『アメリカンチェリー』特徴や赤いさくらんぼとの違いを見てみよう

アメリカンチェリーさくらんぼ

5月も後半、そろそろ『アメリカンチェリー』をちらほらと見かける時期。今回は『アメリカンチェリー』について、普通のさくらんぼとの違いも一緒に簡単にご紹介したいと思います。

【最終更新】
22.05.26:栄養成分を八訂を元に差替、見やすいよう記事全体を少し修正しました。

アメリカンチェリーの特徴

見た目

やまも
やまも

左が日本のさくらんぼの品種『佐藤錦』、右がアメリカンチェリー。全然違うなぁ…。

 

日本のさくらんぼといえば赤~ピンク、オレンジといった淡い色が主流ですが、アメリカンチェリーの場合は黒っぽい濃い赤色。これは品種の違いによるもので、異なる色もあるようなのですが大体お店で見かけるのはこれです。ちなみに、国産でも色の濃い品種はあるのですが、あまり見かけないので一般的に多く出回っているとは言いがたいと思います。私も2年くらい前に一度お店で見かけたのですが(品種名を忘れてしまいました)ちょっとタイミングが遅く、あまり新鮮なものではなさそうだったので当時は購入を見送ってしまいました。また見かけたら買ってみようかと思っています。

触った感じ、表面がけっこう丈夫そうです。ぶどうもそうなんですが、輸入されてくる果物は輸送に耐えられるようなある程度の硬さのものが多いようです。

ずんだ
ずんだ

こちらが断面です。

佐藤錦は表面の色と反し中の果肉は薄い色、種の色も薄いです。

一方、アメリカンチェリーは果肉も表面と似た濃い色をしています。種の色も濃い。また、果汁も濃い色をしており、切るとまな板に赤い汁が付きます。洗ったらすぐとれたのでそこまで心配する必要はないかもしれませんが、念のため服などに付かないように注意したほうがよさそうです。

味・食感

日本のさくらんぼは割とやわらかいのですが、それと比べると表面が硬く、果肉がしっかりしています。噛むとシャクシャクと音がします。

味が濃いですがしつこくない甘酸っぱさでおいしい。

栄養成分

やまも
やまも

栄養成分を見てみよう。

※可食部100gあたり国産、生米国産、生
エネルギー64kcal64kcal
水分83.1g81.1g
たんぱく質1.0g1.2g
脂質0.2g0.1g
炭水化物15.2g17.1g
食物繊維1.2g1.4g
カリウム210mg260mg
レチノール活性当量8μg2μg

出典:文部科学省『日本食品標準成分表2020年版(八訂)』7.果実類

エネルギー(カロリー)は果物の中では高め。炭水化物も多いです。無機質(ミネラル)の一つであるカリウムが200mg以上とそこそこ多めですね。

ずんだ
ずんだ

果物は菓子ほど太りやすくは無いのですが、果糖を含みますし食べ過ぎは厳禁です。ただ、アメリカンチェリーの場合はエネルギーが高めといっても一粒が小さいですし、一度に大量に食べるようなものでもないので、普通に食べる分にはあまり神経質にならなくてもいいと思います。

国産さくらんぼと比較してみると、カリウムが少し多め。また、レチノール活性当量(ビタミンA)がちょっと少ないです。

やまも
やまも

色が濃い野菜や果物ってビタミンAが多いイメージがあるけどそうでもないんだなぁ

ずんだ
ずんだ

さくらんぼはポリフェノールの一種『アントシアニン』を含みます。主に濃い赤色や紫色などの野菜や果物に含まれている成分で、例えば『ブルーベリー』などが代表的かと。それぞれのさくらんぼにどのくらいのアントシアニンが含まれるかについてのデータを持っているわけではないのではっきりとは言えず、あくまで個人的な予想にはなりますが…おそらくアメリカンチェリーのほうがアントシアニンが多いため、そちらの色が濃く現れているのではないでしょうか。

 

出回る時期が短いので注意

やまも
やまも

国産のさくらんぼもそうなんだけど、ほかの果物類と比べると出回る時期が短いんだよなぁ・・・

ずんだ
ずんだ

日持ちもしないので生のさくらんぼって貴重なんですよね…

おいしい時期は逃さないようにしたいです

アメリカンチェリーに限らずですが、さくらんぼの出回る時期は非常に短く、6月にピンポイントという印象。自分の地元(九州某所)では毎年5月下旬から出回り始め、6月がピークで7月も少しは売っているなという感じ。地域にもよるだろうし気候などの関係もあるので年度で多少ずれはあるかもしれませんが、そこまで大きくは変わらないのではないかなと思います。また、日持ちしないゆえに、お店にあるものもたまに古くなっているものがあります。購入する際はパックの底や果実と果実の間など、よく見て買うことをおすすめします。

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