柑橘の一種『不知火(しらぬい)』『清見(きよみ)』。清見は不知火の親にあたる品種になるんだけど、どのように違うのか特徴を簡単に見ていこう。
清見と不知火の違い
見た目の違い
左が『不知火』、右が『清見』。サイズに関しては、この清見はちょっと小さいのであまり比較にはならないかもしれません。
両方とも表面がデコボコしていますが、不知火のほうが顕著ですね。あと、不知火最大の特徴はヘタ部分周辺のでっぱり。これを見れば一発で不知火とわかります。
※ただし、不知火すべてがこの写真のものほどでっぱりがあるわけではなく、あまり目立たないものもあります。
皮の違い
どちらも少し皮が硬めです。包丁で切れ目を入れてからのほうがスムーズにむけます。
不知火の場合、切れ目さえ入れれば皮をむくのはそれほど難しくはありません。清見は皮と薄皮がくっついているのでちょっとむくのが難しいです。
むいた中身がこちら。双方、薄皮がかなり薄いです。不知火は少し破けるかもしれませんが袋ごとに分けることができます。一方清見は薄皮がやぶけやすい上に袋と袋がくっついていて分けづらく、無理してはがそうとすると力が入って果肉がつぶれます。とはいえ、分けることができることもあるのでものによるかなという感じ。
正直なところ清見は無理してむくと形が崩れるから、オレンジみたいにカットしたほうが見た目もよくなるし食べやすいと思う。
味・食感の違い
食感はどちらも薄皮が薄いため袋ごと食べても噛みきりやすく、中の果肉もやわらかく果汁もしっかりあり食べやすいです。
味は、不知火は甘みがかなり強く、酸味はそこまで強くありません。清見は甘みもしっかりありますが、オレンジの風味・酸味が少し強め(とはいってもオレンジよりは酸味がひかえめな印象)。明らかに味が違います。シンプルに甘いものが好みの人は前者、オレンジのようにさわやかな酸味もほしいという人は後者が合うかなと思います。
どちらも美味しいのでおすすめの柑橘です。
どちらも今の時期に多く出回っていますので、味わいたい方は今のうちにどうぞ。
それでは。