『なす』にはどんな種類があるの?特徴や調理のポイントは?

いろんななす

夏の野菜の定番のひとつ『なす』

イメージしやすいのはよく見かける紫色の細長いなすだと思いますが、たまにちょっと珍しい色や形のなすも売っていることがあります。

今回は今まで使ったことのあるなすについてまとめてみました。簡単に調理のポイントにも触れていますので、よろしければ参考にどうぞ。

紫色のなす

中長なす

筑陽なす

よく見かける形状のなす。上写真のものは『筑陽なす』といいます。メジャーなものにはほかに『千両なす』もあげられます。

上から下まで濃い紫色をしているのが特徴。購入の際はハリがありしっかりしているものを選ぶと良いです。

長なす

長なすと中長なす

名前の通り、長いなす。上写真は一例ですが、如何に長いかがよくわかるかと思います。

ものによるとは思いますが、中長なすと比べると全体的にちょっと細いかも。ただ味や食感はそこまで大きく変わらないので、同じように使って大丈夫。

佐土原なす

千両なすなどの品種に比べると少し明るい、赤っぽい色をしています(色づきによってはちょっと緑っぽいものもあったりします)。ヘタの色は緑ですがものによっては紫がかっていることも。

一本がけっこう大きめです。

えぐみはそんなに無いかな?と思います。でも一応ほかのなす同様あく抜きはしたほうがいいかも。

米なす

大きく、どっしりした形が特徴のなす。名前の『米』というのはアメリカ(米国)由来。千両なす以外のなすの中では割と出回っていて見つけやすい印象。

全体的に厚みがあるため、焼き物の場合は丸ごと焼くより輪切りにしてフライパンでステーキのように焼いたほうがいいかも。(ちなみに細いなすでそれをやるとけっこうくずれやすいので注意)

皮は少し硬めかな?という印象ですが、加熱するとやわらかくなり、美味しく食べることが出来ます。

丸なす

丸なす

一見米なすに似ていますが、米なすより丸みがあり、ヘタが紫色なのでそこを見れば別物とわかります。

皮がちょっと薄く、全体的にみずみずしい印象。焼きなすにした場合、美味しいんですが皮がちょっと剥きづらいのでそこは注意。

※丸なすの単体記事はこちら。焼きなすの様子や肉炒めなどに使った様子を上げています。↓

『丸ナス』ってどんなナス?特徴を見てみよう
丸ナス。名前通り丸みが強いナスで、米ナスとちょっと似ていますがヘタの色が異なります。

※紫なすの調理ポイント

煮浸しや焼きなすのほか、油との相性が良いので天ぷらや油炒めにも◎。(ただしかなり油を吸うので、カロリーを控えたい人は揚げ物は避けた方がいいかも)

加熱すると紫色がぼけるので、気になれば油通しをおすすめします。

注意点としては、『茹でると茹で汁に色が溶け出る』こと。例えばこれを味噌汁にしようと味噌を混ぜると、汁が灰色っぽくなってしまいます。特に白い味噌だと目立つので、対策としては『濃い色の味噌を使う』『なすだけ別に加熱処理し、最後に加える』などの工夫があげられます。

うめ
うめ

といっても味は問題無いから、特段気にならなければ普通に使って大丈夫だと思うよ

色が薄いなす

青なす

青ナス

薄い黄緑色をしたなす。なすが本来持つはずのアントシアニンを持たないため、このような色になっているようです。

上の写真のものは形と色から見て『薩摩青なす』かな…と思いますが、購入時に品種の記載が無かったため正しいかどうかは不明です。

生だとけっこう皮が硬いですが、加熱するとやわらかくなります。果肉もやわらかく美味しい。

うめ
うめ

白なすとも呼ぶみたいだけど、白なすは『真っ白いなす』のことも指すからこちらでは『青なす』として表記しているよ。

※青なす単体の記事はこちら(調理時にどのような感じになるかという写真もいくつか載せています)↓

緑色をした『青ナス』~特徴や調理法などをみてみよう~
見た目が緑色のなすのことを『青ナス』と呼びます(『白なす』と呼ぶこともあり)。加熱前は果肉が硬めなのですが、じっくり加熱すると嘘のようにやわらかくなります。

白なす

こちらは先ほどの青なすよりさらに色が薄く、ほぼ真っ白いなす。ヘタは緑色。

こちらも生だとちょっと硬いですが、青なすほどは硬くないように思います。こちらも加熱によってやわらかくなり、果肉はトロリとしています。

皮は生だときれいな白色ですが、加熱すると暗い薄緑色っぽくなります。

※色の薄いなすの調理ポイント

他のなす同様に使えますが、皮の色が薄いので料理によっては他の食材を組み合わせないと色味がちょっと地味になってしまうかもしれません。やきなすなど皮を剥く調理法なら特に気にしなくて大丈夫です。

また、紫なすと違い、茹でても汁が紫色になりません。よって、そのまま味噌汁に使っても汁が変な色になったりはしないのでそこに頭を悩ませなくていいのはメリットと言えるのではないでしょうか。

変わった模様のなす

先に上げた紫、青、白のなすは全体的に同じ色をしていました。ですが中には模様のあるなすもあります。

ゼブラなす

ゼブラなす

ゼブラ(シマウマ)のような縦縞の模様が特徴的なオシャレななす。米なす同様、ヘタは緑色。上写真は紫部分が多いですが、もう少し白部分が目立つものもあって個性が強いのが面白い。

売っているかはお店次第、なかなか見かけません。

※ゼブラなすの調理ポイント

ポイント……と言えるかはわかりませんが、茹でると皮の色がにじんでしまいます。

何に使っても大丈夫なのですが、『模様を活かす食べ方』はちょっと難しいかなと感じます。ちょっともったいない気もしますね……。

やまも
やまも

油通しでワンチャンいけるのかなとは思ったけど試してないので来年また買えたら検証予定

※ゼブラなす単体の記事はこちら。味噌汁、焼きなす、炒め煮にしたときの様子をあげています。↓

『ゼブラ茄子』を食べてみよう!!~特徴や調理について~
ゼブラ(シマウマ)のような模様が目を引く珍しい茄子。じっくりと火を通すととろりとした食感になります。皮の色を固定するのがちょっと難しいかも…(現在要検討)

購入チャンスはお忘れなく

通常スーパーで売っているのは『中長なす』、たまに『米なす』『長なす』…といった印象です。ほかのなすはなかなか見かけることがありません(あくまでわたし個人の地元での感覚なので地域差はあると思います)。一応、『青なす』は直売所でたまに見かけますが地域によるでしょう。直売所のほか、珍しい野菜を取り扱っている大きいお店ももしかすると取り扱いがあるかも。

どれも美味しいなすなので、お買い物に行った際には是非探してみてくださいね。

オマケ:グリルで作る『焼きナス』

やまも
やまも

最後に魚焼き用グリルでなすを焼く方法をご紹介

……といっても行程は簡単。

①なすのヘタを切り、上から下へ縦に数カ所切れ目を入れておく
 (後で剥きやすくなります)
②グリルで9分ほど焼く
③焼けたら皿にあげて粗熱をとり、切れ目にそって皮を剥く。
④適度な大きさに切って皿に盛る

普通のサイズのなすなら丸ごといけますが、米なすのように太いなすの場合は半分に切った方がいいかも。

うめ
うめ

しょうゆやポン酢、ごま、かつお節などいろんなアレンジができるよ。好きな調味料で食べてね

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