『インカのめざめ』ってどんなじゃがいも?特徴や食べ方を見てみよう

インカのめざめ

わたしたちの身近にある食物のひとつ『じゃがいも』。代表的なものは『男爵(だんしゃく)』『メークイン』、ほかにもニシユタカキタアカリなどいろんな品種が売られています。

その中に『インカのめざめ』という品種があります。ちょっとめずらしいこともあり、

『普通のじゃがいもとどう違うの?』
『煮崩れはしない?煮物に使って大丈夫?』

……などの疑問を持つ人もいるかもしれません。

今回はこの『インカのめざめ』について、普通の芋との違いも合わせて簡単に書いていこうと思います。

インカのめざめってこんな芋

ちょっとサイズが小さめのかわいい芋

こちらは23年度購入のインカのめざめ。丸っこく、かわいいです。

こちらは19年度購入分。同じ品種です。ちょっと細長く、メークインみたいな形。

どちらにしても、サイズは少し小さめ。表面を見る感じ凸凹はそこまでなく、なめらか。小さいので包丁で皮を剥くときちょっと剥きづらいかもしれませんが、目が深くないのでその点においては処理が楽かもしれません。

果肉の色は濃い黄色!

外側からだとあまり目立った違いが無いように思えますが、切ってみるとわかりやすい特徴が見えます。

やまも
やまも

おっ、かなり黄色いな!!

そう、果肉の色がかなり濃いのです。じゃがいもは品種によって果肉の色が異なるのですが、その中でもかなり黄色みが強いように思います。

メークインと比較した写真。(照明などの関係でちょっと先ほどのものと色味が違いますが、どちらかといえばこっちのほうが肉眼に近いかも)

男爵と比べるとメークインもちょっと黄色いんですが、実際こうやって並べてみると如何にインカのめざめの色が濃いかがわかります。

ちょっと硬め?

普通のじゃがいもと比べると硬いように感じます。

包丁で切るのにちょっと力が要ります。

少し栗っぽい独特の風味

さて、気になるのは味や食感ですが……。

加熱して食べてみると、食感はほっこりしていてちょっとだけ栗っぽいポロポロした感じがあります。ただ長時間煮たものを口に含んでみると割としっとりしていたので加熱時間にもよるかも。あと普通のじゃがいもより少し味が濃い印象。

……といった感じで少々普通のじゃがいもと変わった部分はあるのですが、風味は若干独特なものの味はしっかりじゃがいもですし、特にクセが強いというほどでもありません。

どんな食べ方が向いてるの?

やまも
やまも

基本的にはじゃがいものレシピなら何でも合うと思う

じゃがいもは品種によって調理の向き不向きがあり、煮崩れの起きやすい品種(代表的なものは男爵)は煮物や汁物には向かなかったりします。なので、まずはその品種の特色を抑えておくのが美味しくいただくコツとなります。

まずは煮崩れをするかどうかを確認してみたものがこちら↓

やまも
やまも

形がしっかり残ってる!!

大体8mm厚さくらい?(※測ってないけど大体そのくらいだと思う)のカットを水から15分ほど煮たのですが、角の部分がすり減ったりすることもなくしっかり残っています。一応10分のあたりで竹串を刺して確認したところ崩れたのですが、崩れたというより割れただけみたいでその部分も形を保っていました。この後さらに10~15分ほど煮ても特に煮崩れる感じはありませんでした。これであれば汁物や煮物にできますね。

何というか、煮崩れしないのに崩れるときはポロッと崩れる(煮溶けるわけではなく)、でも粘質じゃがいものようなしっとりとした感じともちょっと違う気がするので少し不思議な感じがします。(あくまで個人的な印象なので恐縮ですが……)

調理例①味噌汁

先ほどのカットのものを使った味噌汁。具はシンプルにワカメとじゃがいも(インカのめざめ)、味噌は……確か麦味噌だったかな?味噌の種類はどれでもよさそうなのでお好みで。

特にクセも強くないので普通のじゃがいものように美味しく食べられます。むしろ普通のじゃがいもよりちょっと実が詰まったような印象も。

調理例②粉吹き芋

次。更にシンプルに『粉吹き芋』にしてみました。

作り方は簡単。

①一口大に切って小鍋に水と入れ、茹でる。
②火が通ったら湯を捨てる。
③そのまま小鍋を揺すって水分を飛ばす(※気をつけないと焦げるので注意)
④味付け(塩・胡椒など)

鍋を揺することで鍋や他の芋に当たって角が削れて粉を吹いたようになります。これが『粉吹き芋』。

こんな感じです。特に割れたりとかそういうのは無く割ときれいにできます。

やまも
やまも

…ちょっと粉が粗い気がするけどまあこんなもんかなぁ

ねっとり系の芋だと特質上どうも粉がきれいにふかない(経験上いちばんうまくきれいに粉がふいたのは男爵です)んでコレも少し見た目が粗いかなぁとは思ったんですが、単体で見ればそんなに悪くない気がします。

シンプルに塩だけでも美味しいんですが粉チーズもよさそうですね。これはこの後バジルをふって食べました。

……正直ふかして食べるのとそんなに変わらない気がするのですが、見た目はちょっとオシャレにはなりますよ!

ほか、煮物やサラダなどに関しては残念ながら量が足りなかったので個人的にはまだ調理できてないのですが、上の特徴を見た感じだとおそらくじゃがいもレシピ全般いける気がします。サラダがどんな感じになるか…がちょっとわからないものの、メークインだってホクホク感が男爵ほど無いというだけでサラダが作れないわけでもないので大丈夫でしょう。

いろんな調理に合うだろうという思いの反面、せっかくならば『インカのめざめ』の独特の風味を活かすならばシンプルな食べ方がいいのかもしれない、という気持ちもあります。そのあたりはもう好みの問題でしょうか。

ずんだ
ずんだ

今後新しく調理次第追加していこうと思います

あまり流通していないのかあまり見かけることの無い品種ではありますが、たまにスーパーや直売所で見かけることがあります。ちょっと変わった風味の美味しいじゃがいも、まだ食べたことの無い方でご興味が湧きましたら是非買って食べてみてくださいね。



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