外国の印象が強い果物『パパイア』。日本国内でも栽培されています(知っているものだと九州沖縄あたりの比較的温暖な地域ですが、ほかにも栽培しているのかな…)。今回はその『パパイア』の特徴や味などについて簡単にご紹介したいと思います。
完熟パパイア
特徴
外側
まずは完熟したパパイアについて。完熟したものは果物として生で食べます。
果皮は緑~黄色。…と言うより、完熟を待つのであれば少なくともこのくらいの色(全体的に黄色)になるまで待つ必要があります。今回の写真のものはどっしりしたちょっと洋梨のような形状で、大きさはエリザベスメロンくらいでした。
上写真だともう少し待ってもいいかも…?
中身
果肉はけっこうやわらかく、皮もそこまで硬くないので、簡単に切ることができます。
果肉はきれいなオレンジ色。かぼちゃやマンゴーに似た色合いです。外側より内側のほうが色が濃くなっています。そしてその中で目立つのがこの種。黒く丸い種が中にびっしりと詰まっています。
種をかき出すとこんな感じです。よくよく見ると溝のような部分があるのがおわかりになるでしょうか。ここにまで種が入っています。なので、横に切ると模様みたいになるんですね。(横向きに切ればよかったかもとちょっと後悔…)。種をかき出すのはあまり難しくないのですが、このせまい溝の部分はちょっと大変かもしれません。
どんな味?
食感はマンゴーに似て、若干つるつるしたような感じでなめらか。味は、甘さはひかえめで、ちょっと野菜っぽい?独特のえぐみがあり後味に残ります。クセがあるので好みはわかれるかもしれません。
未熟パパイア(青パパイア)
次に、未熟果のパパイアについて。こちらは、野菜のように料理の材料として利用します。今回ご紹介するものは生の状態ですが、たまにスライスして乾燥させたものを販売していることがあります。大きなスーパーや特産品店など、もし機会があれば探してみてくださいね。
特徴
先ほどのものは丸っこい形でしたが、こちらは品種が違うようでほぼ楕円のような形。持つとずっしりと重いです。
切ったり傷を付けると、このように白い汁が出てきます。これがアクの元なので、調理する際には予めアクを抜く必要があります。
カットしてから大体10~15分くらい水に漬けておけばいいかなとは思うのですが、カットの大きさ次第ではもう少し長めに時間をとったほうがいいかもしれません。
断面。中はほぼ空洞でした。おそらくかなり若いパパイアのようです。もう少し成長したものであれば、種の元の部分が見られたのではないでしょうか。
どんな味?
アクを抜いたものでもちょっとえぐみがあるというか、独特な味がします。完熟果同様、かなりクセが強いので、好き嫌いが分かれやすい味だと思います。とはいえ、単純に『慣れ親しんでいない味』だから違和感があるのかもしれません。クセがあまり気にならないよう、味付けはしっかりめのほうが食べやすいように思います。アクを抜くため、また味をよくしみこませるためには厚みのあるカットより薄くスライスするか細切りしたほうがよさそう。
わたし個人としては(こんなことを言っては申し訳ないのですが)少々口に合わないところはありましたが、好みの問題もありますし、ご興味がある方は是非チャレンジしてみてください。わたしも美味しい食べ方について今後もっと勉強したいと思います。
ほか
『パパイア』『パパイヤ』どっち?
英語では『papaya』。綴りを見る限りだと『パパイア』かな…?と思うんですが、日本語での表記に関してはおそらくどちらでもいいのではないかと思います(実際どちらの表記も見かけます。)。他のことにもいえるのですが、外国語と日本語では発音が異なるため、はっきりとした日本語で表すのも難しいのではないでしょうか。
横文字は難しいなぁ…
とりあえず通じるならOKだと思います
パパイヤメロンとの関係は?
パパイヤメロンは単純に『見た目がパパイアに似ているメロン』です。
確かに似ていると言えば似ているかな?
ちなみに、このような編み目模様の無いメロンは『ノーネットメロン』と呼ばれ、ネットメロンより一足早く出回りはじめます。また、ネットメロンと比べるとちょっと甘さはひかえめですが、その反面安価で入手がしやすいのも特徴。これから暑くなってくるので、冷蔵庫で冷やしたものを是非デザートにどうぞ。
パパイヤメロンについてはこちらです(別タブ出ます)↓
それではまた。