柑橘の一種『河内晩柑(かわちばんかん)』。大きく黄色い果皮の柑橘で、ほどよい甘みと酸味、少しの苦みがあります。
河内晩柑は皮が分厚く、基本的にカットして食べることになります。では、どのようにカットすると食べやすいのでしょうか?
実際に河内晩柑の食べ方についていろいろ試してみました。是非参考にしていただければと思います。
※河内晩柑の特徴や味などについてのまとめは下記の記事にて↓
河内晩柑の食べ方(切り方)はどの方法が良いんだろう?
本来は房ごと食べるのがいちばん楽です。ただ河内晩柑は薄皮が硬いため、そのまま食べるのは人によってはちょっと難しいと思います。
…ということで、できるだけ薄皮を気にしない食べ方を模索してみました。
薄皮を剥いて果肉だけ食べる
まずは単純に薄皮を剥いて中の果肉を食べる方法。
※上写真は『伊予柑(いよかん)』ですが、方法としては同じなのであくまで一例としてご覧ください。
まず外側の皮を剥き、小房に分けます。そして赤い線(内側)に包丁で切り込みを入れ、丁寧に剥きます。青線(外側)は果肉がくっついておりここから剥こうとすると崩れるため非推奨。
薄皮が厚く丈夫な柑橘全般、この剥き方が可能です。ちょっと手間ですが、先に全部剥いてしまえばそのままつまむなり箸で取るなりして食べることができるため食べる時は楽。
では、河内晩柑でこの方法はどうかというと、『場合によっては有効』です。
なんかはっきりしないなぁ……
どうして『場合による』かというと、河内晩柑はものによって果肉がしっかりしている時とやわらかい時があるため。今まで何回かチャレンジしてみましたが、上手くできたときもあればできなかったときもありました。
できなかったときの例↓
ぐっちゃぐちゃ……
果肉に水分が多くやわらかいと、薄皮を剥こうとするときに潰れてこのようになってしまいます。
果肉の水分がある程度抜けてしっかりしていれば上手くいくのですが、切るまでわからないので『確実に上手くいくかどうかが微妙』なのがネックなところかな、という印象。
一応、『果肉を丸ごと取り出す』ことにこだわらないのであれば、薄皮に切り込みだけ入れて剥きながら食べれば果肉だけ食べることは可能です。手が果汁で汚れるのでお手拭きなどを準備しておいたほうがいいと思います。
オレンジのようにカットして食べる
次に試したのは、カットして食べる方法。
上写真は河内晩柑の上下を薄く切り、縦向きに8等分にしたもの。オレンジの1/8カットと同様です。
見た目は整っており、果肉の色も映えてきれいです。
ただ、河内晩柑はオレンジほど薄皮がやわらかくありません。特に薄皮同士が重なっている部分は2枚分なので硬くなってしまい、ちょっと食べづらく感じました。
見た目は良いんですが、食べやすさを考えるとあまりオススメできないかな……という印象です、残念ながら……
半分に切ってスプーンで食べる
最後に、半分に切ってから果肉だけスプーンですくって食べる方法。
グレープフルーツを食べる時によく上げられる方法です。
1/2個だと多いように見えますが、実際は皮が占める範囲が広いので食べられる部分はそこまで多くはありません。1人分の量としてはちょうどいいんじゃないかと思います。
ティースプーンみたいな小さいスプーンのほうが食べやすいよ
果肉と薄皮がくっついている部分はちょっとすくうのが難しいですが、そこはえぐるようにすくうといいでしょう。スプーンが跳ねた勢いで果汁が飛ぶことがあるので、あまり力をいれすぎないのがポイント。
ごちそうさまでした。
まとめ
今回3種類の食べ方を試した結果、下のような結論になった!
河内晩柑の食べ方は、
②は薄皮が噛みきれず食べづらかったのでとりあえず除外。①は果肉さえしっかりしていれば問題無いですがものによります。よって、いちばん失敗が少ないのは③のように半分に切ってスプーンですくうグレープフルーツ方式じゃないかと思います。
とはいえあくまで筆者個人が試した感想によるものなので、他の人であれば感じ方が違うかもしれませんね
果汁が多い果物なので、絞って果汁をジュースやゼリーにしてみるのもおすすめです。是非食べやすい方法でいただいてください。
※寒天でゼリーを作った時の記事です(果肉入と果汁のみで2回作りました)ご参考までに↓