辛くない!?甘長とうがらし~ピーマンとの違いは?~

甘長とうがらし(甘長ししとう)

たまにお店に行くと、長いピーマンのような野菜が売っていることがあります。

『甘長(あまなが)とうがらし』または『甘長ししとう』といいます。

やまも
やまも

『ししとう』ってのは『獅子唐辛子(ししとうがらし)』の略ね

『とうがらしと言うからには辛いのでは?』
『ピーマンと似てるけど違うの?』
『甘って名前に付いてるからもしかしたら甘いのかな?』

…といった疑問もあるかもしれません。

今回は甘長とうがらしについて特徴や食べ方を簡単に書いていこうと思います。

わたしが普段『甘長ししとう』と呼んでいるので画像にもそのように表記したのですが、おそらく『甘長とうがらし』という呼び方のほうが一般的と思われます(気づいたのが画像の処理後でした)。とりあえず今回文章のほうでは『甘長とうがらし』の名前で通そうと思うので画像と表記が異なります。ご了承ください。

甘長とうがらしとは?

ピーマンをそのまま伸ばしたような見た目

冒頭でも書いた通り、イメージ的には『長いピーマン』といった感じ。1.5~2倍くらいあるかな?

太さは大きいものならピーマンくらいありますが、大体はちょっと細め。尻部分はちょっととがっているため唐辛子の面影を感じます。

色味や光沢もピーマンによく似ています。よく知らないと間違うかも。

うめ
うめ

写真のものは比較的まっすぐだけど、中には曲がっているものもあったりするよ

スーパーの青果コーナーに並んでいるものだと割と形が整っています。一方、直売所などで売っているものは小さく、細く曲がっているものもあったりします(たぶん規格外のものも含まれるのかな?)。曲がり具合によっては洗ったり切ったりにちょっと苦労してしまいますが、味の質に特に問題は無いのでどちらを選んでも大丈夫です。

断面もピーマンと似ています。

切ったらピーマンと見分けがつきません。

ピーマンより味が軽め?

切ると、ピーマンに似た青野菜っぽい香りがします。ただ、ピーマンよりフルーティな感じ。また、加熱したピーマンは独特の香りが強いですが、こちらはあまり香りが強くないので気にならない。

生でかじってみると、甘い…というより無味に近いというか、あっさりめの味です。辛味や苦みは特にありません。食感はシャキシャキで、みずみずしい。

一方、加熱すると、少し甘みが出ます。食感はやわらかめ(加熱具合によっては皮が少し硬いかも)。

うめ
うめ

ピーマンそっくりだから食味も似てるのかなって思ってたけど案外違うんだね

ピーマンの苦みがちょっと苦手…という人でも比較的食べやすいのではないかと思います。
※あくまで『苦味が苦手な人』向けで、ピーマンそのものの風味が苦手な人だと厳しいかも。

赤いものもある

甘長とうがらしには赤いものもあります。

やまも
やまも

うぉー、真っ赤だ!!

これだけ見ると『何だか辛そう…』と思ってしまいます。

ですが、実際は辛くありませんとうがらしというよりは『カラーピーマン(赤ピーマン)』に近いです。緑の甘長とうがらしより更にフルーティな味わいになります。人によってはこっちのほうが好みなのではないでしょうか。

甘長とうがらしの食べ方は?

さて、気になる食べ方(使い方)ですが、

やまも
やまも

基本的にピーマンと同じ使い方でOK

甘長とうがらし用のレシピでもいいし、ピーマンを使うレシピで代わりに使ってもいいです。

調理法は焼いたり炒めたり、お浸しにしたり和え物にしたりと様々な方法があります。敢えて言うなら、緑黄色野菜に含まれるビタミンAは油といっしょにとると吸収率が上がるので、油炒めや天ぷらなどがおすすめ。

上の写真はシンプルに豚肉と炒めて塩・淡口しょうゆで味付けしたもの。鶏肉や牛肉も合います。オイスターソースを加えてもおいしいです。

調理時の注意点としては『あまり長く加熱しないこと』。長時間加熱すると色が悪くなってしまいます。

我が家ではやわらかめに仕上げないといけない関係でくったりするまで加熱するためどうしても色味は犠牲になってしまいます(写真も若干色味が悪い)。少し色が悪くなっても味には問題ないので、そういったことを特に気にしない人なら大丈夫。肉の加熱時間が長いと肉が硬くなってしまうので、全体的にやわらかく仕上げたい場合は肉だけ先に炒めてしっかり火が通ったら一旦上げておき、ピーマンをじっくり加熱(※焦げ付きそうなら少し水を足す)してから戻して軽く炒めなおして味付けという順番が良いと思います。

硬いものでもしっかり食べられ、鮮やかな緑をしっかり残したい人はシャキシャキ感を残す程度に軽く炒めるのがおすすめ。

各々の食べやすい方法で美味しくいただいてくださいね。

【更新状況】
24.09.13:全体の構成見直し、赤の甘長とうがらしの画像・情報を追加
タイトルとURLをコピーしました