春~初夏に旬を迎える『とうもろこし』。普段目にするとうもろこしは黄色が一般的ですが、たまにちょっと珍しい白いものを見かけることがあります。
あまり見かけないものなので『黄色と何が違うんだろう?』『普通に茹でて大丈夫?』と気になる人もいるかもしれません。
今回は『白いとうもろこし』について簡単に書いていこうと思います。
白いとうもろこしの特徴
色以外は黄色とソックリ!
左が通常見かける黄色いとうもろこし、右が白いとうもろこし。
こう見ると黄色のとうもろこしをそのまま白くしたような感じですね。よくよく見ると、真っ白というよりは少しクリーム色っぽいやさしい色をしています。
こう見ると意外と黄色のほうも色薄いんだな……
茹でたら色が濃くなるんだよね。見慣れているとうもろこしは加熱後のものが多いから濃い黄色のイメージが強いのかも。
粒が詰まっていて光沢がありきれいです。触った感じもしっかりしています。
ちなみに黄色を『ゴールド』と呼ぶのと対称的に白を『シルバー』って呼ぶよ。でも白だと『ホワイト』のほうが通じやすいかも。
白いとうもろこしの品種例としては『ピュアホワイト』や『ロイシーコーン』などがあります。
茹でるとちょっと色が濃くなる
こちらは茹でたもの。粒がプリプリしていてハリがあります。
写真だとちょっとわかりづらいのですが、生の状態より少し黄色みが増します。黄色のとうもろこしも先ほどの写真のように茹でる前は色が薄いので、加熱すると少し色が濃くなるというのは同様のようです。
右写真はゆでたものの断面。粒の中身も白く、少し透き通っていてきれいです。
色は薄くともきちんと甘い!
色が薄いとちょっと味が薄そうなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、スイートコーンなので甘みはしっかりあります。
まず生の状態で数粒食べてみたところ、ザクザクした食感ですがそこまで硬くはない印象でした。ただ粒を芯からちぎりとった場合、芯に近かった部分はちょっと硬かったです。また、加熱していなくてもやさしい甘みがあります。
茹でることで粒がふっくらします。皮がやわらかめで食べやすく、シャクシャクとした食感。加熱したことで甘みも増し、さらにおいしくなります。温かいうちにいただくのがおすすめ。
注:もちとうもろこしとの混同に注意
とうもろこしにはスイートコーンとは別に『もちとうもろこし』というものもあります。
甘くやわらかくジューシーなスイートコーンと異なり、ほんのり素朴な味わいのもっちりとした歯ごたえの強いとうもろこしです。いろんな色があるのですが、中には似たような白い色のものがあります。
スイートコーンより小ぶりですし、パッケージに『もちとうもろこし』『もちきび』などの記載があると思うのできちんと確認しておけばそうそう間違えることはないと思いますが、味や食感が全く異なりますし茹で時間も変わってくるので混同しないよう念のためご注意ください。
※もちとうもろこしについてはこちらに記載しています。↓
茹でてみよう
とうもろこしは鮮度が命。買ったらすぐに茹でよう。
色は違えど、基本的な茹で方は黄色と同じです。
※下の手順については一例になります
鍋にとうもろこしを入れて水から茹でる
とうもろこしを洗い(※皮付きの場合は剥きます)、鍋に入れます。
とうもろこしが浸かるよりも多めの水を加えます。とうもろこしは浮いてしまうので、水を入れる際は箸などで押さえて水の量を確認してみてください。
水を入れたら火にかけます。
沸騰して5~10分ゆでる
沸騰したら、そこから5~10分ほど茹でます。たまに箸で転がしてください。
火を止めてしばらく置く
火を止め、ふたをしてしばらく余熱で蒸らします。
※長く放置しないように注意してください
お湯の中に長く置きすぎると水っぽくなって風味が落ちてしまいます。硬さを確認してみて、大丈夫そうだったら早めに上げた方がいいでしょう。
前に1時間くらい置いてたらちょっと水っぽくなっちゃったかな…?って感じだったから、その前には上げた方がよさそう。
茹でたものも傷みやすいから、すぐ食べない場合は粗熱がとれてからラップにくるんだりして冷蔵庫に入れてね。少し長めに保存したいときはラップや冷凍用の袋に密封してから冷凍庫に入れてもOK。丸ごとでもいいけど3等分くらいにカットしておくと手軽に解凍できるよ。
(※あまり長く保存すると冷凍焼けして美味しくなくなるので注意してください)
ちょっと珍しい色合いの白とうもろこし、ご興味ある方は旬のうちに是非ご賞味くださいね。
23.07.28:全体的な文章構成の見直し+もちとうもろこしの記事のリンクを追加しました。