今回は四角豆(しかくまめ)という豆の仲間について簡単にご紹介したいと思います。
四角豆とは?
若いさやを食べる豆
豆の仲間にはいろんなものがありますが、中には未熟なうちに収穫し、野菜として利用するものがあります。例えば『さや』ごと食べるものだと『さやえんどう』『さやいんげん』、さやの中身を食べるものだと『グリンピース(実えんどう)』などが上げられます。
四角豆もそのひとつで、一般に若い内に収穫したものをさやごと食べます。旬はほかの多数の豆野菜と同様に春頃になりますが、地域によっては夏等でも入手は可能です。
見た目の特徴
四角豆の見た目はこのような感じです。さやにヒラヒラした薄い葉っぱのようなものが四方に付いているのが特徴。
横から見ただけではなぜ『四角豆』というのかわかりづらいですが、切ってみるとよくわかります。
バッテンみたいな形だ!
ヒラヒラした部分も入れると×のような形ですが、その内側を見てみると確かに四角形をしています。
(ヒラヒラ部分も含めてなのか内側だけを指しているのかはちょっとわからないのですが)この断面の形から『四角豆』と呼ばれています。
外側の色はけっこう濃いのですが、中の色は薄め。
塩茹でしてみるとこのようになります。上が塩茹で、下が生の四角豆。
少し色が濃くなり、透明感が出ます。加熱しても見た感じだと体積は特に大きく変わらないかなという印象。
茹でるときは、葉野菜や花野菜と同じように塩を少し入れるときれいに茹で上がるよ。
味・食感
硬い豆ですが、茹でてみると少しやわらかくなり、豆っぽい風味も感じます。味自体は濃くないのですがクセが少ないため、様々な味付けに相性がよさそうです。
食べ方は?
野菜炒めや和え物、天ぷらや汁物の実など幅広く使えます。
ウチでは味噌汁に入れたり胡麻和えにしたりすることが多いかなぁ
割と淡白な味なので、味付けはどちらかといえば気持ちちょっとしっかりめのほうがいいかも。
注意点
古くなると黒くなってしまう
うわ、黒い……
新鮮なうちであればきれいな色をしている四角豆ですが、古くなってくると黒く変色してしまいます。上写真のものだとそこまでないのですが、ヒラヒラの部分が真っ黒くなったりします。
こうなってしまうともったいないので、購入したら早めに使うか、下ゆでして冷凍保存したほうがよさそうです。
卵と合わせると卵が変色する可能性がある
四角豆に限らず青物の野菜ならばありえることではありますが、卵と炒めたりした場合に卵が変色して灰色っぽくなってしまう可能性があります。味自体に問題はありませんが、見た目があまりよろしくないので、卵と炒める際は注意したほうがいいかも。
四角豆から出た汁の色素が影響しているだろうから、先に下ゆでしておけばそこまで変色しないのかな…?
※試したことがまだ無いのではっきりとはわかりませんが、確認次第またお知らせしたいと思います。