おそらく1年くらい前のことなのですが、買ったさつまいもを焼いていたところ、家族が『芋、傷んでない?』と聞いてきました。『傷んだ芋の匂いがする』と……。おや?と思い、自分も近づいて匂いを確認してみたところ、

しっぶ!!!
…変な匂い……というか、苦いというか、渋い匂い。ずっと台所にいたんですが何故か気づきませんでした。料理中で換気扇の下あたりにいたのでそのせいかもしれませんが…。
ということで、今回はこういうことを少しでも避けるべく、傷んださつまいもの見分け方について書いていきます。
21.02.22:固まったヤニの写真が撮れたので追加しました。
傷んださつまいもの見分け方は?
表面のハリや色を見る

買うときには最低でも下の3つは確認するといいかな
1.の『表面にハリがあるかどうか』は生鮮食品全般の鮮度を見分けるために重要ですが、さつまいもも同様。
2.の『黒くない』…というのは、『表面に黒っぽく染みたような跡ができていないかどうか』です。見るからに黒い…というよりちょっと目をこらさないと分かりづらいかもしれません。また、ヤニ(後述)とは別物なので注意。
3.は主に切り口の部分に生えやすく、特にビニール袋に入れてあると湿気でカビやすくなります。カビは表面だけでなく中まで浸透している可能性があるため、カビが生えた部分を除いて食べるということはあまりおすすめできません。

ただ、上3つをクリアしていても切って中を見てみたら状態の悪いものだった…ということもあるよ。あくまで『最低限ここは押さえていた方が傷んだものを買ってしまうリスクを減らせる』くらいに考えた方がいいかも。

調理時に切れば中身の状態がわかりますが、焼き芋の場合は丸ごと焼くことが多いですよね。その際は端を少し切って念のため確認してみるといいでしょう。また、冒頭でも触れたとおり、傷んでいるものは焼いているときに渋い嫌な匂いがします。明らかに普通の焼き芋の匂いではないのでその際にも気づくことができます。
『ヤニ』も黒くなるけどこれは大丈夫!
先ほど『ヤニ』の話をしました。さつまいもを切ると、白い液体がじわっと出てきます。

『ヤラピン』という成分で、一般に『さつまいものヤニ』と呼ばれるものはコレです。切った直後は白いのですが、空気に触れているとだんだんと黒くなり、特に液の量が多いと下写真のようにアメ状の塊になります。気になる人もいると思いますが、悪いものではないのでご心配なく。


『傷んでいる黒』と『ヤニ(ヤラピン)の黒』の違いをもう一度おさらいすると下のような感じ。
2.『ヤニ(ヤラピン)の黒』…さつまいも表面や切り口にアメ状に固まった黒い物体。
ご参考までに。それではまた。