

あくまで一例として見てね
(コンロの火力などで変わってくる可能性があります)

※もちとうもろこしの茹で時間に四苦八苦したときの記録(サブブログ)。茹で時間については今後また調整するかもしれません↓

もちとうもろこしの茹で時間はどのくらい?
もちとうもろこしの茹で時間。4回中、ベストは沸騰後30分加熱+余熱10分。余熱はしてもしなくてもいいですが、きちんとしたほうが少しやわらかく仕上がるのでおすすめ。

まとめ

やまも
やまも

最後に簡単にまとめ!

もちとうもろこしとスイートコーンの違いは、

  • もちとうもろこしのほうがサイズが小さい
  • どちらもいろんな色があるがスイートコーンは黄色以外めずらしい
  • もちとうもろこしはもっちり食感で素朴な甘みがある
  • スイートコーンはシャキッと食感で甘みが強い
  • もちとうもろこしは長めに茹でる必要がある
うめ
うめ

特に押さえておくポイントは『食味』と『茹で時間』についてかな……

正直全部覚えておく必要は無いとは思いますが、調理時に失敗しないために上2つは頭に入れておくと役に立つかもしれません。

もちとうもろこしも美味しい穀類です。もし見かけたら是非購入して茹でたてを食べてみてくださいね。

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